見出し画像

歯車がそっと動きはじめた話【前編】

あけましておめでとうございます。

今年も昨年以上に心を込めて記事やイラストを描いていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

冬スタンプ「今年もよろしくお願いします」

新年をスタートするにあたり、良いスタートになれば…という想いを込めて、最近ようやくひとつの大きな一歩を踏み出すことができたことについて、前編・後編で書きたいと思いました。

それは、自分にとってずっと遠くにあったはずの一歩で、「いつかできたらいいな」と思いながらも、なかなか手を伸ばせずにいたものです。

今回の記事では、その一歩にたどり着くまでのことを、少し丁寧に振り返ってみようと思います。


踏み出せなかった日々


前職で体調を崩して仕事を辞めてから、少しずつイラストやLINEスタンプを描くようになって、もうすぐ2年になります。
描くこと自体は好きで続けてきたのですが、どうしても踏み出せなかったことがありました。

それは「イラストの仕事を請け負う」ということです。
理由は大きくふたつありました。

ひとつは、もともと慎重な性格で、不安が先に立ってしまうこと。
「どうやって始めたらいいんだろう」
「料金はどれくらいにすればいいんだろう」

そんな考えが頭の中をぐるぐるして、結局いつも最初の一歩を踏み出せずにいました。

そしてもうひとつは、もっと根深い理由です。
「自分の絵なんかでお金をいただいていいのだろうか」
そんな思いが、ずっと心のどこかにありました。

専門的に絵を学んだわけでもなく、前職もまったく別の分野。
ただ“好き”と“こだわり”だけで描いてきた自分が、依頼を受けて絵を描くなんて、本当にしていいのだろうか。

頭では「絵で収入を得られるようになりたい」と思っているのに、心が追いつかない。
「何かしたい」「何かしなければ」と焦るのに、動けない。
そんな自分がいました。

要するに、自信がなかったのだと思います。

ふたりとの出会い


そんなときでした。
まめ@ココロとカラダの教室さんが運営されているメンバーシップに参加させていただくことになり、そこから少しずつ、止まっていた歯車が動き始めました。
まめさんは、メンタル不調や人間関係の悩みに寄り添い、ご自身の経験から得た気づきや、心と体をゆるめる工夫を発信されているクリエイターさんで、noteでは安心して言葉を交わせる場づくりにも力を注いでいらっしゃる方です。


ただ、そこにたどり着くまでにも、もうひとつ大切なきっかけがありました。

もともとは自分は「自分から人の輪に入っていく」ことがとても苦手で、noteを始めてからも記事を書く以外のことにはなかなか踏み込めずにいました。
そんなとき、自分の記事に深く共感してくださった方がいました。

ゆるるんさんという方です。
この方は20年以上にわたり家族の介護に向き合ってきた経験をもとに、「介護に関わるすべての人を応援したい」という思いで発信を続けているクリエイターさんです。

最近、stand.fmを始められたということで、すごく活動的で、人との関りを大切になさっている方です。

この出会いがきっかけでまめさんを紹介していただくことができ、そこからメンバーシップへの参加へと進んでいくことができたので、自分にとっては、ゆるるんさんから声をかけていただいたことが、本当に大きな力となりました。

そして、そこからさらに大きな転機が訪れます。
まめさんから「実績づくりにもなるし、練習にもなるから」と、まめさんご自身のアイコン制作の提案・依頼をいただいたのです。
しかも、noteの有料記事(100円)を購入してもらうことで依頼が成立するという、自分にとってもハードルの低い仕組みを考えてくださいました。
この「100円」という価格が、今の自分にすごく合っていたのだと思います。
それは「自分なんかが絵でお金をもらっていいのか」という迷いを、そっと越えさせてくれる金額でした。

そして、はじめての“有償の依頼”が始まりました。

アイコン制作に込めた想い


アイコンは、その人を表す看板のようなもの。
だからこそ、その人の“物語”を描きたいと思いました。

ただ描くだけではなく、その人がどんな人で、どんな記事を書き、どんな背景を持っているのか、できる限り理解した上で描きたいと。

もちろん、自分の技量では大それたことはできません。
それでも、自分が精一杯できることで、少しでもその“物語”を表現できれば…と思いました。

そこで、いきなりペンを持つのではなく、まずはご本人の記事をできるだけ多く読み、言葉に触れ、背景を知るところから始めました。

“遠回りが一番の近道”という感覚が、自分にはどうしてもあるからです。

そしてそんな感じで描いてみたラフがこれです。いくつかのパターンを描いて提案し、できるだけ寄り添える形でできれば…と思って描いてみました。前もって「柴犬で」ということを伺っていたので、温かくてかわいい柴犬を…という感じで描いてみました。

提案したラフ


そして完成した、まめさんのアイコン画像。

まめさんアイコン画像

制作を請け負って、まず最初に頭に浮かんだのが「双葉」でした。

双葉は、まだ小さくても、確かに“これから育っていく力”を持っています。
心と体の健康をテーマに活動されているまめさんの歩みや、まめさんに寄り添われている方々の回復のイメージと、どこか重なる気がしました。

だから
「ひとつひとつを大切に」
「ゆっくり焦らずに育てていく」

そんな想いを込めて、双葉を描きました。

今はAIがなんでも描いてくれる時代です。
短い指示だけで「こんな感じ」を形にしてくれる。
でも、そんな時代だからこそ、
“自分にしか描けないひとつだけの絵”を、想いを込めて描きたいと思いました。
普段のLINEスタンプ以上に、一本一本の線に気持ちを込めて、毛並みも一本一本丁寧に描き込みました。

アイコンとして小さく表示されれば見えないかもしれない。
それでも、その“わずかな違い”が大切だと思ったのです。

そして納品


納品後、まめさんがすぐにアイコンを使ってくださっているのを見たとき、
嬉しさと同時に、不思議な感覚がありました。

自分が描いたものを、自分以外の誰かが使ってくれている。
今までLINEスタンプはほとんど身内しか買ってくれなかったので、なおさらでした。

ゆるるんさんとの出会い、まめさんとのつながり。
その中から生まれた今回のアイコン。

こうして私は、ようやく“はじめての有償依頼”という、ずっと遠くにあったはずの一歩を踏み出すことができました。

小さな一歩かもしれないけれど、
今の自分にとっては、胸の奥がじんわりと温かくなるような、大切な一歩でした。

そして、この一歩の先には、もうひとつの物語があります。
実際にどんなふうにアイコンを描いていったのか。
どんなやり取りがあって、どんな試行錯誤があって、どんな気持ちで線を重ねていったのか。

後編では、その“制作の過程”を、できるだけ丁寧に綴ってみようと思います。

後編の記事はこちら

それから、こちらが「100円でアイコン描きます」の記事です。
もしよろしければのぞいてみてください。

※この記事は終了させていただいております。


最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!

fuwarycast(ふわり) よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!