エニアグラム×インテグラル理論のプログラムの開始宣言 心を鍛える方法模索してみる
BASE株式会社執行役員の柳川です。金融事業の事業責任者をしています。エンジニア→PdM→事業責任者というキャリアを歩んできました。
noteでマネジメント道場というメンバーシップをやっています。今日は道場の今後の運営方針について書くとともに水面下で用意していたプログラムの話をします。道場に参加してくれている方にも、まだ参加していない方にも読んでほしい話です。
スキルの時代に、器が消えた
いきなりですが、課題意識の話から。
今の日本社会、目に見えるスキルが信じられすぎていると思っています。
転職が当たり前になった。2〜3年で次の職場に行く世界では、評価は「短期間で伝わるもの」に最適化されます。資格。技術スタック。経歴。履歴書の欄に書けるもの。面接の30分で証明できるもの。
一方で、器。器は履歴書に書けない。面接でも測ろうと思っていなければ測れない。ある程度の時間を一緒に過ごして初めて「この人は器が大きいな」とわかる。でも今の雇用環境ではその時間がない。
結果、社会全体が「スキルを磨けば上に行ける」というゲームに最適化されました。
履歴書の欄はどんどん増える。でも履歴書の行間── そこに本当に大事なことが書いてある── を、誰も見ていない。
リーダーシップ研修をやったのに変わらない。そういう声、聞いたことありませんか。あれは研修の質が悪いのではなくて、器の問題にスキルの処方箋を出しているから空振りしているんです。フレームワークを覚えても、自分のパターンが見えていなければ、同じフレームワークを同じ偏りで使い続けるだけ。
かつて日本の組織は、好むと好まざるとにかかわらず、器を育てる場でもあった。終身雇用の前提で上司と部下は何年も一緒にいた。パワハラだと言われるかもしれない。実際そうだった部分もある。でもその中に、スキルでは届かない「人間としての成熟」を促す揺さぶりが含まれていた。それが崩れた。
器を育てる装置が消えたのに、器が大事だという事実は変わっていない。じゃあどうしたらいいのかと言うのをずっと考えてきましたし、今後もずっと考えていくと思います。
何かやれることがあるのか
僕は叩かれて育った側の人間です。
正しいと思ったことを言って嫌われた。空気を読まずに踏み込んで怒られた。「お前の言い方が悪い」と何度も言われた。試行錯誤を続けた。その結果、いくつかのことが見えるようになった。いい塩梅がわかるようになってきて、少しずつ見えてきた。
だから叩かれたことに感謝している。あの痛みがなければ今の自分はいない。
ただ、これは生存バイアスだと思っています。叩かれて成長できたのは、たまたまサポートしてくれる人がいたから。たまたま折れなかったから。同じように叩かれて、壊れた人がいる。声を上げられなくなった人がいる。そっちの方が多いかもしれない。
全員を救えるとは思っていない。救うなんて烏滸がましい。
でも、辛いことがあったときに拠り所になるものを何か作れないだろうか。
「自分だけじゃなかったんだ」「この痛みには構造があったんだ」── そう思えるだけで、もう少し踏ん張れることがある。少なくとも僕はそうだった。
感謝しているから返したい。動機はそれだけです。
正論に意味がないことは嫌というほどわかっている。正しいことを言うだけで人が動くなら、世の中はとっくに良くなっている。正論を振りかざして場を凍らせてきた人間が言うんだから間違いない。(みなさんご迷惑をおかけしました。)
だからこのプログラムでは正解を渡しません。代わりに構造を見せる。「あなたはこうすべき」ではなく「あなたの中で何が起きているか」が見えるようにする。見えれば、自分で選べる。自分で動ける。
スキルと器は違う
器って何か。
日常の言葉で言えば「あの人はスキルは高いが器が小さい」のあれです。スキルが高い≠器が大きい。この直感はみんな持っているはず。
もう少し言語化すると、器とはコンテキストの容量です。自分が扱えるコンテキスト(文脈・前提・背景情報)の幅が広い人を、人は「器が大きい」と呼ぶ。
スキルは鎧を着たまま磨ける。むしろ囚われが駆動力になって磨かれることすらある。「評価されたい」に駆動されてすさまじい成果を出す人がいる。「正しくありたい」に駆動されて精密な仕事をする人がいる。スキルは上がる。でもなぜ自分がそれを磨きたいのかは見えていない。
