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パソコンとヒッピー / 原作 赤田祐一、作画 関根三有 パソコンやインターネットの世界はヒッピーがつくった 【人生最後の本棚】

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【人生最後の本棚】

まずはこの本に出会えたことに感謝です。筆者の方のご迷惑になりませんように。
おじさんがnoteを始めるに当たってメンズファッションのことを書こうと思い、ファッション関連の本を読んでみました。しかし、ファッション本を読むだけではカッコよくなれないといつも思います。中身が空っぽではカッコよくないのです。結局、いつも中身からカッコよくなるにはそれなりに本をきちんと読んでおかなければという結論に達します。昔からのものも含め、おじさんのお気に入りの本です。

パソコンとヒッピー / 原作 赤田祐一、作画 関根三有

前回の記事で半ば強引に「証言構成「ポパイ」の時代  ある雑誌の奇妙な航海」 / 赤田祐一という本をご紹介させていただきました。というのは今回、著者の赤田祐一さんつながりで新しい本を紹介させていただきたかったからです。赤田さんのプロフィールは前の記事に少し書いています。

この本は2025年刊ですが、元々は2021年の「スペクテイター」という雑誌の48号の特集を再編集したものということです。予想に反して漫画仕立てになっています。とても読みやすく、絵も面白いと思います。ビル・ゲイツさんがキラキラ眼で笑えました。

なにかの答え合わせではありませんが、今や存在することが当たり前のパソコンがカウンターカルチャーから端を発して現在のものになったなんて嬉しい限りです。
今回、僕だけが新しい事実に行き当たったわけではありませんが、勝手に盛り上がってしまいました。遅くてすみません。

ヒッピーとは

みなさんは「ヒッピー」をご存知でしょうか?
ヒッピームーブメントは60年代後半から70年代前半が中心のようです。1965年生まれの僕は当時まだ幼稚園から小学生の時期で何も知らずにいました。

その後、僕はヒッピームーブメントやサイケデリックという言葉はぼんやりとは見知っていましたが、大抵の場合ドラッグのお話が出て来るので長らく自分とは無関係なものとして、あえて調べることもありませんでした。ベトナム反戦やウッドストック、ビートルズとの関連もちらりと横目で見る程度でした。ファッションでは長髪、チューリップハット、タイダイ、ベルボトムジーンズといったイメージがありました。

LSDからパソコンへ

始まりは西海岸です。最初の頃のヒッピーはドラッグで意識拡大のトリップ体験をしていたそうです。その後、なぜかコンピュータがLSDにとって代わり、人間とコンピュータの共生が精神の働きを拡大するとし、ヒッピーの方々はハッカーとなって現れます。彼らは最初はゲームやいたずらからコンピュータに関わっていきますが、その後はそうそうたる面々のハッカーの方々の登場が続き、本の終盤ではビル・ゲイツさん、スティーブ・ジョブズさんとスティーブ・ウォズニアックさんが登場します。

ある時点で、一部のヒッピーにとってコンピュータがLSDにとって変わったという時点からその後の世界が変わってしまったというのは驚きでしかありません。

僕はビル・ゲイツさんやスティーブ・ジョブズさんに傾倒して来たわけではありませんが、後々に彼らが作ったもののお陰で僕たちの生活が、世界が大きく変わったことは確かです。特にWindowsやipod、iphoneには本当にお世話になっています。今では生活から取り除けない状況です。

ヒッピーの精神がポパイへ

僕はいつも自分が普段から漠然と思っていることが本当なのか、自分が好きなものと他の好きなものとの間にはなにかつながりがあるのか、自分の好きなものはなんであるのか追求したいと思っています。

橋本治さんの本に始まり、興味を持った「ポパイ」のお話ですが、「ポパイ」(1976年創刊)のルーツを遡ると、その直前には日本の「Made In U.S.A. catalog」(1975年刊)という本があります。この本にも出て来ますが、その元祖としてアメリカの「Whole Earth Catalog」という本がありました。この本はスチュアート・ブランドという方が1968年に創刊したものですが、こちらも多くのヒッピーの方々の愛読書だったようです。先程のスティーブ・ジョブズさんも読んでいたとのことです。(ちなみに日本人が自由に外国に行けるようになったのは1964年位からのようです。)

そこには僕たちが憧れていた西海岸発の「自由なアメリカ」があるような気がします。

残念ながら、今はパソコンの世界はインターネットを含めて彼らの目指した自由なハッカーの精神からは大きく外れた方向に進んでしまい、自由からはどんどんかけ離れて行っていると思います。

ひと握りのテックジャイアントの方々に僕たち普通の人々の自由を支配されてしまいそうな最近の流れに対して、いつも「自由」でいたいと思うのは僕だけなのでしょうか。
僕の考える「自由」はヒッピーの方々が思い描いていた「自由」と大きく異なってはいないのではと思っています。

世の中のデジタル化が進み、テックジャイアントに行動をトレースされ続けることは自由なのでしょうか。SNSやスマホを使うのを止めればそこから逃れて自由になれるのでしょうか。

改めて僕たちが考える「自由」とは一体なんなのか、そしてどのように自由に生きるのかを考えなければならないと思います。

いつだって自由を求める心が世界を変えると信じたいと思います。

読んでいただきありがとうございます。

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