超初心者が詠進歌を紡ぐまで⑯練習詠歌 飛行機雲
このシリーズは、超初心者の私が年始に宮内庁が開催する「歌会始の儀」へ短歌を差し出すこと(詠進)を目指して書き綴るものです。

~夕日と飛行機雲~
記録的な早さで梅雨が明けたとのニュース。
そろそろ暑さにも慣れてきたかもしれません。
気持ちに少しだけ余裕が生まれてきました。
いつも歌を詠むのは仕事の帰り道です。
今日も綺麗な夕焼けと一緒に家路につきました。
飛行機雲をたくさん見ました。
何本もの細長い雲が、夕焼けの中心に向かって吸い込まれていくように。
~練習詠歌~
本日のお題は「飛行機雲」とします。
今日から2行表記にしてみました。
宮内庁への詠進でも2行にせよとの指定があります。
地平線飛行機雲が落ちて行く
あの人の街は今日も明るい
~解説~
飛行機雲を見つけ追っていった先には今にも沈みそうな大きな夕日。
その様は飛行機雲が地平線まで落ちていくようでもあります。
もちろん飛行機が落ちてしまったわけではなく、その先には飛行機がいずれたどり着くであろう街があるはずです。
私は太平洋側、夕日は日本海側。
あの人は今、何をしているだろうか。
震災復興は進んでいるだろうか。
苦しいこともあるだろうけど、きっと太陽に照らされて明るく生活しているはず。
~構成を振り返る~
「飛行機雲」は俳句でも用いられる頻度は高いそうですが、季語としては認められていないそうです。いつの季節でも見かけますものね。しかし不思議と季節感がにじむ言葉でもあります。
「飛行機雲」のことを最近、英語では「Contrail」ということを知りました。「コントレイル」ちょうど「ひこうきぐも」と同じ6文字です。差し替えが利くかもしれません。
地平線コントレイルが落ちて行く
あの人の街は今日も明るい
モダンな雰囲気は表せますが、まだまだ一般的な名詞ではありませんので使うことは躊躇されますかね。しかし目を引く効果もありますし、少し軽さが表現できる点は私の好みです。
「落ちていく」は結句の「明るい」と対になる表現になっています。落ちるばかりではなく、肯定的なイメージで結びたかったのもあります。
ちょっと気になったのは第四句の字余りです。
字余りを避けた方がよい場所もあるのでは?と思い調べてみました。
「短歌の教科書」さんによると、第3句は短歌の中心にあたるため、そこで字余りを入れるとバランスが崩れやすくなるため上級テクニックとのこと。
そこでおススメなのが第4句で字余り。ここだと結句との連結で収まりが良いようです。
とすると、意図せずバランスはそこまで悪くない出来だったかもしれません。良かった良かった。
来年の歌会始の儀のお題が「明」です。
無意識にも「明」を詠んでしまいました。
この作品は練習なので&公表済みなので応募できませんね。
自然体でもっと良い歌を詠みます。
【⏳締め切りまであと95日】
