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11:07起床、全力ダッシュで電車に滑り込む。ソクラテスを乗り越えた私が、今日も「必要とされる場所」へ向かう

寝起きのスプリント

​「11:07」

​目が覚めた瞬間、血の気が引いた。

「やばい、遅刻する」

思考する暇はない。私は本能だけで着替え、家を飛び出し、駅まで全力疾走した。

息が切れる。足が重い。

だが、執念で乗りたい電車に滑り込んだ。

ドアが閉まるプシューという音を聞きながら、荒い呼吸を整える。

ギリギリのセーフ。

この心臓の鼓動は、焦りによるものだが、同時に「今日を諦めなかった」という生の実感でもある。

​『メノン』へのリベンジ

​電車に揺られながら、昨日のことを思い出す。

私はプラトンの『メノン』の書評を書き上げた。

一度は挫折し、「徳とは何か」という問いの迷宮に迷い込んだが、昨夜なんとか形にすることができた。

難解な哲学書と格闘し、自分なりの言葉で締めくくる。

その達成感は、今日のダッシュの原動力にもなっている気がする。

「やればできる」という感覚が、私の背中を押しているのだ。

​「忙しい」と「必要とされる」の違い

​ふと考える。

暇な一日よりも、こうして走り回る忙しい一日の方が幸せなのだろうか?

いや、単に忙しいだけでは心は磨耗する。

重要なのは、その先に「自分を必要としてくれる場所」があるかどうかだ。

​私が電車に乗って向かう先には、仕事がある。同僚がいる。顧客がいる。

それは面倒な義務かもしれないが、同時に「あなたがいないと困る」というメッセージでもある。

誰かに必要とされている実感。

それこそが、人を動かす最も健全なガソリンだ。

​今日も楽しく、役割を演じる

​呼吸はもう整った。

11:07に起きたけれど、私は電車に乗れている。

書評も書けた。

昨日の自分を超え、今日の自分も走り出している。

​「今日も楽しくいきましょう」

誰かのために動き、必要とされる喜びを感じるために。

私は汗を拭き、少し誇らしげに顔を上げる。

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