売って後悔した楽器機材の話
ギターをやっていると、一度はやると思います。
機材を手放す、というやつです。
大体、僕が機材を手放すときは、あまり余裕がないときです。
そのときは、それが一番現実的な選択でした。
たぶん、間違ってはいなかったと思います。
ただ、時間が経ってから思い出すと、
少しだけ違う見え方になることがあります。
まずは、いわゆる“よくあるやつ”からです。
トライアングルマフと、ラムズヘッドマフ。


当時は正直、そこまで違いが分かっていませんでした。
音はいいなと思っていたんですが、
「これじゃなきゃダメ」という感覚まではなかった気がします。
今思うと、もう少しちゃんと向き合ってもよかったのかもしれません。
次に、BE-OD Deluxeです。
これは普通に良かったです。
不満はなかったですし、
むしろ「これでいいじゃん」と思っていました。
それでも手放してしまったのは、やっぱりタイミングの問題でした。
今こうして改めて考えると、
ああいう機材は手元に残しておくべきだったのかもしれません。
VEMURAMのJan Rayも、同じような感じです。
いわゆる“いい音”でした。
何がすごいのかを言葉にするのは難しいんですが、
弾いていて気持ちよかったのは確かです。
だからこそ、余計に、
手元に残しておくべきだったのかもしれません。
ケンタウルスも持っていました。

これはさすがに、「なんで売ったんだろう」と思います。
当時はそこまで分かっていなかったというのもありますし、
正直なところ、あのときはそれどころではなかったというのもあります。
今の値段を見ると、ちょっと現実感がなくなります。
そして、一番大きいのはグレッチです。

1963年のテネシアン。
いわゆる、ちゃんとしたビンテージの個体でした。
僕はグレッチ兄さんなんて名前でやっていますが、
そのグレッチを手放しています。
理由はシンプルで、やっぱりそのときの状況です。
あのときは、それが一番現実的な判断でした。
ただ、ああいうギターは、同じものがもう一度手に入るわけではありません。
今になって思うのは、
「良いギターだったな」ということだけです。
Fender JapanのTL69-96ARも手放しました。

派手ではないですが、
ちゃんと使えるギターでした。
こういうギターが、一番長く残るはずだったのかもしれません。
機材を手放す理由はいろいろあります。
音の好みが変わったり、
新しいものが欲しくなったり。
でも僕の場合は、もう少し現実的な理由が多かった気がします。
だから、後悔していると言っても、
全部を否定しているわけではありません。
そのときは、そのときで正しかったと思っています。
ただ、もし今同じものを目の前にしたら。
少しだけ挙動不審になると思います。
