AIの登場で経営コンサルタントは不要に?AI vs 中小企業診断士|AIは経営を代替できるのか 第1話
経営コンサルタント不要論?ー AIによる人員・役割への直接的な衝撃
世の中の「不要論・置換論」の具体的な声
国内メディアの記事では、AIに中堅コンサルタントと同程度の能力があると報じられ、実際大手企業で大規模リストラが議論されている、といったセンセーショナルな表現も散見されます。(2026年2月10日デイリー新潮)
また、一部報道では、AIエージェントの導入により多数の従来コンサル人員が不要になるほど効率化しているという指摘もあります。(「マッキンゼーのAIエージェントが5,000人のコンサルタントに取って代わる」2025年8月10日ファイナンス ストーリー)
AIは、一部のジュニアコンサルタントの業務への取り組み方を変えつつあり、コンサルティング会社が築いてきたピラミッドモデルを崩壊させる可能性がある、とも論じられています。(2026年1月22日フォーチューン)
コンサル大量失業時代?
「アクセンチュアが8億6500万ドル(約1300億円)規模のリストラ計画を発表。AI導入に伴う社員の再教育や事業見直しに着手し、人員削減に伴う退職関連費用も計上(2025年9月26日 日本経済新聞)」
「マッキンゼー・アンド・カンパニーが数千人規模の人員削減。コンサル業界ではAIの普及を背景に人員を整理する動きが広がっている(2025年12月15日 日本経済新聞)」
これらの記事は、経営コンサルタントとして生計を立てている身としては、職業人として無視できない内容です。
今後、AIの進化で経営コンサルタントは、AIに置き換わっていくのでしょうか?
AIは経営コンサルタントとしてどの程度の能力を持つのか
ちょっと落ち着いて、まず自分自身がどのように生き残っていくか、生存戦略を考える必要がありそうです。
まず、AIを敵と見るわけではありませんが、
"敵を知り己を知れば百戦危うからず"
です。今のAIがどのくらいコンサル力があるのか、私なりの方法で調べてみることにしました。
私は、大手のコンサルファームに所属しておらず、個人経営のコンサルティング会社として、中小企業・スタートアップのクライアント様に対して、日々活動をしています。
私の活動域で重要になってくるのは、中小企業・スタートアップならではの課題です。大手企業に大手ファームが提供するコンサルティングとは内容・方法が異なることも多く、現場では、中小企業診断士としての知識がベースとして非常に役に立っています。
そこで、AIのコンサルタントとしてのスキルのベンチマークとして、中小企業診断士の試験をAIに受けさせてみました。
中小企業診断士試験とは
試験の概要
中小企業診断士とは日本で唯一の経営コンサルタントの国家資格です。
中小企業の経営課題を診断し、改善策や支援策の助言をしたり、戦略を立てたりする資格で、経営全般に関する知識が問われます。
第1次試験と第2次試験があり、1次試験は、経済や経営に関する7科目を2日間で受験します。マークシート方式で、科目合格は2年間有効な科目合格制度があります。
2次試験は、複数分野のケーススタディーに対して記述式で回答します。
合格率・難易度
1次試験の合格率は、約20%~30%程度で、令和7年度の合格率は23.7%でした。
2次試験の合格率は、17%~19%で、1次試験の合格者の中からさらに絞り込まれます。1次試験受験者ベースでの最終合格率は、概ね4〜6%程度です
合格までに必要な学習時間は、約1000時間と言われており、難易度は高めの資格です。
私自身は働きながら専門学校に通い、2年かかりました。1次は1年でとれたのですが、2次はその年は落ちて、翌年受かりました。
1次は、大学の受験勉強に似ていましたが、2次は、論理的思考力、問題発見力(分析力)、課題解決力が試されます。まさに現場視点です。
AIが中小企業診断士試験を受けた結果
このなかなか骨のある試験をAI(ChatGPT、Gemini、Claude)に受けてもらって、コンサルタントとしての基礎能力を確認します。
確認方法は、以下の通りです。
・実際の令和7年度の中小企業診断士試験問題(PDF形式)を同一条件で各AIに読み込ませ、追加の補足説明を与えずに解答させました。なお、図表の読み取り精度はPDF処理能力に依存する可能性があります。
・解答にあたって、インターネット上に掲載されている試験の正解そのものや模範解答を直接参照することは禁止としました。
・解答にいたる途中経過の説明や解説は省き、解答のみ出力しました。
早速試験結果です

テストについて
まず驚いたのは、解答速度です。3つのAIとも概ね1科目1分以内、長くかかっても3分程度で解答しました。
次は課題です。診断士の1次試験は、科目によって、グラフやチャート、表などが多用されています。文章だけでなく、これらの図表の読み取り能力もひとつのポイントです。
Geminiは、PDFの解析エンジンとの相性により、1次試験のような細かい図表や資料が連続する形式では本来の実力を発揮できなかった可能性があります。「財務・会計」や「企業経営理論」では問題文や設問の読み取りにも影響を与え、問題をとばしたり、ない設問を作り出したりして、うまく対応できませんでした。Geminiに関しては、点数の伸びなかった「財務・会計」、「企業経営理論」、「中小企業経営・中小企業政策」を思考モードで再テストしましたが、結果は変わりませんでした。
この点、ChatGPTとClaudeは図表をしっかり読み取って、解答しました。
1次試験は十分クリア
1次試験の合格ラインは、総得点で60%以上です。1科目でも40%未満のものがあれば、足切りで不合格となります。ChatGPTとClaudeは余裕で合格です。
それぞれ条件付きの検証ではありますが、AIが
「大学入学共通テストで受験した15科目のうち9科目で満点」(2026年1月21日読売新聞)、
「東大の入学試験問題を解かせると最難関の理科3類の合格推定圏内の得点水準に達した」(2025年4月5日共同通信)
といった報道もあり、1次は知識問題なので余裕だろうなと想定していましたが、その通りでした。
今回、大学の共通テストより成績(得点率)が悪かったのは、PDFを一気に読み込ませただけなので、図表の読み取り精度で差が出た可能性があると推測します。例えばAPIを使ったり、一問一問個別に読み取らせたりすれば、もっと高得点をとれたのではと思いますが、これは今後の課題とします。
逆に言えば、PDFを一括投入したシンプルな条件下でも、実際の受験者の総得点平均(年度により変動ありますが概ね300点前後)以上の得点がとれているので、テストとしてはこれで十分としました。
知識はAIが超えた
少なくとも1次試験レベルの知識問題においては、人間の合格水準を安定的に超えている可能性が示唆されました。では、それは「コンサル不要」を意味するのでしょうか。
では、知識を超えた領域――「思考」はどうでしょうか。
次回、中小企業診断士2次試験で検証してみます。
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免責事項
・本記事は生成AI(ChatGPT等)を活用して執筆しています。内容の正確性・最新性には十分配慮しておりますが、誤りや古い情報が含まれる場合があります。ご利用・ご判断はご自身の責任でお願いいたします。万一、著作権等に問題がある場合はご連絡ください。
