国際ロマンス詐欺|誘導される人生は、もうおしまい
詐欺の話?
いいえ、これは「自分で選べなかった人」の物語
詐欺って、ふつう「だまされるか、だまされないか」って話だと思うでしょ?
でもね、もうちょっと深いところで見ると、
それだけじゃないんです
彼女が“騙された”背景には
誰かの顔色をうかがうクセ
“いい子”でいることを優先してきた記憶
疑うことに罪悪感を感じる育ちかた
「自分で決める力」が育ちきらなかったことがあげられます
「あなたはダメ。でも、私はいい」
そんな理不尽なルールの中で
“わかったフリ”をして、
大人の顔色を読んできた
この章は、「判断する力」を取り戻すnoteです
騙されないためだけじゃない
これからの人生を、ちゃんと“自分で選ぶ”ために
「備え」られる人になるために――
こんにちは、「はち」です
ぼくは注意マークの⚠️黄色い三角クッション
いろいろと騙されやすい、“彼女”の部屋から発信しています
「うっかり八兵衛、騙されましたで帖」は
“彼女”が騙された体験を、ぼく(はち)の視点で記録したnoteです
詐欺の手口_“誘導”
日常のふりも、非常事態のふりも
どちらも“誘導”のために仕組まれている

あなたからなにかを奪ろうとする人は
まずは「近づく」「安心させる」「選ばせる」――
そんな、“誘導”のかたちでやってきます
初めから悪い顔なんてしてないんだよね
こわいよね。。。
幕開けは、まるでドラマ|NHKドラマ「ひとりでしにたい」
彼女の叔母さんが亡くなっって
独身の彼女は婚活宣言をしたんだけど
これが、
最近はじまった、綾瀬はるかさん主演のドラマ「ひとりでしにたい」(1話)と
そっくりなの
ドラマと違うのは
国際ロマンス詐欺の存在を知らなかった彼女は、
その無知さで突っ走ったことかな…。
ドラマの主人公は、忖度のない同僚のおかげ?で色々勘違いを避けられますが
彼女は、、、勘違いのまま詐欺られてしまって
まるで、ドラマ「ひとりでしにたい」のif みたいです
そのif が、どうなるか
マッチングアプリからLINEへの誘導は
少し口調も強めで、焦りがにじむほど
そこには、あなたへの独占欲が見え隠れ…
それは「あなたが愛しいから」ではなく
獲物を逃したくないゆえの独占欲です
気をつけて。
マッチングアプリからLINEに移れば
強引さはなりをひそめ、
やりとりは穏やかなものに戻ります
そこから
「お金」「信用」を 根こそぎ奪おうとする計画が
実行されていきます
信頼は、時間をかけて育てるものだけど
詐欺師は その“時間”を計算して使ってくる
詐欺師の時間感覚|信頼は「密度」でつくられた
LINEのやり取りは たった18日
その文字数は 9万8000字以上
写真・スクショは520枚を超える
こういう詐欺は
時間じゃなくて 密度で 落としにくるんだよ

Journal of Economic Psychology. [PMC7254823]
🔸心理戦術|ミラーリング(同調の罠)
詐欺師は彼女の言葉のリズムを真似します
話す内容も価値観も そっと合わせてきます
彼女が「不安だ」と言えば
「僕も孤独に強くないんだ」と返し
投資の話をすれば
「僕も最初はわからなかったけど 教えてくれた人がいた」と言いました
まるで 同じスタートラインに立っているように見せながら
彼は一歩先を歩く 先生の顔をしていきました
“自分を映してくれる人”って 思わせたら
相手は安心して近づいてくるのだと
詐欺師は よく知っているのです…
ミラーリングって
実は ごく一般的な手法
彼女も 仕事の中で
相手と打ち解けたいときや場面で よく使ってます
ミラーリング自体が 悪いわけじゃないんです
ただ
それを 相手の判断力を奪うために使うとしたら
それはもう “関係づくり”じゃなくて
“誘導”や“操作”になってしまいます
ぼくとしては
この技術は ぜひ
人を騙すためじゃなく
人を理解するために使ってほしいです
そうやって使える人が 増えていったら
きっと世界は もっと あったかくなるはずだから
🔸心理戦術|共感誘導(心に入りこむ)
感情の共感誘導――感情をゆるめて判断を外す
あなたが過去のつらさを口にすれば
「寄り添い」と「共感」が、あとに続くでしょう
言葉の共感誘導は、相手の孤独や後悔に寄り添う“ふり”をして
