"ひかりの町"
旅のはじまり……
冒険者登録を終えると、私は、はじまりの扉を後にする。
咲いていたひまわりに
「さようなら。またね」
と言うと、私は一歩、また一歩と進んでいく……
踏み出すたびに、ドキドキと胸が震えた。
不安なのもあるが、それ以上に、これから出会うであろう素敵なものや、出会いを想像すると、わくわくが止まらない。
まず、私が訪れたのは『ひかりの町』だ。
町の中央広場には噴水があり、レンガ造りの建物が並ぶ街並みはとても美しい。
武器屋からは冒険者たちの勇敢な声が聞こえ、角のパン屋からはバターと小麦の焼ける芳ばしい香りが漂ってきた。
(喉が乾いたな……えっと、どこかゆっくり椅子に座れる所は?……)
多くの人が行き交うこの町はとても活気にあふれている。
キョロキョロと辺りを見廻し、どこか
ひと息つけそうな店を探すのだが、人の多さで見つけられない。
私は、前方から走ってくる子どもたちを、ひょいっと交わすと、すぐ側に、壁に吊り下げられた木製の看板を見つけた。
そこには『BAR』と印されている。
わたしは少し緊張しながら、酒場のドアに手をかける。ドアは、キイッと小さな音を立てながら開くと、そこにはガヤガヤとたくさんの人が集まっていた。
テーブル席を横切り、混雑を避けると、ぽつんとバーカウンターへ座る。
そして、女性のバーテンダーと目が合うと、私は彼女にシャーリーテンプルをお願いした。
ふわりとした長い黒髪が美しいその女性は、
「かしこまりました」
と、優しく微笑むと、背の高いグラスいっぱいに氷を入れた……。
「お酒、苦手ですか?」
「そうなんです。嫌いではないんですけど、アルコールに弱くて……」
彼女は真っ赤なグレナデンシロップをグラスの底に沈めると、ジンジャーエールを氷に当てながら静かに流し込む……
「わあ……綺麗な色ですね……」
彼女の手の中で完成したシャーリーテンプルは、二層のグラデーションを描き、灯りにかざすと更に美しく輝いた。
『これで終わりじゃありませんよ?』
そう言うと、彼女は氷の上に真っ赤なさくらんぼを添えて、横にはミントの葉を飾る……
……
「お待たせいたしました。シャーリーテンプルでございます」
それはまるで、グラスの中に夕焼けの空が閉じ込められたようにキラキラとしている。
「いただきます」
私はそれにそっと口をつけると、添えられたミントの香りを、すう……っと吸い込んだ。
『落ち着くでしょう?ミントにはリラックス効果がありますからね』
彼女は布巾で、バーテーブルを拭き上げると、さっとそれを片付けた。
彼女の話を聞きながら、少しずつ会話を交わしていくと、彼女はこの酒場のオーナーだということを教えてくれた。名前は"ひかり"さんというらしい。
「ここには色々な人たちが集まるんです。
旅の途中で魔物に襲われて、命を削りながらも逃げきってきた冒険者とかね?」
私は、背を向けていたテーブル席を振り返って見てみると、そこには身体にグルグルと包帯を巻きつけた人、傷は治ったものの、顔や腕に大きな傷痕を残した人がたくさんいた。
「みんな、同じような痛みを抱えていて……それでもここでひと息つくと、笑顔で次の町へ旅立っていくんです。常連さんも多いんですよ?」
「そうなんですね。……なんか、みんながここに集まってくるの分かるような気がします。だって……ここはとても温かいから……」
私たちは、ふふっと微笑みを交わした。
「あの……もしかして、冒険はまだ始められたばかりですか?」
「……そうなんです。次にどこの町へ行くのかも決まってなくて……でもまずはレベルを上げるために、しばらくはこの街に滞在すると思います。」
「……ちょっと待っててくださいね!」
ひかりさんは、カウンターの奥へ消え、しばらくすると何かを抱えて戻ってきた。
「これ、私が前に少しだけ使っていた皮のドレスなんですけど……もう必要ないので……良かったら使ってもらえませんか?」
「え!いいんですか??」
「この辺の魔物は弱いものも多いですが、装備は強化するのに越したことはないので」
私は彼女からそれを受け取ると、ぎゅっと抱きしめた。
「ありがとうございます!!……あの、また来ます!今度、改めてお礼させてください!」
私は、飲み物の代金に、チップを上乗せすると、ひかりさんに手渡した。
「ごちそうさまでした!」
ひかりさんは、小さく手を降ってくれた。
「お気をつけて!また来てくださいね!"酒場"は情報収集にはもってこいの場所ですから!」
……
……
(なんだかすごく安心する場所だったな……また来よう)
ひかりさんの店を後にすると、私はいつの間にか頬を濡らしていたことに気がついた。
そっか、私だけじゃないんだ。
みんな何かと戦ってる……。
同じ所で躓き、転びながらも……立ち上がって前に進んでいる!!
『ん、ひとりじゃない!!!』
私は、今にも沈みそうな太陽を見上げると、今夜泊まる宿屋を探しに行くのであった……。
To Be Continued……
こんにちは!葵です| ᐕ)ノ🌻✨
いよいよ私の冒険の第一歩がはじまりました!
私はnoteを始めたばかりで、実は使い方とかまだよく分かってないです🙂↕️
でも、とりあえずnoteにはどんな記事があるのかな?って、いうのがすごく気になって、気になるワードで検索しては色々な方のnoteを読ませていただきました。
その中で……わたしの心の中へ、スッ……と入ってきたのが『ひかり』さんのnoteでした。
読み始めたら夢中になってしまった( ゚д゚)ハッ!
端々まで読み漁らせていただいて、とっても共感と感銘を受けました(*ฅ́˘ฅ̀*)♡
ひかりさんのnote全体から感じた優しさと感想を、『私が冒険をして出会った町』のスタート地点として、ストーリーにしたいと思い、書かせていただいたのが、先ほどの旅noteです✨
ひかりさんのnoteに、おもいきってコメントさせて頂くと、とっても温かいコメ返をくださったのがとても嬉しかったです✨ひかりさんありがとうございました♡
ひかりさんのnote
↑わたしのお気に入りの回♡
