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ねじりの軸は背骨じゃない──股関節と胸郭から“ねじりを届ける”方法

中心軸がぐらぐらして、ねじりのポーズをするたびに腰や首に違和感を覚える人は少なくありません。
でも、ご安心ください。それは“がんばり不足”ではなく、軸の誤解からくるものです。

ねじる軸を背骨そのものと捉えてしまうと、身体に負担がかかり、ポーズも深まりません。
ツイストは「背骨をねじる力」ではなく、股関節と胸郭の連動で生まれる軸を育てれば、軽やかに深まります。

9月のテーマは「軸の誤解」。
今回は「ツイストの軸」に焦点を当て、背骨を苦しませないねじり方を一緒に探っていきましょう。



ツイストで起こりやすい誤解

多くの人がやりがちな2つのこと。

  • 腰そのものをひねろうとする

  • 手で無理に体を引っ張る

けれど――腰椎はもともと、ひねれる範囲がとても小さいんです。1椎体につき1度、5本合わせても5度ほど。だから「腰をひねろう」と頑張るほど、かえって腰を痛めやすくなってしまいます。

そして手の力に頼ると、体幹の筋肉や全身の連動が働かず、「ひねっているつもり」だけで終わってしまうのです。


ここで立ち止まって、ヨガでいう【無知】に触れてみましょう

ヨガでいう【無知】とは、「知らないこと」ではないんですよ。
だから、「知らないこと」を恥じる必要はまったくないんです。
【無知】とは、「自分が全て知っていると思い込んでしまっている状態」のことですから。

腰をひねって、手で引っ張ってツイストポーズをとっているのに深まらない。そんな時に「方法は正しいのに…」と不思議がっているうちは成長できません。
何故なら「腰をたくさんひねることでツイストが深まると思っていること自体が無知だから」です。
「どうしたら腰をひねれるか?」と考えているうちは、ツイストを深めるために股関節をたたんだり胸を動かそうなんて発想自体に届きません。

ポーズの役割はエラーチェックです。
「結果が悪いということは、何か過程に問題があるかもしれない」と気づくことで、自分の知らないことやできていないことを浮き彫りにしてくれます。

それでは、真摯に自分を観察した結果、”腰をたくさんひねる”という方法に疑問を持ちはじめた時、いったい他にどんな方法がありえるのでしょう?


ツイストの軸を育てる3つの視点

まずは立位で試しながら、誤解しやすい「腰・背骨・手」の使い方を入れ替えていきましょう。
ツイストの練習は、‘思い込みを外すことでポーズが深まる体験そのもの”をするための良い機会です。

STEP1|股関節をたたんでひねる

左:軸を真ん中に置いたひねり 右:軸を股関節に置いたひねり

腰幅に足を開き、手を横に広げます。
そのまま腰をひねろうとすると動きが詰まりやすいです。

👉 体重を左足に移し、左股関節に寄せてからひねってみましょう。背骨をねじるよりも大きく、楽に動けます。


STEP2|胸郭を動かしてひねる

進行方向と反対側に側屈してからひねると胸は動きやすい

同じ姿勢から、今度は右の肋骨を少したたみながら左へひねります。
👉 「右の肩甲骨の下から、左の鎖骨を押し出す」イメージで。背骨そのものをひねるよりも、胸まわりが広がります。

STEP1,2は“腰をひねる”思い込みを外すことで広がる動きです


STEP3|手に頼らずにひねる

手を組んでバンザイしてひねってみる。座位のツイストではより違いは顕著

これは“手に頼る思い込み”を外す練習です。
最初は腕を横に広げましたが、次は腕を上で組みます。
👉 腕に頼らず、体幹からの動きだけで胸を回す感覚を味わってください。


📺 YouTubeで一緒に体感してみましょう

▶ツイストで腰が楽になる!|背骨をねじらず“股関節と胸郭”で軸を作る【軸の誤解④】
👉 https://youtu.be/s4cDK6xvng4

00:00|オープニング
00:28|ツイストでの軸の誤解について
01:39|ツイストでの軸の基本1:股関節をたたむ
02:34|ツイストでの軸の基本2:反対側の胸の側屈
03:34|ツイストでの軸の基本3:手に頼らない
05:01|ツイストポーズで軸の使い方を実践してみよう【ひねった安楽座・アルダ・マツィエンドラーサナ】
08:44|ツイストポーズはただひねるのではなく全身で押すポーズ【ひねったイスのポーズ・サイドクロウ】
10:04|まとめ


まとめ|背骨をひねるのではなく「届ける」

ツイストの軸は背骨そのものではありません。股関節を畳み、胸郭をすべらせ、その動きを背骨に届ける。
この感覚をつかめば、ねじりは深く、呼吸は広く、ポーズは安定します。

そして──もし腰や首に違和感が出るなら、それは“できないサイン”ではなく“整え方のヒント”です。
痛みは敵ではなく、身体から届くエラーチェッカー。
身体の声を丁寧に聴き、ねじりながら軸を整えましょう。
軸が整ったとき、違和感は向こうから静かに去っていき、自然とねじりは深まっています。

最後にお師匠さまからいただいた教えをご紹介します。
それに相応しい自分になった時、それは向こうからやってくる」

📝 覚えておきたい一文
背骨をねじるのではなく、股関節と胸郭から「ねじりを届ける」。

❓ 今日の問い
私は「背骨をねじろう」としていないか?
それとも「股関節に寄せて胸郭をすべらせる」動きをしているか?


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