【企画SS#片想い文芸部】あざとい
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あざといの嫌いじゃないよだってそれ僕に好かれたいってことでしょ?
「……………は??」
絶対零度の声。え、なんで怒ってるの?
「なにその相手からの好意決め打ち」
「え、違うの?」
「いや知らんけど」
「だってその子、僕に対してだけ可愛いリアクションしてるって言わなかった?」
問いかけると、幼馴染みは「言ったけど!」と吐き捨てる。憤懣やる方ない、という感じだ。
「いやなんで怒ってるの…」
「は??怒ってないし」
いや怒っとるやろがい。
エセ関西弁(?)でツッコむ。ただし心のなかでだけ。
この状態の幼馴染みは刺激しないほうがいい。
「どうでもいいけど、こんなの部誌に載せんのやめてよね。ナルシストがいるって思われたら、ただでさえ地味な部活に閑古鳥が巣を作っちゃうじゃない!」
「えーーー。部誌に載せる作品が足りないって言うから頑張ったのに」
「普通の詠んでよ!」
普通のってなんだ。
「無理だよ、そもそも僕、短歌なんてよくわかんないし。五七五七七ならいいって言うから…」
「だからってなんでナルシスト短歌なのよ、詠めないってんならいっそ『ルマンドを一緒に食べよう美味しいよ。アルフォートもいい、ブルボンパーティー!』とかにしてよね!」
「ええ……」
理不尽だ。僕なりに彼女の力になろうと頑張ったのに。
そもそも、急に短歌を詠めと言われて唸っている僕に、文化祭でシンデレラをやった2組の女子が僕と話す時だけブリっ子してる、と言い出したのは彼女だ。だから閃いただけなのに。
「そもそもなによ、『僕に好かれたいってことでしょ?』って。なにその上から目線。まじないわー」
「ええ……」
「よくそんなことしれっと言えるよね?そんなんでなんで人気あるわけほんと。こないだも3組の女子に呼び出されてたじゃん!」
「さぁ……顔?」
「はぁぁあ??」
幼馴染みは机をバンと叩いて不満を露わにした。いやなんで怒ってるの。
「ほんとなんでモテんの。むかつく」
「そう言われても。顔?」
「そんでなんで誰とも付き合わないの。断ったんでしょ3組の女子」
「え…だって、」
「シンデレラ?!シンデレラなの?」
「え、なにが?」
話が見えない。
「だってあざといのは嫌いじゃないんでしょ?」
「え…うん、別に嫌いではないけど」
「シンデレラならOKするわけ?」
「付き合うってこと?いや断るけど」
「はぁ?なんでよ!!」
いやなんでって言われても。
「好きな子が、いるから」
目の前に。
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よろしくお願いいたします。
#片想い文芸部
#あざとい
アオハルしてみました!
文芸部で短歌詠んでる、ってのが過去のBL企画作とカブっている…けど、まぁいいか。
ナルさん、いつもありがとうございます!
前回の参加作↓
