#71:【子育て】バレンタインの夜に届いた、チョコよりも甘くて、少しだけほろ苦い贈り物

『ふるさと秋田をこよなく愛する教師』
ガッツのYu-No先生です!
育究生活(第一章)を終え、学校に戻ってきました👏🔥
いよいよ、育究生活(第二章)の始まりです!
2月14日。
世の中はチョコレートであふれる日ですね。

実はわが家にとってこの日は、もう一つの特別な日でもあります。
妻と入籍した、記念日でもあるのです。

甘い香りと、少しの照れくささ。
毎年そんな空気に包まれるはずの一日でした。
でも今年は、きっと一生に一度しかない夜になりました。
バレンタインの前提にあった、ひとつの決断
妻は2月16日から三日間、入院することになっています。
出産の際に胎盤がすべて出きらなかったことが原因で、それを取り除く手術を受けるためです。
命に関わるものではありません。
けれど「手術」という言葉の重みは、やはり軽くはありません。
娘たちに、いつ伝えるか。
私は「前日の夜でいいのでは」と思っていました。
不安を長引かせたくなかったからです。
妻は「少しでも心を整える時間をあげたい」と言いました。
入院するのは妻。
だから、タイミングは妻に任せました。
チョコクッキーの向こうで
その日の午前中、私は部活動へ。
その間に娘たちはチョコクッキーを作ってくれていたようでした。
夕食後、娘たちがそのチョコクッキーを僕のところにもってきてくれました。

口いっぱいに広がる甘さ。
それを見て笑う娘たち。
幸せな時間でした。
そのとき、妻が長女を台所の裏へ呼びました。
私はチョコクッキーをほおばりながら、耳をすませました。

「ママね、月曜日から病院に行くんだ。」
「ちょっとだけ手術するの。」
「でも大丈夫。ちゃんと帰ってくるよ。」
静かな声。
長女は鼻をすすりながら
「うん…うん…」
と答えていました。
きっと昔なら、泣き叫んでいたでしょう。
でも6歳の彼女は、涙をこらえていました。
「わたし、がんばる。」
その声に、胸が締めつけられました。
次に呼ばれたのは3歳の次女。
「ママ、びょういんいくの?」
「うん、ちょっとだけね。」
少しの沈黙のあと、
「うん。ママ、がんばってね。」
明るい声でした。
理解しているのか、していないのか。
でも確かに、受け止めようとしている声でした。
私は隣で、チョコクッキーをかじりながら、
どうしようもない感情に包まれていました。
甘さと、不安と、誇らしさと。
悲しさを、幸せに変える人
話が終わり、リビングに戻った妻が言いました。

「実はね、ママからもハッピーバレンタインのプレゼントがあるよ。」
出てきたのは、
サンリオのクラウンクッキーが入った缶。
三日間分のグミ。
そして、手紙。
娘たちがずっと欲しがっていた缶でした。
「わぁぁぁ!」
さっきまでの空気が、ぱっと明るくなりました。
「ママ、ありがとう!」
ぎゅっと抱きつく娘たち。

悲しい知らせのあとに、ちゃんと
幸せ
を用意していた妻。
母の強さと優しさを、僕は見ました。
就寝前の、小さな言葉
布団に入る前、改めて娘たちに聞きました。
「どう? 今の気持ち。」
長女は、ぽつりと。
やっぱり、ちょっと悲しい。
それが本音でしょう。
次女に聞くと、こう言いました。
わたし、かなしくないよ。
だって、おそらにいくわけじゃないじゃん。
3歳なりの、精いっぱいの理屈。
その一言に、僕は救われました。
チョコよりも甘いプレゼント
この夜、私はたくさんの贈り物をもらいました。
娘たちの成長。
妻の覚悟。
家族の強さ。
チョコクッキーの甘さより、
ずっと深く、心に残るプレゼントでした。
三日間、僕がしっかり家を守ろうと決意できました。
今年のバレンタインは、
甘くて
少しだけほろ苦くて
そして
何より温かい一日でした
妻が笑顔で帰ってくるその日まで
父として、
夫として、
しっかり立っていこうと思います。
がんばります!

(学校は年次)

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