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ハラハラするんですけど アマノ文筆クラブ

※前作「色眼鏡」の続編です。先に読むと、よりお楽しみいただけます。



「そこのお兄さん、ちょっと寄っていきなよ」

あー、ダメダメ。
兄さん、その怪しい色眼鏡は、やめなさい。
胡散臭いグッズを売りつけて、最後はヤクザに因縁つけさせるから。

あーあ。
サングラス買っちゃったか。
この後、どうなるかハラハラするんですけど。

大道芸とか見てる場合じゃない。
街路樹見上げて、何やってるの。

ほら、言わんこっちゃない。
あのねーちゃんがぶつかって行った。
いつもの美人局コースですよ。

あーあー、楽しそうにおしゃべりしちゃって。
鼻の下がすごいことになってるの、気がついてる?

ほら、根城のバーに誘われてるよ。
もう、ハラハラしてるというか、いつものコース過ぎて笑えてくるな。

アニキがバーに入っちゃったよ。
そろそろかな。
今日はハラハラさせてくれるな。
耳を澄ます。

「おい、兄さん、俺の女に何しとるんだ」
「なんですか」
「なんですかじゃない。人の女に手を出してタダで済もうってんじゃないだろうな」
「お話ししていただけですが」

あれ?
この兄さん意外と怯んでない?
ハラハラしなくてもいい?

「ちょっとツラ貸せや」

おいおい、兄さんがアニキとバーから出てきたけど、大丈夫か?
様子を見に行くか。

兄さんのサングラスがいつの間にか赤くなってる。
え?うそ?
アニキとやり合って圧倒してない?
あ、兄さんが勝った。

「あーすっきりした。本当に憂鬱を吹き飛ばすサングラスだったな」

この兄さん、武道経験者か?
動きが素人じゃなかったな。

おーおー、店から半グレどもまで出てきた。
そろそろ、出番だな。

「全員、行くぞ」

「そこまでだ。」
「げ!警察?!」
「お前ら、全員その場を動くな」

「それから、そこの兄さん。あんたにも少し話を聞かせてもらおうか」
兄さん、そんなハラハラした顔をしても、もう遅いですよ。

あと、そこに隠れてる色眼鏡。
お前も一緒に連行するからな。


下記企画に参加させていただきました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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