学芸員になりたいならAdobeさわっとこ[就職の裏技]
マイナーな職業の筆頭「学芸員」ですが、どんな仕事でもやってみたいと思う人はいるものです(ゼロだったら悲しい…)。
というわけで、もしもこれを読んでいるあなたが美術館や博物館で学芸員として働きたいなぁと思っていたら、ひとつ学芸員のわたくしから実践的なアドバイスを。
それは、、、
Adobe(アドビ)のPhotoshop(フォトショ)とIllustrator(イラレ)をいじっておくこと!
学芸員の心構えとか、論文の書き方とか、そういうまじめな話でなくてごめんなさい。もちろんそれも大事です。でもそういうことは大学で先生が教えてくれるでしょ。私がここでお伝えするのはちょっと邪道な話です。
大前提として、目指す美術館・博物館によって求められる能力は違います。
国立系博物館(東博、京博、奈良博、九博)だったら、やはり美術史の研究能力、つまり論文や学会発表の実績が一番に評価されますし、現代美術系の館(現美、金沢21)だったら海外アーティストを扱うので語学が必須となります。
ただ、その他多くの美術館・博物館では、バリバリに研究能力が高ければそれで採用されるかというと決してそうではなく、むしろ実戦的なスキルと人柄が求められます。
人柄はまぁ組織でうまくやっていけるかどうかが見られるわけですが、実戦的なスキルが何かというと、それがAdobeを代表とする画像編集ソフトを扱う能力なのです。
まぁ、こういうことを言っているから学芸員が何でも屋になってしまうのかもしれませんが、理想だけを語って不採用になるよりも、まずは学芸員としての一歩を踏み出すことの方が大事です(その後は自分でよりよい働き方を目指そう!)。ですので、ここではぶっちゃけた話をします。
どこの館も予算は厳しいので、学芸員が展覧会のための調べ物だけに没頭できるような優雅なところはまずありません。なかには学芸員自らがチラシのような広報物のデザインをするところもあります。
チラシやポスターはさすがにデザイナーに外注するよ、というところでも、展示会場に貼るパネルやキャプションなどは自分たちでこさえることは珍しくありません。
その他にも、展示レイアウト(会場のどこにどの作品を配置するか)を考える時にイラレを使ったり、作品画像をホームページに載せる時にフォトショで少しトーンをいじったり、トリミングしたり、まぁ何かと画像編集ソフトのお世話になるわけです。
これらを全部でWordで何とかやる、という猛者もいますが、さすがに絶滅危惧種でしょう。
最近は、学芸員募集要項の中に「Adobeが扱えること」みたいに明記している例も見かけるようになりました。
また、そう書いていなくても、採用面接の際に「私は画像編集ができるので簡単なものなら自分で作れます!」と言うと、「え、それは助かる!」と面接官の表情が変わるはずです。
学芸員の必須能力ではないからこそ、差別化になるというわけです。
この点で美大は強いですね。
学芸員には大きく分けて、文系学部出身と美大出身がいるという話をだいぶ前に書きましたが、美大は一通りここらへんを授業でマスターしてくるわけですよ。そもそもセンスもいいしね。
下手すると、インデザインのようなDTPソフトまで扱えたりします。
あ、文系の人でも大丈夫です。Adobeが扱えるかどうかって、超基本的なことができればいいだけなので、全然高度な技術は必要ありません。
普段からAdobeソフトをなんとなく触っていたら、自信を持って「できます!」と言えばいいだけです(技能検定されるわけでもないし)。
いや、言いたいことは分かります。
Adobe高いですよね。買い切りじゃなくてサブスク一本になっちゃったし。
それでも学生のうちなら学割で相当安く買えますから、むしろ学生の身分でいるうちにやっておかないと損だと思います(学生じゃなくなると、めちゃ高いからね)。
あ、もちろんPhotoshopが使えるから採用、とはなりませんからね。他のライバルと横並びになった時に、決め手になるかもよという話でした。何かの参考になればうれしいです。
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