超初心者が詠進歌を紡ぐまで⑱蝉
このシリーズは、超初心者の私が年始に宮内庁が開催する「歌会始の儀」へ短歌を差し出すこと(詠進)を目指して書き綴るものです。
〜岩に染み入る〜
今年の夏は、やってくるのがいつもより早いようです。
猛暑日、真夏日は当たり前。今日も蒸し暑くなりました。
さて、夏といえば「蝉」です。
ジリジリとうるさい虫さん。
季節に追いつけない蝉、今年はまだその声を聞いていません。
〜練習詠歌〜
まだ見ぬあなたを想って「蝉」をお題とします。
蝉鳴かぬ茹だる暑さに冷水よ
喉を鳴らして涼をとるなり
〜解説〜
蝉も黙るほどの暑さ(実際にはいくら暑くても蝉は鳴く)。冷たいお水をゴクゴクと飲み涼む私。夏だなぁ。
〜構成を振り返る〜
「鳴かぬ蝉」としてもよさそうでしたが、続く「茹だる暑さ」にうまく繋がるよう蝉から始めています。
「鳴かぬ」としていますが、蝉はやはりうるさくするもの。音がないのに音がする不思議な存在、それが蝉です。
そこへ第三句の「冷水(ひやみず)よ」と場面転換、待ってました!と言わんばかりに冷水を飲み干します。
「喉を鳴らして」と、聞こえぬ蝉の声の代わりに自分だけがはっきりと聞こえる喉越しの音を聞く様。
夏の音は蝉の声のほか、たくさん身近に溢れていることを思い出します。
【⏳締め切りまであと90日】
