超初心者が詠進歌を紡ぐまで⑬お題「明」を知る
このシリーズは、超初心者の私が年始に宮内庁が開催する「歌会始の儀」へ短歌を差し出す(詠進)することを目指して書き綴るものです。
〜来年のお題〜
歌会始の儀は新年に行われますので「来年のお題」となります。
気がつけばもう今年も折り返し地点を過ぎました。
来年のことを言えば鬼が笑うとはいうものの、歌会のお題は決まっているのです。
「明」
シンプルで身近な漢字ですので、お題発表当初は余裕な感じでした。
しかし、よくよくお題と向き合うとどうも質量を感じにくく取り扱いが難しいと思うようになりました。
そこで、今回も先人の知恵をお借りします。
漢字ぺディアなるサイトがあることを初めて知りました。
冒頭のフレーズから。
明も見ざる所あり
賢いひとでも見落とすことがある、何事にも完璧を求めるのは難しいこと
ここでの「明」はあかるい、つまり「物事を詳しく知っている」意味で用いられています。
完璧ではないからこそ味のあるものができる。そうですよね。
肩の力を抜いてぼちぼちやります。
〜読み〜
メイ・ミョウ ミン・あかり・あかるい・あかるむ・あからむ・あきらか・あける・あく・あくる・あかす
読みは生活の中で見かけるものばかりで、とりわけ難しいものはなさそうです。
~意味~
①あかるい。「明星」「清明」
②あかり。あかりがつく。「明滅」「灯明」
③あきらか。あきらかにする。「明確」「証明」
④さとい。かしこい。「明君」「賢明」
⑤あける。夜があける。また、つぎの。あす。「明晩」「未明」 ⑥神。また、神聖なもの。「神明」
⑦みん。中国の王朝名。
光を感じさせる側面、人の内面を表す側面、神聖さ含む側面があるようです。
〜単語〜
「明」から始まる単語をいくつかピックアップしてみます。
明星(あかぼし) 「みょうじょう」と読むと思っていましたが、こういう読みもあるのですね。
明白(あからさま) これも「めいはく」ではない読み。なるほどたしかに文中の単語を置き換えても意味が通りますね。
明け透け (あけすけ)すべて見通せるほど中身がよくわかること。普段使わない表現ですが印象に残る表現です。
明か(さやか) 中学の同級生の名前で使われていたのを思い出しました。明日香とかいてさやかさん。元気かなぁ。
明明後日(しあさって) この理屈はわかりますが、無理くりな感じが強インパクト。
明礬(みょうばん) 何かの成分で時々目にするミョウバン。こんな字だったとは。
明鏡止水(めいきょうしすい) 穏やかさを表す秀逸な四字。お酒(長野県大澤酒造さん)の名前でもありますね。
明媚(めいび) 清らかで美しい。風光明媚。これも壮大さがあって魅力的な四字です。
明太子(めんたいこ) ごはんが進みます。
~今日の一首~
代掻きの光る水面に映したるあれはいずこの明星か
苗が植えられる直前、静けさをたたえた田の水面には早朝の神聖な空気が映し出されています。よく目を凝らすと明るい星も映し出されているようです。天体に明るくない私は何という星かわからないままにそれを見つめていますが、宇宙へと思いをはせるとき、あえて星の名前など要らぬのかもしれません。