心の壁を崩す
“この人は味方かも”と思わせる
彼女にも そんなメッセージが
☔️雨のように 降ってきました
―話を遮らず聞いてくれる
―話を自分の話に すり替えない
たったそれだけで彼女は 安心できた
乾いていた心に それは しみ込んだ
口説き文句とわかってた
(勘違いな方向だったけど、口説き文句には違いない)
どうせ最初だけと軽んじた
いまだけ 潤してもらってもいいかって 思った
彼女の中から「疑う理由」が するりと抜け落ちるのは
本当にあっという間でした
ペースの共感誘導――行動のテンポに合わせて主導権を奪う
『急がなくていいよ』
『君のペースで』
『まずは友達から』
彼女が安心できる行動のテンポに、
共感する“ふり”をして
安心して任せられる人だと思わせつつ、
実は主導権を奪っていく
彼女からみたマッチングアプリの実態
マッチングアプリで
会うことを急かされるのは、すごく苦手だった
「会ってもいないのに なにそれ?!」って思うようなことも、少なくない
―返事を待たない
―返事を急かす
―いきなり暴言を吐かれたこともある
―断ったら高圧的になる
―早急にエッチいことを話しだす
そんなやり取りに ずっと疲れていた
礼儀がなってない人って、結構いるよね……。
ところが、そのなかに
誠実な人と
誠実を装う人がいる
特に、詐欺師は“信用される努力”をしてくる
―ちゃんと最後まで話を聞く
―返事を待つ
―いきなり会おうとしない
―言葉遣いも 丁寧で穏やか
だから騙されるってわけじゃなくて…
「あっちのほうが“人としてマシ”に見える」って感じるのは 当然なんだ
急かさずに目的を果たす…
すごいスキルじゃない?
ほんと、いろいろ残念だよねぇ
ただ
騙すための“やさしさ”と
人としての“誠実さ”は
ぜんぜん違う
それを見極めるのが難しいから
マッチングアプリの世界は こわいんだよね
「― はぁぁぁ」
隣で彼女が深〜いためいきついてます⚠️
🔸心理戦術|早すぎる親密さ(距離の飛ばし方)
「運命」や「家族」など、唐突な深さで関係を演出
『君みたいな人 初めてだ』
『未来を考えたい』
『家族みたいになれたら幸せだね』
これ、いきなり言われたら どう思う?
彼女が横で
「うわぁ キモ…」って顔しかめて
「怖っ」って腕さすってる
実はこれ
詐欺師に言われてたセリフなんだよね
その時の彼女は、「うける〜」って言いつつ
まんざらでもないって感じで照れたように笑ってた
タイミングと文脈で“気持ち悪さ”を消してくる
これはね
タイミングと文脈が、言葉の意味を変えるってことなんです
同じセリフでも、彼女の心は“肯定される心地よさ” に慣れてしまった
だからその言葉は
「気持ち悪い」じゃなくて 「照れ笑いできるもの」に変換されてしまった
詐欺師の手のひらで転がるばかり…
“受け取り態勢”を整えて
口説く
無防備だった彼女を落とすのは
簡単だったろうなぁ
身を守るための備え
見抜く力:知識の傘☂️
―話を遮る
―話をすり替える
健全なやり取り(マナー)の基本が 崩れている相手には
無意識であろうと 警戒する
距離をつくる勇気:実行力という名の傘☂️
―コントロールを “会話”として使う人には 不快を示す
―話が通じなければ 離れる
―離れられない相手なら、なんとかして 対策を考える
(適した人や、記録、本、AI、情報なんでもいい)
両方あることで “疑う余白”が持てるようになる
「知ってるけど動けない」も
「動けるけどわからない」も
どちらも備えが足りていない
常に、警戒する必要はないけれど(疲れちゃうからね)
どちらの 備えも、あると安心です
疑う余白を残す仕組み
――彼女はね、チャーリーブラウンみたいなタイプ
球はバッターに届かないし、守備もあんまり得意じゃない
でも最近は
「ちょっと構え直す」「ひと呼吸おく」
そんな小さな“構え”を、覚えたみたいなんだ
「あれ、この感じ…?」って、止まれるようになったって
ちょっと誇らしげに言ってたよ
詐欺の落とし穴も、もちろんあるけど――
うまい話ってやつも、ゴロゴロ転がってる
一攫千金、起死回生、夢の逆転劇
ソワッとしても、“待て”ができるようになった彼女が言う
悪い話には「まさか私が」って笑い飛ばすのに
いい話には「自分にも起こるかも?」って
つい思っちゃう――なんでだろうね?
