「先生、辞めようかな」と思ったら「辞める準備」で自分を守る
1. 「もう辞めたい」と感じたら、それは「心のSOS」です。
仕事を頑張れば頑張るほど、報われない。さぼっている訳ではないのに空回る。一生懸命なはずなのに、上手くいかなくて八方ふさがり…人間相手の仕事なだけに、やりがいはありつつ、「もう辞めたいな」と思うこと、ありますよね。
自分では受け入れがたいこの「もう辞めたい」という気持ちですが、この気持ちは、あなた自身が頑張りすぎた結果であり、決して「逃げ」ではありません。
まず、あなたの心を疲れさせている原因を取り除くことが必要です。同僚、上司、もしくは保護者、クラスの子どもたち。使えるものを総動員してでも、その原因を取り除くことが必要です。そして、もう一つ、「辞められない」という絶望感も、意外と自分を苦しめる一つの原因になっている場合があるのではないでしょうか。
無理に「ポジティブに」「前向きに」なる必要はありません。ネガティブな気持ちは、心が限界だと知らせる「正常なSOS」です。無視をしてはいけません。自分の気持ちにも正直になることが大切だと思います。
心を軽くするための自己防衛策を記事にしました。
その答えは、「辞める準備」を始めることです。
2. 【考え方】「辞める準備」は、心を壊さないための防御策
「辞める準備」といっても、すぐに退職届を出すことではありません。
「辞める準備」とは、「いつだって辞められる」という心の逃げ道を確保し、今の仕事への依存度を下げることです。
辞める準備をすることとは…
心の解放: 「辞められない」という絶望感から解放され、「いつでも辞めていい」という許可を自分自身にあげられます。
心の防御: 仕事のストレスに対して、「ま、最悪、辞めればいい」という最強のバリアを張れるようになります。
冷静な判断: 感情的にならず、自分のキャリアを客観的に考える余裕が生まれます。将来の自分がどうなりたいか、考える幅ができます。
「辞める準備」は、辞めるための行動ではなく、今の仕事を続けるための自己防衛とも考えられるのです。あなたの心が少しでもラクになるなら、それは正しい選択なのです。
3. 心を壊さないための「辞める準備」
「辞める準備」を進めることで、あなたは心理的に優位に立ち、職場でふりかかるあらゆるプレッシャーを冷静に、客観的に受け流せるようになります。
行動1:緊急避難先を探す
「もし辞めたら」を具体化して、転職サイトや求人情報を週に1回、5分でも眺めてみてください。自分の市場価値が確認できます。
行動2「経済的な不安」を具体的にする
今の貯金額をチェック。退職金がいくらになるか、失業保険がいくらもらえるか、試算してみましょう。経済的な不安が視覚化されることで、あといくらぐらい欲しいか、具体的に分かります。
行動3「最低限の仕事」に絞り込む
「出勤する、授業をやる、で100点」です。それ以上は余力があれば、で良い。と考えてみてはどうでしょうか。
辞めるかもしれないなら、無理に頑張る必要は無いのです。
そんな心理的な余裕が生まれると意外と冷静に、充実して働けるものです。
「辞める予定だから」という心の許可を自分にあげてください。
転職サイト「最初の1歩」
転職サイトへの登録は、転職先を具体的に考えることではなく、
目的は、あくまで「市場価値の確認」と「心の安心」を確保するための行動です。もちろん、具体的に探したい!という方は積極的に登録しましょう。
■ どこに登録するか?(おすすめのサイト・エージェント)
転職サイトには、大きく分けて2種類あります。(企業名にリンクを貼っています)
総合型サイト(一般企業へ): 多くの業種・職種の求人があり、あなたの教員経験が一般社会でどれだけ通用するか(市場価値)を知るのに最適です。
例:doda、リクルートエージェントなど
教育特化型(教育業界内へ): 教材制作、塾・予備校、私立学校など、教員の経験を活かせる業界の求人が豊富です。
