第4回 本との出会い、人との出会い ― 学会で見つけたもう一つの楽しみ(前編)
私は昔から学会へ行くと、講演と同じくらい楽しみにしている場所があります。
それは専門書の展示販売コーナーです。
普段はインターネットで本を購入することが多くなりましたが、学会の書籍コーナーには実際に本を手に取り、ページをめくりながら内容を確かめられる楽しさがあります。
今回も数多くの出版社が出展し、在宅医療、緩和ケア、多職種連携、診断学、総合診療など、思わず時間を忘れてしまうほど多くの専門書が並んでいました。
そんな書籍コーナーで、今回もう一つ楽しみにしていた出来事がありました。
医事新報の連載などでも広く知られ、「たんぽぽ先生」の愛称で親しまれている永井康徳先生のサイン会です。
実は永井先生とは今回が初対面ではありません。
半年くらい前、地元の医師会が主催した講演会で講師としてお招きした際にお会いし、講演後には医師会の先生方と一緒に居酒屋でお話しする機会にも恵まれました。

講演のときと同じように、今回も気さくに接してくださり、快くサインを書いていただいただけでなく、ツーショット写真まで撮ってくださいました。
こうした再会も、学会ならではの楽しみの一つなのだと改めて感じました。
今回は数冊の本を購入しましたが、一方で最後まで購入を迷い、「やはり買っておけばよかったかな」と今でも気になっている本もあります。
今回は、その中から私が購入した本と、今なお購入を検討している本について、ご紹介したいと思います。
1. 購入した本
まずはたんぽぽ先生こと永井康徳先生の著書三つです。
これはエッセーなので読みやすくて楽しく読んでいけると思ったので選びました。
これは何と言っても医療はどれでもそうですが、患者の住んでいる所に人の健康というかなりプライベートな空間に入り込む在宅医にはより言葉を選ぶことが必要だと思い選びました。
在宅医療の報酬はただでさえ複雑怪奇な診療報酬体系の中でも更に複雑度が強いのでこのような本は貴重です。あの先生のわかりやすい説明に期待したいので選びました。
この本は循環器医としてこんな形で心電図と心エコーを関連付ける本は、あるようであまり見たことがないので選びました。こんな本が欲しかったのです。
以上が購入した本でした。ここからは学会会場では買わなかったけどこれから購入を検討している本を示しましょう。
2. 在宅医療の実践的書籍(総論的)
まずは在宅医療でいつも悩まされる疾患絡みです。総論的なものから行きます。
しくじりで整理すると言う試みは印象に残りやすく、良いのではと感じて選んでみました。
表紙のイラストが診療という海を航海する船という感覚がして面白く感じ、選びました。
これは私は循環器内科医ではあり、専門ではないのですが、認知症患者さんは訪問診療の患者さんの大部分を占めますので、百科事典的に必要かなと思い、選んでみました。
3. 在宅医療の実践的書籍(各論的)
次は各論的な内容にしましょう。
在宅医療をしている医師が良く相談を受ける内容の一つが便秘に対しての相談です。これはその解決に役立ちそうだと思えましたので選びました。
皮膚のこともよく相談を受けますので、こうした本は有用だと思い検討中です。特に非皮膚科医に捧ぐという帯の文章に惹かれました。
これも高齢者の在宅医療では直面する問題だと言えます。これで命を落とす患者も多くいます。だから、興味を持たずにはいられません。何となくとっつきやすいイラストが余計に読んでみたい気にさせました。
上の本は隠岐という離島の医師である総合診療医が書いている本のシリーズです。昨今はポケットエコーがあり、これをどう生かすかは余計に求められる手技と言えます。なのですごく興味を持てました。
長くなってきましたので、続きは明日にします。
