第43話✧【丙午】真夏のような熱の人へ
あなたは、止まれない人だった。
考えてから動くより、
動いたあとに理由が追いつく。
情熱が先に走り、
世界があとから形を整える。
丙午。
大きな火(丙)が、
真夏の太陽(午)に重なる干支。
この火は、内に秘めるためのものではない。
外へ、前へ、燃え広がるために在る。
あなたは迷いながらも進む。
怖さがないわけじゃない。
むしろ、
怖さを知っているからこそ、
止まれない。
立ち止まれば、
自分の火が自分を焼いてしまうことを
本能で知っている。
丙午のあなたは、
静かに納得することが苦手。
納得する前に、身体がもう走り出している。
理屈より体感。
計画より衝動。
それは未熟さではない。
世界と、直接つながるための生き方。
あなたの言葉は強い。
態度も大きい。
誤解されることも多い。
無鉄砲。
自己中心的。
落ち着きがない。
そう言われながらも、あなたは進む。
なぜなら、あなたが止まると、
場の温度が下がるからだ。
丙午のあなたは、場を動かす人。
空気を変える人。
良くも悪くも、何も起きない場所に
火を入れてしまう。
あなた自身が望まなくても、
火はそこに灯ってしまう。
丙午は、制御の干支ではない。
使いこなす干支でもない。
ただ、
燃えながら生きる干支。
あなたが学ぶのは、火を消すことではない。
火と共に生きること。
燃え尽きるまで進むのではなく、
燃え続けながら在ること。
それができたとき、
丙午の火は、破壊ではなく
希望になる。
あなたは、
世界を壊すために走るのではない。
世界を
動かすために、止まらないだけ。
丁未へ

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