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【中学受験小5】偏差値より、2つの言葉が刺さった日

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保護者会で、塾長からこう言われた。
「もう志望校は決めてください。偏差値を見てから決めようと思うと、いつまでも決まりません」
確かにそうだ。
常に上下する息子の偏差値を判断基準にしていたら、振り回されるだけだ。
塾長からの言葉は、参加した価値のある一言だった。

昨年の私は、塾とは適度な距離を保っていた。
しかし、すでに手渡されている新学年のテキストを眺めて、思った。
…これ、家庭だけでは無理だ。
仮にひとつ解決できても、それでは宿題は終わらない。
回らないやつだ、これは。

そんな時、普段会うことのない、知り合いのママ友とバッタリ再会した。
風の噂で、お子さんが今年中学受験を終えたことは知っていた。
特に親しかったわけでもないのに、なぜか私は口を開いていた。
「息子が中学受験するかもしれなくて」
その瞬間、ママ友が身を乗り出してきた。
「塾は図々しいくらい使い倒して!」
「苦手は少しでも潰して!」
終わったばかりのママ友の熱量はすごかった。
思えば、私は身近なママ友には中学受験の話ができずにいた。
しかし、目の前のこの人とは、生活圏も子供の学校も塾も、何もかぶらない。
かぶらないからこそ、なぜか本音がスルスル出てきた。
「息子は勉強したがらない」
「それなのに受かる気でいる」
「親の話も聞かなくなってきた」
胸の内を吐き出したら、なんだか心がすっきりした。
ママ友も、ここぞとばかりに実体験を話してくれた。
親が大変な思いをしていたのは、うちだけじゃなかった。
そう思えただけで、心がふっと軽くなった。
その時、保護者会で聞いた塾長の言葉がよみがえった。
「もう志望校は決めてください」
続けて、ママ友の言葉も浮かんできた。
「塾は使い倒して!」
畳みかけるように、2つの言葉が刺さった日だった。

目の前のテキストを眺めながら、私はやっと決意した。
これからは、塾にも頼る。
息子は質問に行く。
私も迷ったら塾に相談する。
…当たり前のことなのかもしれない。
それでも、我が家にとっては、昨年とは180度違う方針の転換だった。


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