小説|第0話|始まりの話(中編)|出張先から投稿しています。
こんばんは。
fuwamaru-studioです🤗
前回は、漫画を描きたいけれど、物語を作ることができなかった、そんな子どもの頃のお話をしました。
その続きです。
中学生くらいになると、兄も姉も漫画より小説を読むようになり、家の本棚には少しずつ小説が増えていきました。
そして、ことあるごとに言われるようになります。
「小説を読め。」
「小説を読まないと。」
その言葉を、毎日のように何度も聞かされました。
けれど、勧められれば勧められるほど、小説から気持ちは離れていったのです。
2人とも、作品の構成や世界観、文章表現について語り始めると、なかなか止まりません。
兄と姉が小説の話で盛り上がるたびに、
「また始まった……。」
そんなふうに思い、孤独さえ感じるほどでした。
今思えば、二人は私のことを思って助言してくれていたのだと思います。
その気持ちを素直に受け取れなかったことは、少し申し訳なく感じています。
二人とも筋金入りの小説好き。
兄と姉は、「カクヨム」や「小説家になろう」で、今でも活発に小説を書いています。
頑固な妹と言われても仕方がないくらい、私はずっと変わらないままでした。
大人になっても、私はほとんど小説を読むことなく過ごしてきました。
そんな私が少しずつ変わり始めたのは、2026年3月。
noteを始めたことがきっかけでした。
しばらく会っていなかった兄から、
「小説を書きたいなら、考え方や基本的な所作を学んだ方がいい。」
そんなアドバイスをもらいました。
……とはいえ。
これまで避け続けてきた「小説」という世界。
すぐに文章力が身につくはずもありません。
それでも、自分の力で一歩ずつ歩いてみたい。
そんな気持ちが芽生えていました。
そして、そのとき、ふと思い出したことがあります。
「そう言えば……。」
私は机の引き出しの奥にしまってあった、一冊のノートを取り出しました。
──続く
