気づきの種#08_『最終電車の切符』 ~資産は心の盾~
人生を楽しく生きるための『気づきの種』を“短い物語”にしてみました。
「投資」「習慣」「幸福」「考え方」などが中心ですので楽しんでもらえましたら何よりです!
『最終電車の切符』 ~資産は心の盾~
満員電車に揺られながら、中年サラリーマンの福助(ふくすけ)は今日もため息をついた。朝から上司の無理難題に振り回され、夜は終わりの見えない資料作成。
転職サイトを眺めるのが、最近のささやかな楽しみだった。
「ああ、いつになったらこんな生活から抜け出せるんだろうか…」
福助は、決して高給取りではない。
それでも、コツコツと節約し、地道に資産を増やしてきた。
目標は、いつ仕事を辞めても生活に困らないだけの金額を貯めること。
それは、福助にとって単なる数字ではなく、心の盾だった。
2年前、福助は尊敬していた先輩が、突然会社を辞めたことを知った。
理由は、長年の夢だったカフェを開業するため。
貯めていたお金を元手に、思い切って独立したという。
「あの先輩も、きっと色々と悩んだだろうな…」
先輩の決断は、福助にとって衝撃だった。
同時に、羨ましくもあった。
自分には、そんな勇気も、それを支えるだけの貯えもない。
それから、福助は一層、節約に励んだ。
昼食は手作り弁当、飲み会は極力断り、趣味のゴルフも控えた。
毎月、決まった額を投資に回し、少しずつ資産を増やしていく。
そして、現在。
福助の貯蓄額は、目標としていた金額に、ようやく手が届きそうになっていた。
具体的な金額を思い浮かべると、胸の奥がじんわりと温かくなる。
「もし、今、会社を辞めたとしても、しばらくは生活できる…」
そう思うと、不思議と心が軽くなった。
今まであれほど苦痛だった上司の嫌味も、以前ほど気にならなくなった。
どうせ、最悪の場合は辞めればいいのだ。
そう思えるだけで、ストレスが嘘のように減っていく。
ある日、いつものように上司から理不尽な要求をされた。
今までの福助なら、必死で食い下がっていただろう。
しかし、その日の福助は、冷静に反論した。
「それは、私の業務範囲外です」と、はっきりと告げたのだ。
上司は、予想外の反論に言葉を失った。
いつもおとなしい福助が、まさかそんな態度に出るとは思っていなかったのだろう。
その後、上司は渋々ながらも要求を取り下げた。
その夜、福助は珍しく定時で会社を出た。
駅に向かう途中、ふと、以前から気になっていた小さな書店に立ち寄った。
前から読みたいと思っていた小説を手に取り、カフェでゆっくりとページをめくる。
窓の外は、ネオンが煌めき、行き交う人々で賑わっている。
しかし、福助の心は静かで満ち足りていた。
「ああ、これが心の余裕ってやつか…」
最終電車のアナウンスが流れる。
福助は、読みかけの小説を閉じ、席を立った。
「なるほどな。資産は、単なるお金じゃない。いつでも辞められるという最終電車の切符なんだ。いつでも、この苦しい場所から降りられるっていう、心の自由の切符なんだ」
明日も会社に行くだろう。
すぐに仕事を辞めるつもりもない。
しかし、いつでも降りられるという選択肢があるだけで、日々の景色は、まるで違って見えた。
心の盾は、戦うためではなく、自分を守るためにこそ、必要なのだと、福助は改めて悟った。
【あとがき】

↓単なる私の感想などなど…↓
みなさんは、資産運用をしているでしょうか?
私自身は、FX、株、スキャルピング、デイトレ、スイング、中長期、投資信託の積み立てと色々やって来ました。
パチスロで生計を立てていた時代もありました…。
現在もまだサラリーマンをしていますが、資産額が増えてきたことで心の盾も大きくなったこともあり、だいぶストレスはなくなりました。
(以前は2日に一回は腹痛を起こし、出社前にどこかのトイレに立ち寄っていたのですが、2年くらい前からは、ほとんど立ち寄っていないような状況です)
がむしゃらに働く必要もなくなったので、社内で何かを言われても苛立つこともなく、淡々と日々の業務を進め、定時には帰宅し、家族の笑顔を見ながら夕食を食べられる毎日を送れています。
私の人生において今が一番幸せだと実感しています!
心の盾(資産)が成長するまでは、余剰資金を全て投資にまわす必要があったので、極力支出も抑えながら生活をしていました。
(カツカツの生活をしていた訳ではありませんが、毎月それなりの額を投資にまわしていました…)
何よりも妻に理解があったことが大きかったと思っています。
現在の世の中は、コロナ前とは異なりインフレによって物価が上昇しています。
物価が上昇すると現金(日本円)の価値は相対的に下がる(同じものを買うにも値段が上がっているので以前より多くお金を支払わなくてはならない)のですが、2025年現在で資産運用(投資)を行っていない人が多いことに私は不安を覚えます…。
裏を返せば、インフレによって価値が下がり続ける予定の日本円に100%投資していて、インフレによって価値の上昇が見込める資産へ投資していない日本人が多いことに不安を覚えるということになります…。
歴史的には暴落込みで、毎年数%以上は上昇を見込めますし、攻め方や守り方、知識や経験を積めばそれ以上も見込めると考えています。
日本の学校教育で、お金の話や投資の話を一切してこなかったことがこのような現実を生んできたのだと思い、娘2人(小2/年長)には興味のありそうな株を、お年玉などを使い早々に購入してもらいました。
株価を日記のように書く事も毎日の習慣になっているので、家に帰ると今日の株はいくら上がっていたとか、下がっていたとか報告もしてくれます。
長女(小2)は、学校のPCに株価が表示されるみたいで、こっそりと今日の動向をチェックしているみたいです…。
東京証券取引所の見学に連れていったことも大きな刺激になっており、テレビやタブレットに見学した場所の映像(特にJPXと書かれた建物の正面画像と株価が表示されるアローズ)が出ると嬉しくなるようです。


小さな経験を積み重ね、少しでも幸せな人生(自分で何でも決められる自由な人生)を送って欲しいというのが私の願いです。
最終的には、自分たちの思うように生きて行くと思うので暖かく見守っていく予定です。
ゼロよりイチ!
今日の一歩が幸福を複利で増やす原動力です!
みんなで幸せになりましょう!
ではまたっ!!
#01-#20(全20話)
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