器が大きいとは、自分を動かしているパターンが見えていること。見えた上で、そのパターンに乗るか降りるかを選べること。見える → 選べる → 動ける。
頭がいい人ほどここが危ういんです。論理的で、整合性があり、反論への備えもある。でも表面を精緻に理解しているだけで、その下にある構造には手をつけていない。表面だけ見て「わかった」と思っている状態。それが一番危うい。
先日「仕事とは何かの認識が9パターンに分かれる」という記事を書きました。あれはこの地図の入口です。同じ「仕事」という言葉を使っていても、人によって見えているものがまったく違う。その違いの構造を多次元で見るための道具が、エニアグラムとインテグラル理論。
エニアグラムの話をさせてください
ここからが本題。
エニアグラムって聞いたことありますか。性格診断の一種だと思われがちなんですが、全然違います。普通の性格診断は行動パターン── 何をするか── で分類する。エニアグラムは動機── なぜそうするか── で分類する。
そして、その動機というのは自分でも気づいていないものです。心の奥にある恐れや囚われ。普段あまり見たくない自分、できれば隠しておきたい自分。そこに目を向ける作業なんです。
だから一人でやろうとすると大変です。ましてや短いWEB診断で本当のタイプがわかるかというと、正直それは難しい。
ここが大事なんですが、ちゃんとやっている人ほど「あなたのタイプを確定します!」とは言えないんです。タイプは誰かに決めてもらうものではなくて、最終的には自分自身で見つけていくもの。対話を通じて、自分に向き合っていくからこそ意味がある。
じゃあ何が得られるの? って聞きたくなりますよね。
答えは「自分のパターンに気づくプロセスそのものに価値がある」です。タイプがわかることはゴールではなく、スタートラインに立つこと。エニアグラムの本質は、自分のタイプに縛られ続けることではなく、そこから少しずつ自由になっていくこと。
売りにくいコンテンツだよね。「タイプ確定します!」って言った方が絶対集客できる。でもそれは嘘になる。売りにくいからこそ誠実だと思っています。
なぜできればオフラインでやりたいのか
「オンラインでサクッとやれないの?」と思うかもしれない。
無理なんです。少なくとも本気でやるなら無理。
エニアグラムのタイプ探索には他者との比較が必要です。20人くらいいないと全9タイプが揃わない。同じタイプの人と話して初めて「あ、自分もこのパターンだ」と気づく。違うタイプの人と話して初めて「え、そんな動機で動いてるの?」と驚く。これは画面越しの3時間では限界がある。
できれば5時間くらい欲しい。体験して、気づいて、理論で整理して、またやってみる。このサイクルを1回転させるのに、短時間では無理なんです。
そして雰囲気というか佇まいにも違いが出るのです。その辺りも感じて欲しい。
器を育てるものには共通の構造があります。長期 × 深い関わり × 逃げられない。武道も茶道も師弟関係もそう。自分のパターンが否応なく露呈し、向き合わざるを得ない環境の中で、人は器を広げてきた。ショートカットはない。
道場のネーミングは引き継いでいくことになるかもしれないですね。教室じゃない。答えを渡して終わりじゃない。一緒に汗をかく場所。
何が始まるのか
とはいえいきなりオフラインで20名集めるのは無理ということでプランを考えてみました。
具体的に何をやるか。全体像を書きます。
全てに参加必須なわけではなくて、気になったものを、気になったタイミングでチョイスしてください。
① 無料note記事
エニアグラムやインテグラル理論の入口記事を書いていきます。先日の「9パターン」の記事がまさにこれ。興味を持ってくれた人が次に進める導線を作ります。
② エニアグラム専用マガジン(有料)
エニアグラムやインテグラルの予備知識が必要な深い内容はメンバーシップ限定にします。なぜかというと、前提知識なしで読むとラベリングや占い的な消費になるリスクがあるから。エニアグラム専用のマガジンを新設します。マネジメント道場生はそのまま読めます。追加費用なし。
③ オンライン説明会(無料)
