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【中学受験】息子小4編 夏休み、芋づる式の宿題にはまる

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夏休みとともに塾の夏期講習が始まり、その先にはテストも控えていた。
息子と私は、学校の宿題はいったん忘れ去り、夏期講習に没頭した。
いつの間にか7月が終わり、8月に突入していた。
月が変わったことで、先に学校の宿題が気になり始めたのは私だった。
息子に絵画コンクールの件はどうなっているか聞くと、「塾の宿題があるからやれない」と言う。
息子の早すぎるギブアップに、逆に私の闘志に火がついた。
「早く終わらせよう!まず何をテーマにするか決めよう!」
ただでさえうだるような暑さなのに、暑苦しい母の声がけに、息子は不快そうな表情を見せた。
それを見て見ぬふりをし、私はどんどん息子が描くものを決めていった。
コンクールだから、課題のテーマを重視した方がいいだろう。
過去の受賞作品などを調べて、だいたいの方向性を決め、構図を考え、鉛筆で薄く枠線をひいた。
「ここにあなたが考えた絵を描くのよ」
ここまで細かく指示したのだから大丈夫だ。
まったく気乗りしていない息子ではあったが、やれると信じて任せた。
そもそも、息子の宿題なのだ。
数十分して「できたよ」と息子から明るく声がかかった。
予想を上回る進捗ぶりに安堵し、息子の描いた絵を意気揚々とチェックした私。
そこには、地域のゆるキャラが渾身の仕上がりで描かれていた。
私は数秒間、声を失った。
「上手に描けたね」
「ところで、著作権って知ってる?」
やっとの思いで息子に声をかけ、著作権について一緒に調べることにした。
もともと自治体の絵画コンクールは、応募要項に既存のキャラクターNGと書いてあるのだ。
仕上がったはずの絵が使えないとわかり、スタート地点から1ミリも進んでいない現実に息子の心が折れた。
一つの宿題を終わらせたいだけなのに、タスクだけが芋づる式に増えていく。
しかも、学校だけでなく塾の宿題も確かに山積みなのだ。
その現実に息子だけでなく私の心も折れそうになった。
しかし、心折れたところで宿題は終わらない。
私は瞬時に心を仕切り直した。
そして、タスクも仕切り直した。
「あなたは塾の宿題を進めて」
「下絵は私が描いてあげる」
後ろめたさを打ち消すように、私は明るく言った。
息子の顔がパァッと明るくなった。


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