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【#創作大賞2026】#5 更年期ファンタジー 聖ホルモーニア・クエスト ~お母さん、今日も転生したの?~

▶第1話から読む


こんにちは😀
異世界転生中のアザミです。


★前回までのおさらい★

娘に、異世界のことをメモしてくるよう言われ、メモ帳とボールペン(水性)を握りしめて過ごすこと数日。


ある朝、歯磨きをしている最中に、ついに異世界に飛ばされました。


異世界で待っていたのは、「おみゃーばあさん」ことヨシエ


『性域(せいいき)の賢者』だって名乗ってたわ。(賢者って森のフクロウのこと?)


ヨシエに、異世界の説明を受けながら、一生懸命メモを取っていたのだけど、私のメモはヨシエが飛ばしまくる唾液で、しっとり。

せっかく書いた文字も、唾液でにじんで、残ったのは「エ……ロ……」と「性域」の二文字だけ😭


「あんにゃろー」と思ってるところで、いきなり、私の両肩がずっしりと重くなって……


さあ、今回は私の大活躍場面です!
読んでください☆


第2話の②:アザミ、異世界でモンスターをぶっ叩く



肩が……ヤバいくらいにツライ!


ヨシエの唾液でにじんだメモ帳を見つめていた私は、突然、両肩に漬物石が張り付いているかのような、重い痛みに襲われていた。


なんなのこの痛み?


「ううぅ……」


肩の痛みが、だんだん首まで広がってきて、
ああ、首と肩がガチガチでいた……


ハッ!!!


ちょっと待って!
この痛み、覚えがあるわ。



スマホで更年期障害について、夢中で検索していたとき。

パート先の食堂で、ひたすらじゃがいもの皮むきをしているとき。

いえ、最近は何もしていなくても起きる、アレ。


アレよ!


肩こり。


私、今、ありえないくらいの肩こりになってるっ!!!



「おみゃーさん、危ないがや! 上を見やぁ!」


ヨシエの叫びが、肩こりに支配されかかっていた私を現実に戻す。


「う、上?」


なんとか、首をねじって上を見ると──

空から巨大な岩石の塊!!!!


なにかしら? 岩の塊のお化けが空から降ってきた!



「何? 不法投棄?!」



地面に激突して地響きを立てるそれは、不気味に赤く光りながら、私の肩を狙って突進してきた。


「おみゃーさん、ボーっとしとらんで!」

私は、突進してくる岩のお化けをヒラリとかわす(やるじゃない、私✨️)。


「ヨ、ヨシエさん、一体これなんなの?!」

ちらりとヨシエを見れば、いつの間にか遠くに逃げている(ババア!)。


「ありゃあ魔王エストロゲン・ロスの手先、

スティフ・ショルダー・ゴーレム

だぎゃ!!」


ぎゃ?


ヨシエは叫びながら、私の肩を指差した。


「あいつが、この国の聖域(せいいき)から潤いを奪い、

皆の肩を石に変えとるんだわ!


早う、アイツを倒したって!!!」



倒せと言われても、どうすればいいのか。


私は震える手で、娘から渡されたメモ帳を必死に開いた 。



(……すて、ふ……ショルダー…ゴ……✏️)


「書きよる場合か! ほれ、これを使やー!」



ヨシエが何かを放り投げてくる。


ドスッッ!


投げられたソレは、重く鈍い音を立てて、私の目の前に落ちた。

私は恐る恐る、ヨシエの放った物を拾い上げる。

それは、ずっしりと重い『肉叩き』だった。
鉄製の、ギザギザした面がついた、あの頑丈な調理器具。

(殺す気か!!)


私は、頭に当たったらとんでもないことになりそうな調理器具を投げつけてきたヨシエを睨みつけた。


「そいつで、スティフ・ショルダー・ゴーレムを叩いたりゃあっ!!」


ヨシエが、唾を激しく飛ばしながら叫んでくる。


岩のお化けが突進してくる。


ヨシエをやるか、お化けをやるか。


私は、手にした肉叩きをしっかりと握り込んだ。肉叩きが、私の手に吸い付くように馴染んでくる。



何かしら、この不思議な感覚……。



いや、不思議でもなんでもない。


私は普段、パート勤めしている近所の食堂で、肉叩きを愛用している。


トンカツやソテーの下ごしらえで、毎日この肉叩きを振るっているのだ。


食堂の厨房で鍛えられたプロ仕様の重みが、驚くほどしっくりと右手に馴染む。



スティフ・ショルダー・ゴーレムが地響きを立てて突っ込んでくる。


私は肉叩きを右手で握りしめた。


肩が重い。腕を上げるだけで脂汗が出る。



だが、ここで負けたら、きっと家族の元へは帰れない。


(お母さん!!)


左手に持ったメモ帳とボールペンから、娘の声が聞こえてくる(気がした)。


負けるわけにはいかない。


私は覚悟を決めて、突進してくる『スティフ・ショルダー・ゴーレム』に向き合った。


「えええええいいいっっ!!!」


重い肩を無理やり回し、パート先で鍛えたスイングで、肉叩きをスティフ・ショルダー・ゴーレムに振り下ろす。



ガツンッ!!



凄まじい衝撃が腕から脳天まで突き抜け、スティフ・ショルダー・ゴーレムの表面にピシッとヒビが入った。



「おみゃーさん、ええ調子だわ! もっとガツンガツンやったりゃあ!!」

私は夢中で肉叩きを叩きつけた。


左手に持ったメモ帳が、砕け散った石粉で真っ白に染まっていく。


(お母さん! メモしてよ!)



娘の声が聞こえてくる(気がしている)。

「これで……おしまいよっ!」


渾身の力で叩き潰した瞬間、スティフ・ショルダー・ゴーレムは粉々に砕け散った!

同時に私の肩からあの忌々しい重みが、フッと消え去る。


私は肉叩きを手放し、スティフ・ショルダー・ゴーレムとの戦いをメモ帳に書き出した。


(肉叩き……で、こ・な・ごな……に……、と✏️)


ふう。


こうして、どうにか岩のお化け『スティフ・ショルダー・ゴーレム』を叩き壊しました。


どうだったかしら?


一生懸命メモしてきたから、今度はみなさんに伝わっているといいな☆


(モンスターの名前が難しすぎて大変だったわ!)


この後の「帰還」については、また次回の投稿で詳しくお話ししますね 😀 ミ☆


アザミ@異世界転生中
50歳パート主婦。ただいま異世界転生中😀



アザミっ娘@大学生:11分前
え?わたし登場してる?wwww
お母さん、やるじゃん!

赤いきつね:2分前
アザミさん、はじめまして!
異世界での戦い、すごいですね!
すっかりファンになっていまいました。
次も楽しみにしてます。

コメント

#更年期 #異世界転生 #おたまは武器 #肉叩きはもっと武器

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