例:Education Career(教育業界全般)、教員人材センター(私立学校特化)など
【私立小学校の先生を目指す方へ】
公立の先生が私立学校を目指す場合、「私学専門のエージェント」を利用するのが最も効率的です。私立小学校といえば幅広く、様々な特色・個性のある学校がたくさんあります。
昨今の教員不足は私立も例外ではなく、即戦力となる現職の先生は歓迎される傾向にあります。「私学なんてコネが無いと…」というのは一部の話です。まずは、調べてみるのもありだと思いますよ。選択肢の幅を広げましょう。
いくつかサイトを紹介します。学校法人側もこれらの専門サイトを通じて採用を行うケースが最近は多いようです。
サービス名・特徴(リンクを貼っています)
教員採用.jp
私学の教員採用に特化。特に私立中学・高校の求人が豊富だが、小学校の求人も扱っている。全国の私学求人を網羅的に見て、地域や教育理念の違いを比較する。
教員人材センター
私立学校の教員採用専門のエージェント。首都圏(1都3県)に強い傾向がある。エージェントに相談し、非公開求人や自分に合う学校のアドバイスを受ける。
私学教職員採用.com
私学の採用担当者と求職者を結ぶマッチングサイト形式。履歴書等を登録し、学校からのスカウトを待つことで、自分の市場価値を客観的に測る。
これらのサイトに登録し、「眺めるだけ」で、「自分にはこんな選択肢もあるんだ」という安心感と自由な気持ちが生まれます。これが最強の心の自己防衛につながるんです。
■ 登録の「最初の1歩」
匿名で登録: メールアドレスと氏名、簡単な職務経歴を入力するだけで数分で完了します。あなたの学校名や氏名がすぐに公になることはありません。まずはこの段階で、マッチする求人が紹介されますが、応じなければいけないわけではありません。まずは登録、だけでも、あなたに不利益はありませんし、時間がとられる訳ではありません。
履歴書・職務経歴書の作成(ここが重要): サイトの案内に従って、自分の職務経歴を客観的な言葉で入力してみましょう。これは、あなたのスキルや努力を言語化するための作業にもなります。「子どもの指導力」「保護者との交渉力」など、自分の強みが明確になります。また、請け負ったことのある分掌なども忘れず入力しましょう。
求人を「眺めるだけ」: 応募はしなくていいのです。ただ「この仕事ならできそう」「意外と年収が高いな」と眺めるだけで、「いつでも辞められる」という心の逃げ道が、具体的な形になってあなたを守ってくれます。
4. 「辞める準備」で心に安息を。
「辞める準備」を始めると、いいこともあります。
無関心なフリができる: 以前は腹が立っていた同僚や管理職の言動に、「この人たちとはもう関係ない」と心のシャッターを下ろせるようになります。
断れるようになる: 「どうせ辞めるから」という理由で、今まで引き受けていた無駄な仕事や残業を、冷静に「NO」と言えるようになります。
余裕が生まれる: 仕事にすべてを賭ける必要がなくなり、子どもたちへの対応、自分の好きな授業など「本当にやりたいこと」だけにエネルギーを集中できるようになります。
5. 辞める準備は、あなたの「命綱」です。
「もう辞めたい」と感じたあなたの判断は、最も賢く、最も正しい自己防衛です。
辞める準備をする、ということは、「この仕事を選んだ理由」「こういう先生になりたかった」を再び思い出すための時間作りとも言えます。
準備をすることで心がラクになり、結果として「もう少し頑張ってみようかな」と思えるかもしれません。
あなたが賢く備えることは、誰にも責められるべきことではありません。心を燃やさないための「命綱」をしっかりと握り、あなたが心から情熱を傾けられることだけに、エネルギーを使いましょう!
他にもこんな記事を書いています。転職サイトの登録の合間にでも、読んでみてください。参考になると嬉しいです。
私はこんな人間です。こちらも、時間あるときにどうぞ。
