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超初心者が詠進歌を紡ぐまで⑧選歌を味わう(2)

このシリーズは、超初心者の私が年始に宮内庁が開催する「歌会始の儀」へ短歌を差し出す(詠進)することを目指して書き綴るものです。


~今年の選歌より~

今日は私が驚いた歌を味わわせていただきます。

マエストロ小澤の夢をはぐくみて楽都となれり山岳の街

長野県 金井 寛 さん

~表現を観察~

この歌の耳目を引くポイントは初句の「マエストロ小澤」ではないでしょうか。不意を突かれる感じがします。
楽都」という組み合わせで「マエストロ小澤」が一体誰なのか輪郭がはっきりします。
歌を詠まれた方は長野県の方。調べてみると、小澤征爾氏が長野県松本市で長年開催されてきた音楽祭があったそうです。昨年亡くなられた小澤征爾氏の音楽への想い、夢は多くの人に影響を与え、ここでも「歌」として伝わったのですね。

楽都」とは音楽が盛んにおこなわれている都市のこと。松本市では「三ガク都」という表現で音楽を大切にしているそうです。

北アルプスなどの山岳観光都市の「岳都」、セイジ・オザワ松本フェスティバルに代表される「楽都」、そして、日本で最も古い小学校の一つとされる旧開智学校の開校や旧松本高等学校の誘致など、教育を重んずる文化芸術の息づく「学都」の、「三ガク都」として発展する松本市。

学都松本 - 松本市ホームページ

「楽都」「岳都」「学都」
文化と自然が歴史を重ねる中でみごとに融合し、そこに人々の想いや夢が五線譜上の音符のように美しく交わる。

歌は小澤征爾氏の名からがはじまり、彼の「夢」に共感した人々が集い文化をはぐくみ、それが街となり山々に抱かれる。個人から地域、世界へと広がる世界観が見事です。

~私のこと~

音楽が好きです。歌詞のない、純粋に音を楽しむ、そういう音楽が好きです。
小澤征爾氏の指揮、触れる機会はあまりありませんでしたが、晩年命を削るようにしてタクトを振っておられたあのお姿、テレビで拝見してからずっと目に焼き付いています。
近年では坂本龍一氏の訃報も衝撃でした。何度かコンサートに足を運びました。しばらくショックで内心落ち込んでいました。CDを聴きゆっくり過ごして心を整えました。好きな音楽は私の心奥深くに染み込んできて自分と一体となっているように感じられます。

~参考にしたいポイント~

・インパクトのある初句
・今年の出来事を詠む
・世界の広がりや奥行きを感じさせる工夫

【⏳締め切りまであと117日】

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