忠臣脂肪伝(ちゅうしんしぼうでん)―筋と脂の物語―
はじまり
筋肉は裏切らないというけれど、
脂肪の忠誠心は異常
つまり言い換えると
筋肉は相棒 脂肪は忠臣
第一章:相棒、現る
世はまさに鍛錬戦国時代。
男はひたすらに鉄を握り、汗を流していた。
筋肉は応える。鍛えた分だけ、素直に育つ。
名を「剛志(ごうし)」という。
剛志:「こいつは……まるで俺の気持ちが通じてるみたいだ」
トレーナー:「それが筋肉という相棒よ。裏切らぬ信念の塊だ」
そうして剛志は「筋の道」を歩むことになる。
第二章:影の忠臣、現る
しかしその陰に、ひっそりと仕えるもう一つの存在がいた。
甘味、深夜の油、怠惰の積み重ね。
それらが呼び寄せる“彼”の名は——
脂肪丸(しぼうまる)。
脂肪丸:「拙者は主の喜びに寄り添いし者……主が求めれば、いかなる時も蓄える所存」
剛志:「やめろ、そんなつもりじゃ……!」
脂肪丸:「いえいえ、拙者、忠義に生きる者ゆえ」
その日から剛志は、二つの忠誠と生きることになる。
第三章:板挟みの宿命
剛志は知る。
筋肉を増やすために食べれば、脂肪丸まで力を得ることがあると。
筋トレ後のプロテインと共に、脂肪丸もまた微笑む。
脂肪丸:「主のお心、しかと受け止めました。拙者、夜のラーメンにてお仕え致す」
剛志:「そこは来なくていい!!」
かくして剛志は、
裏切らぬ筋肉と、離れぬ脂肪の間で揺れる。
第四章:決別と覚醒
ある日、剛志は覚悟を決める。
剛志:「脂肪丸よ、すまぬ。お前の忠義はありがたかった……だが、今は前へ進まねばならぬ」
脂肪丸:「……拙者、覚悟しておりました。ですが忘れぬでくだされ。我はいつでも……主の心の隙に現れましょうぞ……」
涙と共に、ジョギングが始まった。
プロテインとブロッコリーの日々。
脂肪丸は、静かに後ろ姿を見送った——
最終章:筋と脂の和解
時は流れ、剛志は肉体の達人となる。
だが彼は忘れなかった。
剛志:「筋肉は育てた分だけ応えてくれる。だが、脂肪のように、俺の喜びに忠実だった奴も……そうはいない」
ある日、チートデイ。
脂肪丸:「主……まさか」
剛志:「来い、脂肪丸。今日はお前に仕えてもらおう」
脂肪丸:「ははっ! 主命とあらば!」
こうして今も、剛志の内には
裏切らぬ筋と、忠なる脂が共にある。
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