漫画家アシスタント物語 第5章 〈7〉 赤い皮膚病でタイ旅行!
初めての方は「 第1章」や「マガジン:第1+2章」(無料)がお薦めです!
《 画像上:「蟹工船」の漁場監督、罰河原赤蔵です。雰囲気はバンコクで知り合った人物に似ています。労働争議団に対峙して啖呵を切る場面です 》
< この5章〈7〉は、文庫本約18ページ分 >
その29
漫画家アシスタント( 33歳、勤続10年、手取り月給18万円 )が海外旅行をする話‥‥‥ というのもアシスタントの苦労話とは不似合いな感じがしますが、私の場合、酒も女も博打も‥‥ そして金のかかる趣味やスポーツもたしなみませんでしたので、貧乏ではあっても年に1回くらいは東南アジア( 欧米は無理! )辺りに出かける事が出来たのです。
私のこんなブログですので、貧乏話を期待されておられる方も多いかとは思いますが、ここからしばらく人並みな「海外旅行」の話をさせていただこうと思います。
もっとも、当時は、普通の大学生がハワイやグァムへ行っていた時代、中年のオッサンが東南アジアへ行っても、それをリッチだと思う人は一人もいませんでした。
1988年‥‥。バンコク空港で知り合った佐々木氏( 東京調布市、会社社長。50歳代後半 )と、東京に戻ってから再会するのですが‥‥
ここからは、かなり個人のプライバシーに踏み込んでしまいますので( 過去に多くの方々のプライバシーにズカズカ踏み込んでヒンシュクを買ってますが‥‥ )、登場人物の設定や場所、時間、出来事を編集、脚色していますので、その事を念頭においてお読み下さい。「 話半分 」「 当たらずとも遠からず 」‥‥程度の脚色ではありますが‥‥‥‥。( 奇想天外な展開や大げさな表現はありません! )
1988年初夏。佐々木氏と新宿の喫茶店で再会しました。
バンコク空港でもらった名刺には「 〇〇興業、代表取締役 」と記されていたので、改めて緊張してたのですが‥‥
意外にも佐々木氏はジャケットにノーネクタイ。 雰囲気がリゾート観光している姿とあまり変わっていないので‥‥ おや? っと思ったと同時に、そんなに硬くならずに気軽に付き合える人なんだなぁと、逆に好印象を持ったのでした。
しかし、人間は一度や二度会ったくらいでは、絶対に分るものではありません。 私の場合、それを思い知るには1年の月日が必要でした‥‥‥‥
この喫茶店でどんな話をしたかは、あまり憶えていないのですが‥‥ しかし、多くはタイ旅行について氏の意見を聞いていたんだと思います。 結局、次回タイへ行く時には現地で合流しようなどという話になったのでは‥‥と記憶しています。
また、詳しい事は後日、佐々木氏の自宅を訪れて打ち合わせしようという事にもなったのでした。 氏は私にチェンマイの街、さらには北部チェンライ、メサイ、そしてミャンマー、ラオス国境付近のゴールデントライアングルまで案内してくれると話してくれました。
チェンマイの安くて高級なホテルや美味しくて美しい運河沿いのシーフードレストランなど、普通の観光客では通り過ぎてしまう穴場も紹介してくれると言ってくれました。
そして‥‥
「 美人ならチェンマイが一番よ! 『 美人の産地 』だからなチェンマイは! 」
氏の話に私の目はランランと輝きます‥‥!
「 街を歩いてて、市場で野菜なんか売ってる娘なんかで、思わずビックリするような美人がいるんだよなぁ~! 」
早く行きたい、『 美人の産地 』!( そんな所がホントにあるのか? )
新宿からの帰り道、私は池袋へ向かう山手線の中でチェンマイの事を考えていました。‥‥というか、もう心はチェンマイへ飛んでいました!
「 そっかぁ‥‥チェンマイだったのかぁ‥‥! 」
スケベ心をいっぱいに膨らませたバカを乗せて、山手線は池袋へ‥‥‥‥
「その30」より‥‥
タイ旅行の直前、全身に赤い斑点が出る奇病にかかる‥‥‥

ここから先は

漫画家アシスタント物語 第5章
ヤングジャンプでデビューしても楽はできない。 その先からが地獄のレース、だがそのコースは泥沼、迷路と迷走、遅延の地獄だった!
年金生活者にとって、とても嬉しいご支援! 感謝申し上げます!
