「終わったらメロンソーダ」は、最高の教育論だと思っている。
ご褒美で人は動く。子供も大人も。
2026年4月20日、東京都内のわが家の夜。ヒレカツの夕食を挟んで、5人娘との宿題バトルが繰り広げられた。
現場レポート:19時の学習机
「2+3は?」
「……わかんない」
「指でやってみて」
五女(3歳)が指を折りながら数を数えている。その横で次女(小5)は割合の公式を睨んでいる。これが、わが家の標準的な夕食前の風景だ。
親が全員の宿題に伴走する。60㎡に5人のそれぞれの学習机はないので、テーブルが教室になる。
いつもパパがいるわけではないので、ママだけのときはスーパーハードモード。家事代行などサポートを1時間頼むとしたら、かなりの金額。どうしても「もったいない」と思う気持ちと「2人いないとできないことを頼む時間を買う」という考えが頭の中でせめぎ合う。この11年、勇気がなくてまだ一回も頼んだことはない。今夜も手弁当で乗り切った。
「どうぞの椅子」と最大公約数
四女は公文の国語の「どうぞの椅子」を読んでいた。
「うさぎさんは何を作りましたか?」
四女が首をかしげる。私は言う。「読んだらわかるよ。声に出して読んでみて」。
読む。「あ、わかった」と四女。
読めばわかる問題は、読まないから解けない。それだけのことだ。でも子供はなぜか読む前に「わからない」と言う。めんどくさいよね。その気持ちわかるよw
一方、長女(小6)は塾からの宿題、日々の学習に挑んでいた。
縦49cm、横42cmの紙から同じ大きさの正方形を切り出す。あまらず作れる正方形は何cm角か。
これは最大公約数の問題だ。49と42の最大公約数は7。つまり答えは7cm角。
私が解法を説明しながら思ったのは、こういう問題こそ「図を描く」ことが鍵だということだ。数字だけ見ていても見えない。紙を頭の中で切り分けてみて、初めて構造が見える。

メロンソーダ1:4の法則
宿題が全部終わった。
ご褒美のメロンソーダを作る時間がやってきた。
「シロップと炭酸水の割合は1対4だよ」とママは言った。「100mlのシロップに対して400mlの炭酸水」。計量カップで目盛りを確認させながら混ぜる。
次女が「これ理科じゃん」と言った。
そう、これは理科だ。料理も実験も、比率も濃度も、全部つながっている。日々学に出てくる割合の公式と、メロンソーダの配合は、同じ話をしている。
教室の外に、学びはいたるところにある。
長女が最後の問題を解いた
22時近く、長女がすべての日々学の問題を解き終えた。
縦49cm横42cm、最大公約数7。交差点の最短経路の場合の数。分数と小数の変換。ひとつひとつ、根気強くやり切った。
「難しい問題も、全部これまで習ったことの組み合わせだよ」と私は言った。「わからない時は一緒にやろうぜ」。
長女は黙ってうなずいた。

800年後の子孫へ。
2026年4月20日、長女は最大公約数を解いた。四女は声に出して読むことを覚えた。次女は割合の公式をまだ睨んでいた。
そして全員で、1:4のメロンソーダを飲んだ。
学びが終わった夜の甘さは、格別だ。
▼ この記事は【効率の学び】シリーズの一部です。
公文・受験——5人娘の学習を支える家庭内ハックを記録中。
Future Family Project の全体像は
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします!いただいたチップは800年後の誰かに届けます!