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最後の医者は桜を見上げて君を想う

 今回も別ブログに書いた記事を手直しして投稿とします。本の表紙がおしゃれに感じて買いました。確かにそういう意味ではいい作品だったです。内容は医療の深い部分である人の死に切り込む作品でしたが、深く沈み込む感覚は大きくないのですが考えさせられる部分は多い作品でした。内容を見て行きましょう。

23.07.23 作成

 本屋で表紙の絵に惹かれて購入しました。舞台は七十字病院。大学同期の二人の医師が主人公です。 一人は、病院の御曹司にして副院長を務める敏腕外科医・福田。彼は最後まで諦めずに患者の完治を目指すタイプです。

  もう一人は、福田と対照的な桐子。彼は「望みが薄いのなら、患者や家族に早く死を受け入れるべきだ」と説く医師です。その方針ゆえに院内では左遷扱いされており、ついたニックネームは「死神」でした。

  本作は、この対照的な二人が死に瀕した三人の患者に向き合う連作短編集です。一人目は身重の妻がいる白血病の若いサラリーマン、二人目は三浪して医大に入ったばかりでALSと診断された女子学生、そして三人目は末期癌になった二人の同僚医師。   

 非常に考えさせられる内容でした。二人の医師は正反対ですが、それぞれが患者や病気、そして何より医療そのものに本気で向き合っている様子が強く伝わり、読み応えがあります。 (ちなみに桐子という名は、おそらく『ブラック・ジャック』に登場する安楽死専門の医師、ドクター・キリコがモチーフでしょうね)   

 まだシリーズが続いているようなので、次巻も楽しみにしたいと思います。

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