『猫と竜』アニメ感想・考察|その母猫は、竜の赤ん坊を「兄弟がもう一人いたわ」と数えた
『猫と竜』は、種族が違えば恐れ、避け、ときに殺す世界の話だ。
人間は竜を見れば撃ち、猫は毛皮のために狩られる。
そんな世界で、毎週ひとつ、私が引っかかった場面を書いていく。
放送に合わせて、淡々と、少しずつ。
―――――― 第1話|匂いで、家族にする
母猫は竜の赤ん坊を、匂いだけで我が子にした。
母猫が洞窟で子猫を三匹産む。その直後、そばにあった卵が孵る。出てきたのは、火を吹く竜の赤ん坊。 受け入れるまでに、ためらう間がひとつもない。匂いを確かめて、のんきに言う。「あらあら。危険な臭いはしないわね」。そして、「兄弟がもう一人いたわ」。 それで終わりだ。竜は、その日から猫の子になる。
普通、こういう話は「異物を受け入れるまでの葛藤」にドラマを置く。警戒しながら、時間をかけて家族になる。この母猫は、それをしない。
私が惹かれたのは、竜のかわいさではない。あの残酷な世界に、たった一匹、種族で身構えない猫がいたことだ。
母猫は、人間には「匂いを覚えて、近づくな」と教える。竜には、危険じゃない、と言う。同じ鼻が、人間を遠ざけ、竜を家族にする。
その赤ん坊は、大きくなって人間の街を焼く。そして自ら「猫竜」と名乗る。 人間から見れば、母猫の「危険な臭いはしないわね」は、大はずれだったことになる。 母猫は、見誤ったのかもしれない。それでも、匂いだけで我が子にした。 正しかったのかどうかは、私にはわからない。ただ、あの一瞬が、竜に「猫」の名を残した。
※各話、放送後に追記していきます
🐈原作コミック🐉
私はまだ、原作を読んでいない。ただ、毎話が、ひとつの短い話として終わっていく。 この形で積み重なっているなら、拾い読みより、まとめて読むほうが向く気がする。
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次の話でも、立ち止まったところを書きます。
よかったら、また覗いてください。
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