Gemini×NotebookLMを使ったゲーム仕様作りの現場から:新作ゲーム開発進捗
個人ゲームクリエイターのギガビットです。
前回の記事で、Geminiで作ったプロトタイプの手応えが良かったので新作開発スタートした話を書きました。今回は現在行っているAIを活用した仕様開発の実際について書きます。
前回記事:
ゲームは「総合芸術」なので、考えるべき仕様の量が膨大です。
・ゲームの流れは?
・世界観は?見た目は?音は?
・UIは?操作方法は?
・キャラクター設定は?セリフは?
・ゲームのパラメータの持ち方は?
・ゲームバランスは?
・・・
等々挙げればキリがないほど決めないといけないことがあります。
仕様がたくさんあるということは、それだけ文書・資料の量も膨大です。何か考えたら資料にまとめておかないと後でわからなくなるし、何かを変えれば他の何かに必ず影響があるから関連性も頭に入れておかないといけない。
そんな仕様作りの工程でこそ、AIの出番。
まさに現在、大活躍してくれているのが「Gemini × NotebookLM」です。
今年4/11にGeminiとNotebookLMが機能統合され、ものすごく使いやすくなりました。統合された時にはさっそくそれを使ってアイデアを考えるというYouTubeライブ配信もしています。これはほんと便利。
ゲームを作るからにはやっぱり面白いゲームを作りたいのでアイデアはどんどん発散させて膨らませていきたい。でも発散させすぎるとまとまらない・・・その「まとめ」をAIがやってくれます。人間は「あれ、やりたい!」「これが良い!」と好き放題アイデアを散らかし放題です。
そんな「人間が発散、AIが収束」する作業の流れは、こう↓
① Geminiで好き放題アイデアを出す
まずはGeminiのチャットで、思いつくままにゲーム内容を検討します。「こんな要素を入れたい」「このキャラはこうしたい」と、とにかくアイデアを発散させます。1つの話題は1つのチャットで。どんどん新しいチャットを作ってアイデア出しをしていきます。
②チャットログをNotebookLMに突っ込む
キリの良いところまで議論が進んだら、そのチャット履歴をまるごとNotebookLMに登録します。機能統合されたお陰でGeminiチャットを右クリックして「NotebookLMへ移動」で簡単にチャットをまとめられます。
③ NotebookLMに「確定事項」をドキュメント化してもらう
NotebookLMに「これまでの議論を踏まえて、現在の確定事項を1つのドキュメントにまとめて」と指示します。僕はmdファイルを作ってもらっていますがNotebookLMなのでまとめ方はWordでもパワポでもインフォグラフィックでも音声でも動画でもお好きな形で。
④ 新しいNotebookLMに引き継ぐ
新しいNotebookLMのプロジェクトを作り、先ほど作ってもらった「確定事項ドキュメント」だけを登録します。
⑤ 新しいNotebookLMのGeminiで好き放題アイデアを出す
確定事項を引き継いでいるので、ここまでの内容を踏まえてGeminiと次のアイデア出しをしていけます。①に戻ってこの繰り返し。
この流れを絵にするとこんな感じです。

ちなみに上記の画像は下記のように僕が手描きでさらさらっと書いた絵をChatGPT image2に清書してもらいました。ChatGPT、すごいですよね。

手順③のNotebookLMに確定事項ドキュメントを出してもらうのにちょっとしたコツのようなものがあります。それは、自分で指示文を考えないこと。まとめ方からAIに聞きます。まずNotebookLMにこういう指示をします。
このNotebookLMで議論されているここまでのゲーム仕様案の決定事項内容をまとめ、新しくNotebookLMを作って決定事項文書を登録し、次はそのNotebookLMで議論を進めていきます。ここまでの議論をまとめた文書を作るためのGeminiへの指示文を作成してください
まず、やりたいことを全部AIに聞いてしまいます。AIにどう指示を出せばいいかについてはもちろん人間よりAIの方が得意なのでAIにおまかせします。こうすると詳細な指示分をGeminiが出してくれますので、次は「じゃあ、それでよろしく」と指示をするとまとまります。
Geminiの回答の最下部の「メモに保存」を押し、

NotebookLMの右側にメモが保存されたら右の点々メニューを押して好きな形式で保存できます。これを次の新しいNotebookLMにソースとして取り込む、という流れです。

NotebookLMの右上の音声や動画やスライド作成やインフォグラフィック等、文書だけじゃなく他の形が良ければどれでもお好みでOK。NotebookLMってめっちゃメニュー豊富になりましたよね。Geminiのアプデはこの方向性で大賛成です。

この流れでひたすら自分は何から考えようかも特に考えずにその日に思いついたアイデアをひたすらチャットで膨らまして発散させて、AIにまとめてもらいます。自分はめっちゃ気分屋の迷惑なアイデアマンになりきれて、面倒くさいまとめ・文書化はAIがファシリテーターとして文句ひとつ言わずに行ってくれます。(文句はありそうですが…)
自分でまとめながらアイデア出しするとすぐ制約が気になったり、他の要素との関連が少ないことを考えたり、小さくまとまりがち。気持ちよく思いっきりアイデアを広げて創作ができるのは最高の環境です。
また、この流れでやるとたくさんの利点があります。
・出したアイデアと他の要素との関連を常にGeminiが見てくれる
・定期的に資料を絞り込む為、Geminiの消費トークン節約
・新しくNotebookLMを作るタイミングでバージョン管理をしていけばいつでもその仕様にタイムリープできる、Githubのような働き
・「次、何考えるんだっけ?」も聞けるので、明日何をするかも覚えておく必要もない
圧倒的な脳のリソース節約になります。仕様作りをする時には自分の脳のエネルギーは大事に使いたいですから。人間は無限に考え事できるわけではなく1日の思考量の上限はちゃんとある。統合や記憶といった事務作業はAIにおまかせしてしまいましょう。文書作成や、まとめといった作業はホワイトカラーの無駄業務の筆頭。ホワイトカラー会社員の1日の作業の8割はメールや文書を探すことに費やしている、なんていうデータもあるそうです。
めんどくさいことはAIにおまかせ。人間はクリエイティブに毎日面白いゲームを遊んだり、映画やアニメを見たり、人と遊んだり人と会話したりしてインプットを増やしアイデア出しに特化していける時代です。
引き続き、新作ゲーム開発で行ったAI活用は記事にしていこうと思います!
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人間の創作活動を助けてくれるAIを活用した新作ゲーム開発の現場から、の記事を書きました。
— ギガビット@ゲームつくるひと (@gigabit_million) May 14, 2026
Gemini × NotebookLMの創作支援は強力。人間がアイデア発散して散らかしっぱなし、AIがまとめや文書管理という収束を担当するという使い方です。…
