超初心者が詠進歌を紡ぐまで⑨選歌を味わう(3)
このシリーズは、超初心者の私が年始に宮内庁が開催する「歌会始の儀」へ短歌を差し出す(詠進)することを目指して書き綴るものです。
~2022年の選歌より~
今回はちょっと懐かしさを感じる3年前の選歌から一首味わわせていただきます。
お題は「窓」です。
パソコンの小さき窓にそれぞれの日常ありて会は始まる
~表現を観察~
お題の「窓」から想像するもの。一般的に家と外界をつなぐ、額縁のような枠ですね。
そこには風の動きや光の加減も要素として加わり、単なる部材の域を超えて多くの著名な画家もモチーフにしているほどのものです。
しかしこの首の「窓」はちょっと違うようです。
パソコンの窓?
そう。
オンライン会議等で使用されるPCのアプリ画面のようです。
「窓」というと通常は外の景色を切り取るものとのイメージが先行し、人様の日常を覗く、などと考えることはほぼないでしょう。
しかしオンラインで皆と会うときは、各自の小窓には彼らの日常(ステイホーム)が映し出され、外の景色ではなく中を覗いているような形になっています。
コロナ禍という非常事態にある中で、新しい交流方法として発達したオンライン会議。
今でこそ普通ですが、慣れない当時としては、皆の日常を垣間見ることで生じる距離感の難しさ、むず痒さがありました。
色々な思いを含みながらオンラインで人が集い、これから会が始まろうとしている。
ちょっとワクワク感もあるかもしれませんね。
新しい生活に少しずつ慣れ、それを楽しもうとする人々。
人は意外と適応力が高いのかもしれません。
まさにその年を象徴するような出来事、しかし日常の一場面をうまく切り取った一首と思いました。
(※以上、超初心者の感想です)
~私のこと~
もともと出不精な私。この時期は仕事関連で遠出する必要がなくなり、内心ほっとしていました。
一方、アプリ操作に不慣れだったころは会議に遅れることもしばしば。
苦い思い出もたくさんあります。
PCのデスクトップには窓(アプリ)がたくさん開いていることが多いです。
デスクトップに保存したファイルが散乱していることも。
PCの扱いって意外とその人の生活を反映しているのかもしれませんね。
(私の部屋はモノが多いです)
~参考にしたいポイント~
・お題を英語に変換して想像してみる。
・無機質なところにも人の心情や温度を見出す。
・個人の心情だけでなく、人の集合にも豊かな心情を見る。
【⏳締め切りまであと115日】
