漫画家アシスタント物語 第5章 〈6〉 挑戦、プロレタリア漫画!
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《写真上:2008年当時の築地警察署。多喜二が死体で帰ったのは旧築地署》
< この5章〈6〉は、文庫本約17ページ分 >
その24
漫画家アシスタントと平和運動、反戦運動が関係する事など普通はない‥‥と、思っておられる方が多いでしょう。
しかし、意外と多くの漫画家、漫画家志望者が関わっています。 それは‥‥興味が有る無しに関わらず、政治的な団体のビラ、機関誌のさし絵やイラスト等を依頼される事が多いからです。
そうした事がきっかけになって、公安から調査されたり、団体内部の情報提供( スパイ )の依頼を受けたり‥‥。
「 政治なんて関係ね~! 」 「 ただ漫画を描いているだけさ 」‥‥そう思っていても‥‥ 誰にでも火の粉が降りかかって来る可能性はあるのです。
あなたの好きな風俗店で、偶然を装って近寄る‥‥‥‥
「どうです、今度一緒にスゴイとこへ行きませんか? 私がおごります!」
‥‥そう言ってハニートラップ(色仕掛けでワナにはめる)を仕掛けます。
たっぷりと甘い汁を吸わせてから‥‥
「あれ( 団体、機関、情報 )に詳しいんですね。ちょっと教えて下さいよ」
「 そんな事は昔の話だ 」と、思われるかもしれませんが‥‥つい最近も自衛隊がイラク戦争に反対する団体を「 調査 」している事が暴露されていました。
そして、一企業をスパイ企業として嘘の告発をしたり、生物兵器部品輸出を捏造したり‥‥‥‥
つまり‥‥ 今も昔も‥‥‥‥ といった感じなわけです。
日本における国際的( 国家的 )な事件‥‥ 例えば‥‥
韓国の大統領候補が日本のホテルから誘拐されたり、日本人女性が海外へ拉致誘拐されたり、オウムが毒ガスをばらまいたり‥‥。 その時、公安はいったい何をやっていたのか?
平和運動や反戦運動をしている人間をスパイ扱いして、いったい何をするつもりだったのか?
警察官僚機構の中でも「 公安(警視庁公安部) 」はエリートコースと聞きますが、その彼等がせっせと左翼集会参加者の写真を撮りまくったり、未成年者をだましてスパイに仕立て上げたり‥‥ 結果として無意味な情報書類を山の様に築いていく‥‥‥‥
そして上級管理職に成り、たっぷりと退職金をもらって天下って行く。
警察官に殴られた中江君の叫び‥‥
「 僕じゃな~~いっ! 」
機動隊員に歯を折られた南さんが離さなかった血だらけのカメラ‥‥
そして、東京築地署で拷問によって撲殺された小林多喜二。 私の中では、それらが一つの線上に並んでいます。
消そうとしても消すことの出来ない炎の様になってメラメラと燃えているのです。
そして、それらの炎の先に多喜二の「 蟹工船 」がありました‥‥‥‥
集英社ヤングJ誌の担当編集員のK氏‥‥
「 小池さん、小説を漫画にしてみませんか? 」
「その25」より‥‥
「蟹工船」100ページ‥‥ 初めての依頼仕事に緊張します‥‥‥‥

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漫画家アシスタント物語 第5章
ヤングジャンプでデビューしても楽はできない。 その先からが地獄のレース、だがそのコースは泥沼、迷路と迷走、遅延の地獄だった!
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