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「復職後、仕事ができない」と落ち込む先生へ

まず、前提ですが、復職した先生は、休職という大きな壁を乗り越えた先生です。戻られた先生方を心から尊敬しています。

復職してしばらく経ち、こんな風に感じていませんか?

「休職前はもっとできたのに」「復職してから調子が戻らない」
「こんなはずじゃなかったのに」

間違えてほしくないのは、これは、あなたが怠けているからでもないし、仕事の勘を失ったからでもありません。
復職した先生の多くが抱える、一種の「呪い」のようなものだと、私は感じています。

その呪いとは、「休職前の理想化された自分」と「今の自分」を比べてしまうことを指します。
でも、比べる必要は全くないのです。
この比較は「高級焼肉と一流パティシエのケーキ、どっちが好き?」と比べるぐらい、意味がないことなのです。

この呪いを解き、新しいペースで働くための具体的な「3つの考え方」を記事にしたいと思います。


思考法1:過去の自分は「過去の成功事例」と見なす

「あの頃の自分」はもはや他人です。何せ、経験が違うのですから。

  • 比べるのをやめる:「休職前の自分」はもう別人。 休職前のあなたは、心を削って働いていた「燃え尽き寸前の先生」です。しかし、今のあなたは、新しい先生像を目指す「生まれ変わった先生」です。役割が違うのです。

  • 過去を財産に変える: 「あの頃できたこと」は、今のあなたが目指す目標やライバルではありません。「あなた自身が過去に成功させた、再現可能な成功事例」という単なるデータの一つなのです。

  • 具体的な行動として、「できない」と感じた時、「前の自分ならどうした?」ではなく、「あの時やった工夫を、今の自分でも少し取り入れられないか?」と、過去を「多様な情報の中の一つ」として活かす、という視点に切り替えてみてください。


思考法2:自己肯定感を「達成度」ではなく「回復度」で測る

評価の基準を「こなした仕事の量」に固定してしまうと、つらくなります。

・評価基準をずらす: 復職後の最初の数ヶ月は、「仕事の達成度」で自分を評価してはいけません。評価の基準を「回復の具合」に切り替えます。

  • 「できたこと」の定義を変える:

    • OK: 「今日は定時で帰れた」「昼休みに5分間、誰とも話さず休めた」「完璧にしなきゃ、という思いに打ち勝って、8割の出来で提出できた」

    • NG: 「書類提出が遅れた」「担任なのにまだ全員分のノートに目が通せていない」

  • 具体的な行動: 毎日の終わりに、仕事の成果ではなく、「今日、心が壊れないために自分に優しくできたこと」を思い返します。それで見つかれば、確かに前進している証拠です。


思考法3:職場の「期待値」を意図的に下げる勇気を持つ

他者の期待に応えようとして、再び限界を迎えてしまっては、元も子もありません。一番避けるべきことです。

  • 「自己犠牲」をやめる: 復職後は、「休んでごめんなさい」という潜在的な罪悪感から、周囲の期待に過剰に応えようとしがちです。しかし、これが最も再休職につながる危険な行動です。そして、いずれは必ず出てくるこれから休職を経験するあなたの後輩に対しても、悪い前例を作ってしまうことになるのです。

  • 宣言と線引き: あなたは、「休職を経験した先生」というバリアを張る権利があります。

    • 例:「以前のようにテキパキはできませんが、焦らず一歩ずつ進めます」と、自分のペースを宣言する。言い切ってしまえば、周りは受け入れざるを得ません。批判の声は聞こえなければ言われていないのと同じです。陰口を気にしてはいけません。仏教の教えですが、悪口は受け取らなければ相手に返っていくのです。

    • 急な依頼には「今は抱えている業務で手一杯なので、明日改めて相談させてください」と、即答を避ける。

  • 具体的な行動: 「私は今、無理をしない」というルールを、職場全員に周知するつもりで、意識的にペースを落としてください。周囲は、あなたが思っているよりも「無理をしないこと」を求めています。だって、また倒れられると、さらに大変な思いをすることになるのは分かっているからです。あなたに悪意のある行為をする人は、そもそも関わってはいけない人です。全力で避けましょう。

「職場にいる、自分の心を削る人」との付き合い方は、こちらで別の記事にしています。


まとめ:呪いを解き、「新しい自分づくり」を始めましょう!

休職前のあなたは、もう過去のものです。引きずられるのはもったいないです。様々苦悩して選んだ「復職」という道です。せっかくなら、働き続けられる働き方を見つけて、同じように苦しむ後輩に、具体的なアドバイスができる、そんな素敵な先輩になりませんか?

今のあなたは、心と体の限界を知り、「自分を守る術」と、「本当につらい思いをしている人に寄り添えるやさしさ」を身につけた、強い先生と言えるはずです。

どうぞ、過去の自分と比べる「心の呪い」を解き、今日の「新しい自分」を大切にしてあげてくださいね。

その一歩一歩が、同僚や子どもをはじめ、必ず誰かの救いになるのです。


教えてほしい「心の呪い」と「許せた一言」

この「心の呪い」を感じたことがある経験はありますか?
もしあれば、あなたが「休職前の自分と比べるのをやめた瞬間」「自分を許せた一言」をコメントで教えていただけませんか?今後の参考にできればな、と思っています。


これを書いている人はこんな人です。暇な時にでも、目を通してみてください。

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