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気づきの種#06_『こころの断捨離』 ~捨てられないのはこだわり!?~

2025/4/18


人生を楽しく生きるための『気づきの種』を“短い物語”にしてみました。
「投資」「習慣」「幸福」「考え方」などが中心ですので楽しんでもらえましたら何よりです!



『こころの断捨離』 ~捨てられないのはこだわり!?~

整理整頓が苦手なOL、福美(ふくみ)の部屋は、物で溢れかえっていた。

流行りの服、いつか使うかもしれない雑貨、読みかけの本。

福美は何度も断捨離を試みたが、結局いつも中途半端に終わっていた。
「もったいない」「いつか使うかもしれない」という言葉が頭をよぎり、物を手放すことができなかったのだ。

そんな福美を見かねた同僚の聡美が、思い切った提案をした。
「福美、週末にうちに来ない?小物だけでも一緒に断捨離しよ!」

聡美は整理整頓が得意で、いつも部屋をすっきりとさせている。

福美は気が進まなかったが、聡美の熱意に押され、渋々承諾した。

聡美の部屋は、物が少ないながらも、センス良くまとめられていた。

福美は自分の部屋との違いに、改めて愕然とした。

聡美は手際よく、福美の持ち物を一つ一つ手に取り、「これは本当に必要?」「これは本当に好き?」と問いかけた。

福美は戸惑いながらも、聡美の質問に答えていくうちに、あることに気づいた。

自分が手放せないと思っていた物の多くは、「高かったから」「人から貰ったものだから」という理由で、本当はもう必要としていないものばかりだったのだ。

それは、物への執着というよりも、過去の価値観や人との繋がりといった、物以外のものへのこだわりだった。

家にある物も思い出してみた…。

例えば、一度しか着ていないブランド物のワンピース。

高かったから捨てられないと思っていたが、よく考えれば、自分のスタイルには合わず、着る機会はもうないだろう。

それは、値段という過去の価値観へのこだわりだった。

元カレに貰ったアクセサリー。

未練はないはずなのに、捨てることに抵抗があった。

それは、過去の思い出へのこだわりだった。

それらについて聡美は、無理に捨てることを勧めなかった。
「福美が本当に大切にしたいものは、残せばいい。でも、そうじゃないものは、手放すことで、新しい風が入ってくるよ。」

せっかくの機会なので二人で福美の家に行き断捨離を続けることにした。

福美は、聡美の言葉に耳を傾け、一つ一つ、自分の心と向き合った。

そして、思い切って、多くの物を手放すことにした。

物を捨てる度に、心も軽くなっていくようだった。

断捨離を終え、福美の部屋は、以前とは見違えるようにすっきりとした。しかし、それ以上に変化したのは、福美の心だった。

「もったいない」という言葉は減り、「本当に必要か」を考えるようになった。

そして、物に縛られていた心が解放され、新しいことに挑戦する意欲が湧いてきた。

数ヶ月後、福美は新しい趣味を見つけ、部屋を飾るためのシンプルな雑貨をいくつか買い揃えた。

以前の福美なら、あれもこれもと買い込んでいたはずだが、今回は本当に気に入ったものだけを選んだ。

ある日、聡美が福美の部屋を訪れた。
「福美、部屋がすっきりしたね!でも、前より少し寂しくない?」

福美は微笑んで答えた。
「うん、そうだね。でも、今は、本当に好きなものだけに囲まれていたいんだ。以前は、たくさんの物に囲まれていることで、安心感を得ようとしていたのかもしれない。」

聡美は深く頷いた。
「断捨離って、単に物を捨てるだけじゃないんだね。自分の価値観を見つめ直すことなのかもしれない。」

福美は窓の外を見ながら言った。
「そうかもしれない。物を手放すことで、こだわっていたものが見えてきて、それを手放すことで、心が自由になる。まるで、心の中を整理しているみたいだね」と。

【あとがき】

↓単なる私の感想などなど…↓

娘たち(小2/年長)が自分達の部屋が欲しいと言い出したこともあり、半年前くらい前に我が家でも第1回断捨離をしました。

妻は「使うから捨てられない」と数十個はありそうな紙袋を大切にしていたり、

娘たちは「まだ遊ぶから」と様々なおもちゃを別の場所に移動していたりと、

最初はほとんど進まずどうしたものかと悩んでいましたが、

「人生はトレードオフ」と誰かが言っていたのを思い出し、

「何かを手に入れたければ、何かを手放さなければならないんだよ」と説明したことで、何とか断捨離する方向にみんなが動いてくれるようになりました。

娘たちは自分たちが、大切にしていたおもちゃを捨てることに抵抗がありそうだったので「ありがとうって言って捨てようか」と提案したところ、罪悪感が減ったのか次から次に断捨離してくれました。

妻は、最初こそ躊躇していましたが、徐々に大胆に捨てるようになり断捨離を進めてくれました。
 

余談ですが…


私の好きな学問に「行動経済学」というものがありますが、その中の2つが断捨離の妨げとして影響したのではなかいと思っています。
 

【サンクコスト効果】


≪すでに支払ったコスト(埋没費用)を惜しみ、合理的な判断を妨げてしまう心理効果≫

お金をかけて購入したものや、購入した時の想いなどを惜しむことで断捨離が進まない心理を生んだのではないかと思います。

【現状維持バイアス】


≪ 現状を維持しようとする心理的な傾向で、変化を避けることで損失を回避しようとする行動≫

変化を起こすとは、コンフォートゾーンという安全領域から出て何かをすることなので、心理的疲労を伴い断捨離が進まなかったのではないかと思います。
 
※一度断捨離を始めると、あれもこれもと捨てられるのは【作業興奮】によるものだと私は思います。
みなさんの中にも、片付けを始めると徐々に止められなくなった経験がある方もいるのではないでしょうか!?
 
断捨離するには心の抵抗を理解し、少しずつ作業し、自分の心が加速するのを待ってから大胆に整理する必要があるのかもしれないですね。
 
私の場合は、デイトレードで培った無心で損切ができるような『機械的な心』が役立っているためか、最初からバッサバッサと断捨離が可能です…。(心が無いだけなのかもしれませんが…)


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みんなで幸せになりましょう!

ではまたっ!!


#創作大賞2025 #ビジネス部門

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