3/30に開催します。インテグラル×エニアグラムの前提知識を共有する入口イベント。「インテグラルを思想背景とし、エニアグラムを活用した」とか言われても訳わからんと思うので、まずここで話します当日参加できない方には録画を配ります。
④ エニアグラムタイプを探索するオンラインセッション(少人数・有料)
5人程度の少人数で、エニアグラムのタイプを探索する3時間のセッションを予定しています。対話を通じて自分の動機や恐れに向き合います。ここで大体のタイプのあたりがつきまして、ここがわかると面白くなってくると思っています。⑤ のDiscord上で募集しますので、興味ある方はまずはDiscordにご参加ください。価格は5000円前後で調整しています。
⑤ Discord
セッション参加希望者および参加者限定のコミュニティ。ご自身のエニアグラムタイプの自認を名前欄に明記していただいた状態でコミュニケーションを取っていただける非日常空間です。エニアグラムの話を日常的にできる場を作ります。Discordに参加したが一定期間内にオンラインセッションの申し込みがない場合はキックします。
複眼養成道場という名前で進化させて行きます。
⑥ オフラインワークショップ(有料)
20人規模、約5時間。全タイプ揃えた本格的な体験ワーク。プログラムの核心。④の累計参加者が一定数溜まったら開催します。
エニアグラムもインテグラルも深いので、オンラインワークショップの切り口もいくつも作れます。
要望に合わせてバリエーションを増やしていきます。
⑦ 個別長期コーチング(有料・月額)
タイプ×発達段階の個別分析と伴走。月1回のMTGとチャットでの壁打ち。
入口は広く、深く入りたい人が進む構造です。①②③は誰でもアクセスできる。④以降は段階的に深くなる。すべてを受ける必要はない。入口だけでも意味がある。でも深く行くほど変容は深くなる。
道場生の方へ
道場の精神は変わりません。マネジメント系のコンテンツ配信はこれまで通り続けます。
そこに新しい道具が加わる。マネジメントの話をもっと深くやるための共通言語を作りたい。インテグラルや成人発達理論の共通理解があると、マネジメントの話のしやすさが全然違うんです。同じ言葉を使っていても見えている構造が違う、みたいなすれ違いが減る。
道場生は②のエニアグラムマガジンがそのまま読めます(追加費用なし)。④⑥のセッション・WSは道場生割引あります。③の説明会は当日参加できなくても録画配ります。
まだ参加していない方へ。道場はマネージャーやリーダーが支え合うためのメンバーシップです。今回のプログラムは道場の上に載せる形で始めます。道場に入ってくれている方が一番恩恵を受けられる設計にしています。
まず3/30に計画発表しますので来てください
長くなりました。
正解を渡すプログラムではありません。構造を見せる。地図を渡す。歩くのはあなた。でも同じ地図を持った仲間がいるのといないのとでは、全然違う。
興味がある方はまず3/30の説明会に来てください。当日参加できない方にはアーカイブ配りますので、録画希望で以下のconnpassに登録しておいてください。
以下のような内容の2時間版になる予定です。
道場生じゃない方は、これを機にぜひ。今のうちに入っておくと、これから始まるプログラムの初期メンバーとして一緒に作っていけます。
エニアグラム専用マガジンが始まったらそちらに寄せる予定なので、今の価格で入れるのは4月中までとなる予定です。新価格1500円にする予定です。
マネジメント道場(マネージャーこそ現場最前線だ!と叫ぶ会)|柳川慶太
https://note.com/gimupop/m/mb8c0f0f8c0f
とりあえずエニアグラム中心に興味あるという人は
少人数(5名前後)のエニアグラムタイプを探索するオンラインセッションをやる予定なので申し込んでください。Discord上で募集します。
講師と参加者との対話や、ワーク(絵を描いたりします)を通してエニアグラムタイプを探っていきます。
複眼養成道場という名前で進化させて行きます。
ここから先は道場生限定です。価格の詳細と、僕がこれをどういう規模感でやろうとしているかの話。裏側も含めて共有します。
ここから先は
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