気温より、湿度に疲れる日|体は、数字ではなく空気を感じている
ハイサイ。
ととのえ職人、五木田穣です。
関東出張から、沖縄に帰ってきました。
気温だけを見れば、
沖縄より、関東の方が高かったです。
関東が30度くらいで、
沖縄は25度くらいでしたからね。
実際に、関東にいた時の方が、
「暑いな」と感じました。
でも、沖縄に帰ってきたら、
また違う暑さを感じました。
それは、湿度です。
空気が、体にまとわりつくような感じ。
肌の上に、うっすらと水分を含んだ空気が乗ってくるような感じ。
同じ「暑い」でも、
体への感じ方が違うのです。
それを、あらためて感じました。
気温の数字だけが、暑さではありません。
暑さには、種類がある
暑い。
そう言ってしまえば、
ひとつのことだけのように感じますが、
体で感じる暑さには、
いくつもの種類があります。
日差しが強い暑さ。
地面から照り返してくる暑さ。
風がなく、空気が止まっている暑さ。
湿度が高く、汗が乾きにくい暑さ。
移動の疲れが重なって、体の内側からこもるような暑さ。
同じ気温でも、
体にかかる負担は、同じではありません。
天気予報の数字だけを見ていたら、
「今日はそこまで暑くないはず」
と思うことがある。
でも、外に出た瞬間、
体が重く感じる。
呼吸が少し浅くなる。
動き出すまでに、いつもより時間がかかる。
なんとなく、やる気が出にくい。
それは、気のせいではありません。
体は、数字よりも先に、
空気を感じています。
気温ではなく、空気全体を受け取っている
私たちはつい、
体調を、数字で判断しようとします。
気温が何度か。
湿度が何パーセントか。
何時間寝たか。
何歩歩いたか。
どれくらい移動したか。
もちろん、数字は大切です。
数字を見ることで、
自分の状態を客観的に知ることができます。
けれど、体はもっと複雑です。
気温。
湿度。
風。
日差し。
気圧。
睡眠。
移動。
緊張。
安心したあとのゆるみ。
そういうものを全部まとめて、
今日の体は、受け取っています。
だから、
気温だけを見て、
「これくらいなら大丈夫なはず」
「昨日より低いから平気なはず」
「関東の方が暑かったから、沖縄は大丈夫なはず」
と、頭が決めてしまえば、
体の声を、置き去りにしてしまいます。
体は、理屈とは違うところで、
ちゃんと環境の変化を感じています。
湿度がある日は、体が重くなりやすい
沖縄に帰ってきて感じるのは、
やはり湿度です。
空気に水分が含まれていると、
体の熱が外に逃げにくい感じがします。
汗をかいても、
すぐに乾いていく感じが少ない。
すると、体の内側に熱がこもるような感覚が出たり、
なんとなく全身が重たくなったりします。
これは、単に「暑い」というより、
空気そのものが体にまとわりついてくるような疲れです。
動けないほどではない。
でも、軽くはない。
休むほどではない。
でも、いつも通りに動くには少し重い。
このくらいの小さな違和感を、
私たちは見過ごしやすいです。
「まだ大丈夫」
「これくらい普通」
「そんなに暑くないはず」
そうやって、
体の小さなサインを後回しにしてしまう。
でも、季節の変わり目や、湿度が上がってくる時期は、
この小さなサインに気づくことが、とても大切です。
「いつも通り」に戻そうとしすぎない
出張や旅行から帰ってくると、
日常に戻ろうとします。
荷物を片づける。
連絡を返す。
仕事を始める。
次の予定を確認する。
日常のリズムに戻す。
もちろん、それは必要です。
けれど、物理的な移動とは別に、
体は、まだ移動の途中にいます。
場所は、
沖縄に戻ってきていても、
体の中には、
関東での移動や飛行機での移動、
仕事の緊張が少し残っている。
そこに、沖縄の湿度が重なる。
少し、重く感じる。
すると、
頭では「帰ってきた」と思っていても、
体はすぐには戻りきれません。
だから、こういう日には、
いつも通りに戻すことよりも、
ゆっくり戻ることを大切にしています。
がんばり方を、少し軽くする。
予定を、少し詰めすぎない。
動き出す前に、呼吸をひとつ深くする。
水分をとる。
汗をかいたら、ちゃんと休む。
少し早めに眠る。
特別なことはしない。
環境に合わせて、適応するのを待つ。
頭の中では、
「湿度もあるし、体が少し重く感じているんだな」
と受け止める。
それだけでも、
体との関係は少しやさしくなります。
体感を、気のせいにしない
体をととのえるうえで、
とても大切なことがあります。
それは、
体感を気のせいにしないことです。
なんとなく、重い。
なんとなく、息が浅い。
なんとなく、疲れが抜けない。
なんとなく、動き出しにくい。
こういう「なんとなく」は、
とても曖昧なものです。
でも、それは
体が先に教えてくれていることです。
まだ言葉にはならないけれど、
体はすでに感じている。
まだ不調とは言えないけれど、
いつもとは少し違う。
そういう小さな違いに気づけることは、
自分を大切にする第一歩です。
体は、急に壊れたりはしません。
どんな不調でも、
必ず、その前に小さなサインが出ています。
少し、重い。
少し、だるい。
少し、眠い。
少し、呼吸が浅い。
少し、気持ちが急いでいる。
その「少し」を拾えるかどうか。
そこに、ととのえる余地があります。
数字に合わせるのではなく、今日の体に合わせる
気温が高いから、疲れる。
気温が低いから、大丈夫。
そう単純には言えません。
体は、数字だけではなく、
空気全体を感じています。
そして、
その空気を感じている体は、
昨日の体とも少し違います。
出張のあと。
移動のあと。
緊張が抜けたあと。
季節が少し進んだあと。
湿度が上がってきたころ。
同じ自分でも、
その日の体は、違います。
だからこそ、
毎日同じようにがんばろうとしなくていい。
昨日できたことが、
今日少し重たく感じる日もある。
関東では平気だった暑さが、
沖縄の湿度では、少しこたえることもある。
それは弱さではなく、
体が環境に反応しているということです。
体は、ちゃんと「今」を感じています。
だから、私たちも、
その体の感じ方を信じていい。
気温の数字よりも、
今日の呼吸を。
天気予報よりも、
玄関を出た瞬間の体感を。
「いつも通り」よりも、
今日の自分に合った動き方を。
それが、
ととのえる、ということです。
小満を迎え、
季節は少しずつ満ちていくころ。
でも、
全部を満たそうとしなくていいように、
全部をいつも通りに戻そうとしなくてもいい。
湿度のある日は、
湿度のある日の過ごし方を。
体が重い日は、
体が重い日のととのえ方を。
数字ではなく、
空気を感じている体に、
少しだけ寄り添ってみる。
そんなふうにして、
今日の自分をととのえていけたらいいですね。
私も、ととのえている最中です。
また、次の記事でお会いしましょう。
ととのえ職人
五木田穣
季節は少しずつ進んでいます。
でも、体はすぐに追いつけるわけではありません。
気温、湿度、移動、疲れ、暮らしのリズム。
その全部を受け取りながら、今日の体は今日の体として生きています。
無理にいつも通りへ戻そうとせず、
今の自分に合う過ごし方を、少しずつ選んでいけたらいいですね。
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