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EP.1農家が最初に見るべきものは、収量ではない

農業をしていると、どうしても結果を追いかけます。

何kg収穫できたか。

前年より増えたか。

品質はどうだったか。

売上はいくらになったか。

もちろん、結果は大切です。

農業は仕事であり、収益を生まなければ続けていけません。

でも、結果だけを見ていると、次につながらないことがあります。

なぜなら、同じ結果をもう一度作れるとは限らないからです。



例えば、今年のさつまいもの収量が良かったとします。

その理由は何だったのか。

肥料設計が良かったのか。

苗の状態が良かったのか。

植え付けのタイミングが良かったのか。

夏の天候に恵まれたのか。

それとも、いくつもの条件が偶然重なったのか。

結果だけを見ると、
「今年は当たり年だった」
で終わってしまいます。

でも、その裏側には必ず何かがあります。

それが「因」です。



昔の僕は、結果を見て終わっていました。

「今年は良かった」

「今年は失敗した」

その感想だけで、次の年を迎えていました。

もちろん経験は大切です。

何年も畑に向き合っていると、感覚で分かることもあります。

葉の色。

土の感触。

畑の雰囲気。

経験からくる判断は、農家にとって大きな武器です。

ただ、規模が大きくなるにつれて、
感覚だけでは管理できない場面が増えていきました。

作業する人が増える。

圃場が増える。

使う資材が増える。

去年と今年で条件が変わる。

そこで必要になったのが、記録でした。



植え付け本数。

肥料の量。

作業時間。

収量。

品質。

小さな違いを残していく。

すると、少しずつ見えてくるものがあります。

「去年より肥料を増やしたから良かった」

ではなく、

「この条件では、この判断が結果につながった」

という考え方です。



農業は自然相手の仕事です。

全てを思い通りにはできません。

同じ方法を繰り返しても、同じ結果になる保証はない。

だからこそ、結果を見るだけではなく、

その結果を生んだものを見る。

畑で起きた出来事を、ただの経験で終わらせない。

次につながる判断材料に変える。

それが、僕にとっての「農業を見る」ということです。



これからこのnoteでは、

土を見る。

苗を見る。

肥料を見る。

畑を見る。

数字を見る。

そして、その奥にある「因」を探っていきます。

結果ではなく、
そこへ至る道筋を残すために。

因 -IN-

結果ではなく、因を辿る。

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