大学1年生 インド編8~アビとの別れ~
~自分の半生を書いてみる~
あの夜から3日間。
アビは本気で、インドを見せてくれました。
「もうお金はいらない」
「でも俺も貧乏だから、腹減ったら奢ってくれ」
そんな条件。
フマユーン廟。
ジャンタル・マンタル。
クトゥブ・ミナール。



そして2人で電車に揺られて行ったタージ・マハル。
「デリー近郊、全部行こうぜ」
そんなノリで駆け回った3日間。
正直、2日目の時点で気づいていました。
残金、ほぼない。
でも言えない。。。一緒にいる時間が、心地よすぎた。
3日目。
タージ・マハルの帰り道。
電車の中で、ようやく伝えます。
「明日、カルカッタへ行こうと思う」
アビは一瞬黙る。
そして、すごく寂しそうな顔をする。
あの顔、今でも覚えています。
「旅の目的はガンジス川とカルカッタなんだ」
「残りのお金で、最後にカルカッタを見て、日本に帰る」
そう伝えました。
そこで初めて交換する連絡先。
日本の住所って英語で書くと逆だよな?とか
そんなことを思いながら、必死にメモを取り合う。
翌朝、駅まで送るよ。
そう言って別れました。
翌朝。
本当の別れ。
アビはプレゼントをくれました。
靴。
お金ないはずなのに、
昨日別れてからマーケットで買ってくれたらしい。

何故か?
私はずっとサンダルで旅をしていました。
インドの道は、牛のうんちだらけ。

最初は避けていたけど、あまりの多さに途中からもう諦めていました。
サンダルは完全に茶色。
そんな私に、靴。
それを履いて、
「また会おうな」
そう言って、カルカッタへ向かいました。
旅は続く。
でも、あのニューデリーでの体験は、確実に、自分の中に残りました。
続きます。
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