本づくりの「紙」を吟味できる都内のスポット3選
ここ1年ほどで本を作って文学フリマに出したり、個性あふれる同人誌やZINEにふれたりしたことで「紙」のおもしろさ、奥深さに気づく機会が増えました。
たとえば以下の「趣味未満」って本。写真だと伝わりにくいと思うんですが、まるでコットンのような布地感がある紙で、さわると少しザラッとしていて、適度な厚みがある。これがもしペラペラな紙だったらチープな印象だったと思いますが、この紙だからこそ強く記憶に残りました(もちろん内容もよかった)。

物語も情報もデジタルで摂取できる昨今、紙の本はどんどん嗜好品の要素を強めていると思います。これから紙の本を作るなら、デジタルデータには表現できない手触りや質感を出せる「紙」って素材にうんとこだわってみると面白いんじゃないか。そう思って、紙をいろいろと見て回れる場所を探しました。この記事では、都内のスポットを3つほどご紹介します。
※今回紹介するスポットは「本の街」として知られる神保町の付近に集まっています。古書店めぐりのついでに、ふらっと立ち寄ってみるのも楽しいかもしれません。
紙をこだわって探せるスポット3選
竹尾見本帖
2,700種類の紙のサンプルを見ることができるギャラリーです。とにかく紙の種類が圧倒的な多さで「多すぎて選べない」って贅沢な悩みが起こるのでは…?と心配になるくらい。





紙や印刷加工について、店舗のアドバイザーさんに相談することも可能です。
都内では神保町と渋谷、そのほか大阪と福岡にも店舗があります。ウェブストアでも約9,000種類の紙が買えるそう。
御茶ノ水ペーパーギャラリー
色んな紙を使った書籍や製品を見比べられる施設です。一見ふつうのオフィスビルなのでやや入りにくいんですが、1階の受付で「ギャラリーを見学したいです」と伝えればすぐに通してもらえます。



見比べてみると、写真集はとにかくモデルさんが映えるような紙になってるとか、子ども向けの本は紙1枚1枚が厚くて重く、頑丈だとか、それぞれの本の紙の光沢や文字の見え具合、厚み、重さの違いがよくわかります。1つ1つ見て比べてるとすぐに時間が過ぎました……
前述した竹尾見本帖は「紙」の段階でいろいろ見比べられましたが、こちらの施設は実際に「本」になった段階で比較できます。
また書籍以外にも紙を使った製品が多数展示されていて、紙の使い道はたくさんあることがわかります。

再燈社書店
「書籍と紙もの」にフォーカスを当てた書店です。老舗の紙屋さんが運営されているそうで、紙への深い知識と愛が感じられるお店。


一風変わった紙や印刷方法を使った本や、さまざまな文具も並んでいてアイデアの刺激をもらえる書店だと思います。ノートや封筒、便箋、カードなど充実しているので文具が好きな方には特に良さそう。
以下の記事では、この書店の特に「栞」にフォーカスしてくわしくご紹介されています。
番外編 紙にふれるその他の機会
ここまで書いたほかにもいろいろ見て回ってみて、個人的におすすめできる「紙を探す」方法で思いつくものを書いておきます。
一例ですが市谷の杜 本と活字館は、活字や印刷のあれこれを楽しく学べます。すでに終了していますが、過去に60種類の紙を見比べられる展示がありました。また似た展示をやってくれないかな……
あとは、印刷工場から紙の印刷サンプルセットを取り寄せると、実際の紙の質感を確認できます。
あとはMountZINEは個人が作った色んなタイプのZINEや同人誌を見れて、本を作る教室も運営されているので、これから本を作る方には参考になるものが多いのでは……と思います。
ばーっと紹介しましたが今回はこれくらいで。見て回るなかで「こういう本を作るなら、こういう紙を使ってみたい」って妄想が膨らみました。それから、自身の本棚に並んでいる本にどんな紙が使われているか、見返す機会にも。「紙」にまつわる、おすすめのスポットをご存じの方はぜひ教えてください。
いいなと思ったら応援しよう!
最後までお読み頂きありがとうございました!