【番外】外部テストを受けたらこうなった
現在連載中【中学受験】息子小4編はこちら↓
親がまだ夢見ていた時代、二度ほど、息子に難易度の高い外部テストを受けさせたことがある。
結果ことごとく撃沈したのだが、それらはすべて、息子ではなく親の失敗である。
初めは小3になった頃、まだ息子がボリュームゾーンとは認識していなかった。ボリュームゾーンとは何なのかもわかっていなかった。
ある個別塾の最難関レベルのテストを受けさせた。息子がそのレベルでどのくらい得点するのか知りたかった。
それを我が家が知る必要がなかったことは、後からわかった。
算数の結果は、脳が記憶を拒否したのか覚えていない。国語はわずかに得点していたが、面談で字が綺麗なことだけを褒められて終わった。
漢字にすべてを注いだ息子の字が、綺麗に並んでいた。そこしかコメントのしようがなかった。
私は結果を直視する勇気がなく、夫が面談に赴いた。先生とはテスト結果もそこそこに、各校の進学実績談義に花が咲き、夫はかなりご機嫌で帰宅した。
一時間も夫の相手をしてくれた塾に感謝する私であった。
2回目は小4、中学受験塾のオープンテスト。祭りテスト以来である。
息子が比較的安定しているはずの社会で、見たことのない偏差値を目にした。
受けた直後、息子が「難しかった」と言っていた通りだった。
あまりの偏差値に慌て、夫に見せると「捨てろ。テストはなかったことにしろ」と言われた。
監督からスクイズの指示を受け、私はすぐさま結果を闇に葬った。
しかし、こんな時に限って結果の返却を気にしてくる息子。
「まだ届かない?」「今日届く?」「そろそろ?」など連日の波状攻撃に、私の気持ちが揺らいだ。
どうあっても、結果は門外不出のトップシークレットだ。
母の意地にかけても、この秘密は守り抜く。
その後も息子からの追及の手は緩まず、苦しんだ私は、苦し紛れに「あ、あの結果は…あ、あの塾の先生から電話があって…まだ習ってない単元がありましたね、難しかったでしょう、気にしないで下さいって言われた。」と、とんでもない作り話をしてしまった。
「だから気にしないで、忘れてよし。」とダメ押しすると、息子は「ふーん……」と腑に落ちない顔で私を見た。
息子の自尊心を守るためとは言え、テストの結果をごまかす羽目になった私は、罪悪感でさらに苦しんだ。
軽い気持ちで受けさせたのに、こんなに苦しい気持ちになろうとは…。
うちの場合、ほろ苦どころか劇薬となった外部テストだった。
しかし、このテスト後にひとつだけ息子に変化があった。
通っている塾のテストで、以前は諦めていたレベルの問題を解こうとした痕跡が見えた。
これまで逃げ出していた難問に、息子がファイティングポーズを取るようになったのである。
たまたまタイミングが合っただけかもしれない。
息子は少しだけ、たくましくなった。
その一方で、私は相変わらず迷い続けているのであった。
初めての方へ↓
🔽これまでの記事をまとめました
🔽母単独で学校見学に行ってみたら…
