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【#創作大賞2026】#6 更年期ファンタジー 聖ホルモーニア・クエスト ~お母さん、今日も転生したの?~

▶第1話から読む


こんにちは😀
異世界転生中のアザミです。


★前回までのおさらい★

2回目の異世界転生をしちゃいました☆

そこで、異世界の賢者ヨシエに唾を吐きかけられながら、巨大な岩岩モンスター『スティフ・ショルダー・ゴーレム』を撃破!


肉叩きで大きな岩のモンスター粉砕するという、自分でも信じられないような戦いをお伝えしました。


あの岩岩モンスター、肩こりのお化けなんですって!


アザミは、異世界のことを必死でメモしながら、戦いました!


(偉いでしょ😀)


さて、今回のnoteでは、


肩こり岩岩モンスターを叩き壊した直後、私の身に起きた「衝撃の真実」をお話ししますね☆




第2話の③:アザミ、勇者の姿を自覚する


岩のモンスター『スティフ・ショルダー・ゴーレム』が砕け散り、辺りに石の粉が舞い上がる。


(肉叩き……で、こ・な・ごな……に……、と✏️)


私は震える手で、娘のメモ帳に書きなぐった。


「おみゃーさん、ようやったがね! これで一旦は安心だわ!」


いつの間にか遠くへ逃げていた賢者ヨシエが、こちらに駆け寄ってくる。


「さすがワシが召喚した勇者だわ! ああアンタ。スティフ・ショルダー・ゴーレムの粉で、勇者の衣装が汚れとるがね。


このままにしとったら、防御力が落ちるで、ホレ、コレ見ながらキレイにしやー」


ヨシエが、ポケットをゴソゴソと弄り、ヌッと姿見鏡を取り出す。


「ええ?……ええええ!?」


ピンクのパジャマ?!



なぜかヨシエのポケットから出てきた姿見鏡にも驚いたが、それ以上に私は鏡に映し出された自分の姿に愕然した。


鏡の中には、色あせたピンクのパジャマ姿で、岩の粉塵にまみれた50歳の自分がいたのだ。


しかも、足には愛用のピンクのスリッパ


「……ちょっと、ヨシエさん。わたし、なんでこの格好なの?」


恥ずかしさで声が小さく震える。


「あ? 何言っとりゃーす。ワシらの聖域を救う勇者の姿だが!」


ヨシエが大きく息を吸い込んで続ける。

「ワシらの世界には、

『聖域が枯れるとき、桃色の衣(ころも)を纏いし勇者が現れる』


こういう言い伝えがあるんだわ。見てみい、まさにアンタのことだわっ!!」



ヨシエの最後の「わっ」と共に、唾の飛沫が私にかかる。


ピンクのパジャマ姿で異世界転生。



娘はなんと言うだろう。


私にはもはや、ヨシエにそれ以上を聞く気力も、唾を拭う気力も残っていなかった。


ただ、メモだけはしておかねば。


性域が枯れるとき……もも色のころも、を、まとい…✏️)


「ワシの召喚魔法が、勇者を呼んだんだて!! 大成功だわっはっはっは!!」


(……わっ、はっは……✏️)

ヨシエのガサツな笑い声が、急に霧のように霞み始める。


私の視界は激しく歪み、そのまま意識が遠のいていった。



第2話の④:アザミ、歯磨き中に転生する


……ハッとして目を開けると、そこは異世界ではなく、いつもの洗面所だった。


目の前には鏡。

口の中には歯ブラシ。

そして、口の周りは真っ白な歯磨き粉の泡で溢れかえっている。

「……げほっ! ぺっ、ぺっ!!」


慌てて泡を吐き出す。


あまりに長い時間(向こうに1時間はいたと思う)、口を開けっぱなしで固まっていたせいか、顎がガクガクする。


「お母さん、何やってんのよ。汚いなぁ」


背後から、掃除機を抱えた娘が冷ややかな声をかけてきた。


「え……、アンタ、いま何時!? わたし、どれくらいこうしてた!?」


「何時って……。数秒前まで普通に磨いてたじゃん。急に白目剥いてフリーズしたから、変な宗教の修行でも始めたのかと思ったわよ」



数秒。


あんなに命がけで肉叩きを振り回し、ピンクのパジャマ姿で戦っていたあの時間は、こちらの世界ではたったの数秒だったというのか。


わたしの口の端から、歯磨きの泡の残りがタラリと垂れた。


「あれ? お母さん、これ……」


娘が私の足元に手を伸ばす。


あ、メモ帳。



「このメモ帳、使ってくれてたんだ? あ、なんか書いてある……」


ヨシエのよだれだらけなのに!

いえ、あれを見られるわけには!!



止めたくても、私の口の中にも泡が残っている。今、何かを言えば、娘の顔に私の飛沫が飛び散るだろう。


それは、母娘の断絶を意味する。


私は大急ぎで蛇口をひねり、口内をブクブクした。


「……『肉叩きでこなごな』……」



娘がメモを読み上げる。
急いで口の中を!!! ブクブクブク。


「……『スティフ・ショルダー・ゴーレム』……」



ペッ!ペッ!


「……『せいいきエストロゲン』……」



ああ! 間に合わなかった!😭


「お母さん、また婦人科行ってきたの?」



娘が半眼で私を見てくる。


「いえ、あの、それは異世界の……」


しどろもどろする私に、娘の目がキラリと光る。


「そういうことね! 詳しくはまた夜にでも聞かせてよ。プッ……さあさあ、お母さん、そろそろパートの時間でしょ。準備しなよ!」


言われて、ハッと気がついた。
時計を見れば、確かにもう出かけなきゃいけない時間。


そう、私には『勇者』の他に、もっと過酷な日常(パート勤め)があるのだ。


私は急いで着替え、エプロンをカバンに詰め込んだ。 これから食堂のパートへ行き、今度は本物の『肉叩き』を握って、大勢の客の定食を作らなければならない。


勇者は、よだれを拭いて仕事に行く。



魔王エストロゲン・ロスとの戦いは、まだ始まったばかりらしい。

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それでは、今日はこのへんで。 パート(今日のランチはトンカツがメインです🐷)へ行ってきます😀 ミ☆


ちなみに次回は、私に新しい出会いがあります!
(あ、出会いって言っても、異世界でのことですよ😉)


アザミ@異世界転生中
50歳パート主婦。ただいま異世界転生中😀


アザミっ娘@大学生:22分前
ピンクのパジャマwww
あとで異世界の話、詳しく聞かせてよねw

赤いきつね:7分前
アザミさん、こんにちは!
異世界転生って、想定外のことが起こりますよね。
実は自分も……あ、いえ。なんでもないです。
続きも楽しみにしてます!

アザミ@異世界転生中:1分前
赤いきつねさん、コメントありがとうございます。
noteにまだ慣れてなくて……
コメントうまくできてるかしら?

noteコメント欄

#更年期 #異世界転生 #肉叩き #勇者 #パート勤め


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