見出し画像

押している“つもり”を超えて──本当の「押す」を体験し、力の流れを見る力が育っていく。

このnoteは、【身体の使い方を、誤解から再教育する。──年間noteシリーズ】の7月テーマ『力の誤解』の第2話です。



力んでいい。でも、届いていないなら、それは違う。

先週、私は「最初は力んでいい」とお話ししました。
先週の記事はこちら|力を入れるって、どういうこと?──最初は“力んでいい”んです。

力むことは、悪くない。むしろ、力んでいい。
ただ──どこにどう力が入ってもいい、という意味ではありません。

力んでいい。でも、届いていないなら、それは違う。

余計なところに力が入ってしまうのは、構わないんです。むしろ、最初はそれでいい。
でも──肝心なところに、力が届いていないなら、それは違う。

力んでいい。力が入ってしまっても、かまわない。
でも、届くべきところに、ちゃんと流れているか。

そこを見失ったまま、「私はできている」と思い込んでしまうこと。ここに、力の誤解の落とし穴があります。


「押しているつもり」で止まっていませんか。

ネコのポーズで、押しているつもり。
プランクで、押しているつもり。
チャトランガで、支えているつもり。

──でも、本当に届いていますか?

手で押した力は、肩で止まっていませんか?
足で押した力は、太ももで止まっていませんか?

「私は、押している。」「私は、力を通している。」
そう思っているのに、実は、途中で流れが切れてしまっている。

このギャップに、今日、静かに出会ってほしいんです。


❌ よくある誤解:「力む=悪」「押しているつもり=できている」

先週、私は「力んでいい」と言いました。

でも、それは──余計なところに力が入ってもいい、というだけ。
肝心な場所に、力が届いていなくてもいい、とは、一度も言っていません。

力むことは、悪くない。でも、無自覚のままでは違うんです。

「押しているつもり」で止まっていないか。
「力を通しているつもり」で終わっていないか。

今回、大事にしたいのは──その“つもり”に気づくこと。


本当の「押す」は、返ってくる。

押すことは、がむしゃらに力を入れることではありません。

押すとは、押した力が返ってくることまで含めた、力の流れの一筆書き。
そして、押した対象物と、ちゃんと調和することです。

ネコのポーズで、手のひらで床を押したとき。
その力は、肩で止まっていませんか?
胸まで、ちゃんと返ってきていますか?
さらに、お腹まで届いていますか?

プランクで、足で床を押したとき。
その力は、太ももだけで頑張っていませんか?
お腹に、ちゃんと届いていますか?
さらにいえば、その力で、手のひらまで押せていますか?

もし、押した力が、どこかで止まっているなら──それは、ただ押しやっているだけの状態。

本当は、押すことも、流すことも、返すことも、一つながり。
この体験を、今日、一緒に探していきましょう。

なんといっても、ヨガの語源は「つなぐこと」ですからね。
ハタヨガについての記事はこちら


💡 体験を通して、流れを見る力が育っていく。

力の流れを見る力は、最初からわかっているものではありません。

体験を通して、「押しているだけだった自分」に気づく。
体験を通して、「あ、いま流れた」と感じる瞬間に出会う。

その一つひとつの体験の中で、静かに、でも確かに、力の流れを見る力が育っていきます。
頭だけで「わかった気になる」のではなく、押して、流して、返して、体験する。

今回は、そこに集中してみてください。


🌱 今日、ひとつだけやってほしい練習

👉 手のひらから丹田へ。
👉 丹田から足裏へ。
👉 足裏から、また手のひらへ。

この押し合いの流れを、静かに探してみてください。

立ったまま、この流れがちゃんとあるとき、プランクもチャトランガも、必ず変わっていきます。

まずは、ここから。

左:ただ手のひらを押しているだけの状態。
右:手・丹田・足裏が一筆書きでつながり、押し合っている流れが生まれている。

🐈 もうひとつだけ|ネコのポーズの確認ポイント

ネコのポーズでも、押した力は、ちゃんと返ってきているか。

ここだけでも、今日は十分です。

左:手足で床を押している“つもり”で、つながっていない状態。 右:手から床に押した力が、お腹から足まで返ってくる流れがつながっている。

📺 YouTube本編|押すとは、押した力の反作用による調和

今週のYouTubeでは、こんなことをお話ししています。

✅ そもそも「押す」とは何か?
✅ まずはタダーサナで押し合って、つながってみよう
✅ ネコ・プランク・チャトランガで「押した力が返ってくる」ポーズのとり方

👉【動画はこちら】▶https://youtu.be/UyBQPnTqWX4


💬 体験を通して、気づいていく。

今回、私が一番お伝えしたいのは──

押している“つもり”を超えて、力がちゃんと返ってきている感覚を体験すること。

その体験を積み重ねるうちに、力の流れを見る力は、少しずつ、静かに、育っていきます。

大丈夫。最初は、みんな「できているつもり」から始まります。
そこに気づき、体験し、新しい流れを感じること。

あなたは、いま、どこに力を入れていますか?
その力は、ちゃんと流れていますか?
押した力は、返ってきていますか?


🔄 次回予告|7月18日(金)公開

次回は、三角のポーズを通じて「力を通す」練習。

ストレッチの延長線ではなく、単に形を追いかけるのでもなく、ポーズの中にある力の流れを探る感覚を、一緒に体験していきましょう。


🧭 『誤解からの再教育』シリーズ全体はこちら ▶ シリーズまとめリンク

📌 フォローしていただくと、次の『整い方』が毎週金曜に届きます。

💬 あなたが「押しているつもりだった」と気づいた瞬間も、ぜひコメントで教えてください。

もし、「この続きを身体で感じたい」と思った方は、プレミアムnoteものぞいてみてください。


いいなと思ったら応援しよう!