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【番外】息子のおうち英語 なぜか見守ることにした母

息子は、幼少期からの英語学習をほとんどしていない。
それでも今、本人の英語へのモチベーションは高いようだ。

きっかけは、小3の夏。
「何もやらないよりはいいだろう」
その程度の気持ちで始めたオンライン英会話だった。
最初は、私が会話用のノートを作っていた。
先生とのフリートークがスムーズに進むようにと思ってのことだ。
しかし、半年ほど経った頃、息子が自ら申し出てきた。
「自分で話せるようになりたいから、ノートはもういい」
それ以来、先生とのやりとりは、ほぼ「イエス」と「ノー」で乗り切っている。
ライティングは「勉強っぽいから」と拒否。
週2以上やるのは「キツイから」と拒否。
そんな息子が、こう言った。
「高学年のうちに英検を取って、卒業までにペラペラになりたい」
私はとっさに「いいね!」と言ってしまった。
目標と現在地の距離を、本人はまだ実感していないようだった。
それでも、モチベーションだけは不思議と保たれていた。

ところが、学校でローマ字を習った後のこと。
息子が書く英文らしきものが、ことごとくローマ字読みになっていた。
私の中に、かすかな不安がよぎった。

小5になり、学校の英語も本格化してきた頃。
私はテスト対策のつもりで、ライティングの練習をするように伝えた。
渋々取り組む息子を見て、私は気づいてしまった。
「これでは、英語を嫌いにさせてしまうかも」と。

その日から、私は心に決めた。
「英語には、もう口を出さない」
不思議なことに、それは本当に守ることができた。
算数や国語には、今日も変わらず口を出しているのに。
なぜか英語だけは、何も言わずにいられたのだ。
自分でも、その心理はよくわからない。
中学受験の受験科目ではないから、なのかもしれない。
とにかく、息子がサボっているとわかっていても、私は口を出さなかった。

そうして過ごすうち、学校の英語のテストがあった。
結果は、予想よりずっと良いものだった。
素直に嬉しく思う一方で、私は少し意外にも思った。
週2以下のオンライン英会話だけで、ここまでリスニングに効果が出るものだろうか。
もしかすると、親が一切口を出さなかったことで息子のモチベーションが守られたのだろうか。
そうだとすれば、この距離感は他の教科にも必要なはずだ。
頭では、そう理解できた。
それでも、算数や国語になると、私は今日も張り切って口を出してしまう。
英語だけは見守れるのに、他の教科ではそれができない自分がいる。
やはり、受験科目ではないから…なのかもしれない。
もしそうなら、中学受験が終わったとたん、この親干渉スタイルを英語にも導入してしまいそうな自分が、少し怖くもある。
来たる日の自分に少しだけ怯えながら、とりあえず今は、このおうち英語のスタイルをもう少し続けてみようと思う私だった。

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