Photo by
tarohanamana
3月。食べること、暮らしてくることの格差を思う。
車の助手席に座り、彼がゴルフバッグをトランクに入れるのを待った。外食にしたいと言ったときの、彼の表情を見逃さなかった。あまりいい顔をしなかった。「外で何か食べて帰りたい」という私に対して、「家でゆっくり過ごすほうが好きなんだけど」としぶしぶ承諾した。
車があるし、二人でお酒を飲むことはできないだろう。どちらかが飲むだろうけど、片方が飲んでもあまり楽しめない。私は、普段から食事をしないから、量はあまり食べられないけどお酒ならたくさん飲めるから、こういった外食では割と私がお酒を飲み、彼が食べるというのが多い。
運転席のドアが開き、「それ取って」とドリンクホルダーにあるペットボトルを指さした。「飲み終わったらすぐ捨てないと」と言いドアを閉めた。その言葉は自分に言ったのか、私に言ったのかわからなかった。
戻ってきたら、何が食べたいか聞かれるだろう。私が行きたいと言ったし。特に食べたいものはないのに、自分が作るのがイヤだという理由だった。ラーメンか焼肉か、回転寿司かそんなところだろう。話をしたいからラーメンはなしだな。回転寿司でカウンターに案内されたら会話などまともにできないし。焼肉がいいかもしれない。
この記事が参加している募集
応援よろしくお願いします。頂いたチップはほかクリエイターさんの応援活動に使わせていただきます。
