ニューヨークに行ったら、これを食べずには帰れない
先日、久し振りにニューヨークを訪れた。
ニューヨークのような大都市へ行くと、どこで食事をしようか本当に迷う。選択肢が多すぎるのだ。一度は行ってみたい有名なレストラン、過去に訪れて美味しかったレストラン、誰かに教えてもらったレストラン、街を歩いていたらたまたま見つけた人気がありそうなレストラン・・・。
でも、私には、どんなに短い日程でも、ランチ一回分は必ずここへ行くと決めている場所がある。
それは、マンハッタン南(lower Manhattan)にある、カッツ・デリカテッセン(Katz's Delicatessen)。7年前、ニューヨークで結婚式を挙げた翌日に、夫が連れてきてくれたユダヤ料理の老舗レストランである。
https://katzsdelicatessen.com/
レストランといっても、カウンターでオーダーして自分で取りに行くカジュアルなスタイルのこのお店は、いつも人で賑わっている。ご飯どきに行くと、長い長い行列に並ぶ羽目になるので要注意である。今回、私たちは、ランチを食べるために、11時前に来店した。
この店で食べるべきは何といってもこれ、パストラミサンドイッチ。


パストラミとは、肉の燻製料理のことで、東欧ユダヤ系移民によってアメリカにもたらされた。ハムのようにぱさっとした感じではなく、柔らかくてジューシー。食欲をそそるピンクの肉の表面は、てらてらと光っている。
それに、なんといってもこのボリュームである。まるで強烈なパンチを浴びたようなインパクトがある。「これ、何人分なの?」と聞きたくなるが、周りを見渡してみると、普通に一人で平らげている人がほとんどで、たまにアジア人が家族で分け合って食べたりしている。私は、特に大食いでも小食でもなく、平均的な食事量だと思うが、半分食べたらもうお腹がパンパンになる。
このサンドイッチを、両手で持ち上げて、人目を憚らず、大口を開けてカブッ!といくのが快感ですらある。ああ、ニューヨークに来たぜ、と思う。
ちなみに、この店は、映画『恋人たちの予感』の撮影が行われたことでも有名である。この店が舞台になったシーンは、本当に笑える。
