【まとめ】文学フリマに出す同人誌を作るまでにやったこと全部書く
はじめて同人誌を作り、文学フリマに出るにあたっての気づきをまとめておきます。彩ふ読書会という読書会を7年間運営されている主催者の方に、これまでの活動や運営で考えていることを聞いたインタビュー本を出す予定です。新刊の内容は以下の記事に書いています。
同人誌を作って文学フリマに出すまでにやったこと
断片的ですが、ばーっと全部書いていきます。ちなみに今回作ったのはインタビュー本です。7年で270回の読書会を開催した彩ふ読書会の主催の方に、これまでの活動や運営で考えていたことを聞きました。

①同人誌の企画を立てた
企画というほどたいそうなものじゃないですが、思いつきレベルで「これを本にしたら面白いのでは?」ってアイデアを考えました。
今回の本を企画したきっかけですが、まず以前に「読書会にまつわる50の質問」という質問リストを作っていました。
この質問リストは、どっちかと言うと読書会に参加している人向けの内容です。この質問を作ったあとに「読書会を運営している主催者にもいろいろ質問してみたいな」と思っていました。
で、「いつもお邪魔している彩ふ読書会の主催者の方に聞いてみるとしたらこんな質問リストにしたい」「せっかく質問するならインタビュー形式にしたら深堀りできて面白いのでは?」「直近で文フリがあるから、どうせならインタビューした内容は本にして頒布すればいいのでは?」って調子でどんどん妄想がふくらんで、今回の企画になったという流れです。
インタビューを快諾してくれた主催者の方にBig感謝。
②インタビューをした
対面でやるのが理想でしたが、忙しかったり家が離れてたりってもろもろの事情でZOOMを使ったオンラインインタビューにしました。彩ふ読書会の古参の方にも聞き手として参加してもらいました。
事前に用意した質問リストをもとにインタビューをはじめましたが、質問の順番にはこだわらず、話しの流れで自然につながる質問を次々にしていった感じですね。主催の方の話し上手もあって大いに盛り上がり、1時間の予定が2時間半くらい話していました。原稿に書かないオフレコの話もいっぱいあって、このインタビュー自体がほんとに楽しかった。
③インタビューをもとに原稿を書いた
インタビューの録音からの文字起こしは近年の技術革新のおかげでかなり楽をできていて、数十分で終わりました。文字数は25000字程度でした。ここはちょっとした工夫をしたので、以下の記事に書きました。
どちらかと言うと、文字起こしがうまく機能していない部分を直し、原稿をわかりやすいように並べかえ、初見の方に読みやすく書きかえる作業のほうが圧倒的に時間がかかりました。ちゃんと計測してないけど7~8時間くらい? ただこの作業も楽しくて、平日の仕事中も「早く帰って原稿やりたいなー」って思ってました。こういうのわりと向いてるのかも。
その後、主催の方に原稿を見てもらってコメントをもらい、修正をして原稿は一応の完成をみます。Wordの校閲機能を使ったんですが、表記揺れのチェックもしてくれて予想以上に有能でした。
④どうやって本にするか決めた
ひとくちに本と言っても、色んな作り方があります。安価にすませるならコピー本ですが、当初思っていたよりページ数が増えて40ページに達したため、印刷所に製本を頼むことにしました。
⑤本文と表紙をつくった
本文は、自分のPCに入っているWordで本文データを作ってPDF出力しました。原稿を作る前にいろいろ調べたんですが、今回の本は図やイラストが入らず、Indesignなどの有料組版ツールを使うのは明らかにオーバースペックだろうと思ったのでWordでいきました。
表紙については作成時間が限られていたこともあり、恥ずかしい話ですが使い慣れているPowerPointで作ってPDF出力しました。ちゃんと作るならPhotoshopとかを習得したほうが絶対いいと思います…。Canvaも少し試したんですが、不慣れなせいもあって「これならパワポのほうがいいやん」なクオリティのものしか作れなかったので断念。
参考にした本がいくつかあるのでこの記事の末尾にまとめて載せます。
⑥データを整えて入稿した
今回、いろいろ調べて料金が安く、初心者でも使いやすそうな「ちょ古っ都製本工房」という印刷所を使いました。10日前プランだとかなり安い。その代わり、原稿のデータチェックなどは自分でする必要があります。
入稿の形式は本文、表紙どちらもPDF形式でした。入稿のときにPDFのデータのサイズが間違っていて、エラーが何回も出ました…。印刷所のページで以下のような分かりやすいサイズ表を示してくれるので、これに従って粛々とつくりました。

入稿後、代金を銀行振込するのですが、振込先の口座情報が見つからなくて困りました…メールで問い合わせしても返事がなく、営業時間内に何度か電話してもまったくつながらず。結局、発注時の確認メールの一番下に小さく書いてあったのを発見して事なきを得ました。
⑦文フリに出店した
本来なら文フリに出店する手続きが事前に必要なんですが、これは彩ふ読書会の主催の方がやってくれたので自分はなんもしていません。当日にやったことは以下の記事に書きました。
参考にした書籍たち
調べる技術・書く技術
ノンフィクションライターの著者が、取材のテーマ選び、調べ方、原稿の書き方をまとめた一冊。今回のインタビューの内容や事前の下調べは、この本に教わったおかげでクオリティが底上げされたと思います。
小説にできること
内容はちゃんと読んでないけど、書店で見かけて「書影がかっこいい!」と思って今回の新刊で真似させてもらいました。結果的に似ても似つかないものになったけど、この本のおかげでデザイン素人の自分が五里霧中にならずにすみました。お手本になるものがあるのはありがたいことですね
同人誌のデザイン
カバーデザインの基本的なところはこの本でざっくり学びました。印刷や入稿まわりの知識も紹介してくれていたのがありがたかったです。
3色だけでセンスのいい色
カバーの色がどうにも野暮ったくて悩んでいたときに読んだ一冊。「使う色を3色に絞って、それぞれメイン、サブ、アクセントという役割で配置する」ことを示してくれて、色については迷わずにすみました。今回の新刊の表紙も、この本が例示したフォーマルめに見えるパターンの3色で作ってます。

届ける工夫
同人誌を届けるべき相手に届けるにはどうすればいいか?を突き詰めた同人誌。この本のおかげで、書影やタイトル、SNSでのお知らせをどうするかの方向性がはっきりしました。
まとめ
どんな小さいものでもいざ自分の手で作ってみると想像以上に難しいし、世の中に商業レベルで出回っているコンテンツは背景にちゃんと制作の理論があって、プロの手で磨き上げられたものだってことが分かるな…
— shikada@12/1文フリ東京M-59 (@shikada_g) November 7, 2024
同人誌を作ってみて感じたことは、わりとこのTweetで言い表せてます。まぁなんとかなるやろ、と思っていても、いざ作ったものは想像以上に野暮ったくて低いクオリティのものしかできませんでした。
「商業レベルのコンテンツは、市場で売れるだけのクオリティがある」「そのクオリティは、専門知識と経験を持ったプロが担保している」という当たり前の事実に気付かされた感じですね。
この手のものづくりは蓄積が大事だと思うので、自分も今回の同人誌作りで得た知見をもとに、次回はもう少しブラッシュアップされた本を作りたいなと思ってます。
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最後までお読み頂きありがとうございました!