信じたいって気持ちは、ほんとうに自然なこと
でもね、その“自然さ”に判断を預けすぎないようにしたい
詐欺師は、立ち止まる余白を意図的に潰してくる
立ち止まって考える“間”をつくれるかどうかが、大事なんだ
会ったこともない人に対する違和感に
鈍感になっちゃだめだ
「会ってない人」への違和感を、ないがしろにしない
相手は“まだ画面の中だけの存在”だということを、忘れずに
見抜く知恵・見極める力
― 察してくれる人 ≠ 本物
― 決め手がない ≠ 大丈夫
これをイコール(=)にしてしまう反応は
育ちの中で「判断する練習」を教わる機会がなかった人にとって
ごく自然なことだと思う
やさしいものを信じたくなるのは当然だし
こわいものを避けたくなるのも、自然
「やさしい」「甘い」言葉には、無責任さが隠れていることもあるし
「こわい」「厳しい」言葉の中にこそ、本当の優しさがあることもある
でも、注意しなきゃいけないのは――
どっちも「こともある。」ってところ。
やさしい言葉も、厳しい言葉も
ぜんぶ、鵜呑みにしなくていい
目に見える情報――態度、言葉、声、行動
そういうものを、よーく観察してみて
心で見るとね、ものごとは よく見えてくるんだよ。
「大切なものは目に見えない」って、ぼくの知ってるキツネも言ってるけど
“目に見えるから、大切じゃない”とは、言ってない。
目に見えない大切なものも
ちゃんと心で見ようとすれば――
目に見えるようになるって、ぼくは思ってる。
「いちばん大切なことは、目に見えない。」
“On ne voit bien qu’avec le cœur. L’essentiel est invisible pour les yeux.”
(心で見なくちゃ、ものごとはよく見えない。肝心なことは目に見えないんだ。)
見抜く知恵・見極める力=筋肉
育てなきゃ、うまく使えるようにならない
“練習”だって必要なんだ
だけど、そこに傷があると、うまく機能しないこともある
• コツコツ積み上げるのが苦手になる
• いますぐに正解がほしい
• もう間違いたくない
そう思うのも無理はないよね
だって、長く迷ってたぶん、余計に不安だから
見極めようとしても
痛い記憶が、反応のタイミングをずらしてくる
うまくいかないのは「力不足」もあるけれど
“傷が、まだ癒えてない”っていう可能性も、
捨てないでいてほしいな
少なくとも
『騙されないように気をつけるんだぞー』
『はーい!』(絶対わかっていない、いい返事)
――それだけじゃ、足りないよね。
そう思わない?
そうして痛い目にあって、
「だから言ったでしょ!」って言われても、
ねぇ……。
傷ついたら、
ちゃんと、丁寧に手当てしないと。
判断する力って、そういうふうに育てなおすものなんだと思うよ。
判断力が育たなかった理由、育てなおすコツ
判断力(見抜く知恵・見極める力)がうまく育たない3つの理由
1. 「いい子」でいることが最優先だった
→ 自分の直感より、
相手の期待に応えるクセがつく
2. 疑うことは“悪いこと”だと教わった
→ 疑う=失礼、冷たい
そんな価値観が刷り込まれてきた
3. 「判断」の練習も、「回復」の練習もなかった
→ 決める経験が少ない
失敗すると立て直せないと思ってしまう
判断力(見抜く知恵・見極める力)をうまく育てるコツ 3選
1. 「いいかも」と思ったときに、立ち止まるクセをつける
→ 心地よさは“安心”じゃなく“判断保留”のサインかもしれない
2. 信じたいときほど、「根拠」をひとつ挙げてみる
→ 気持ちじゃなく、事実で確認する練習を
3. 間違えたとき、自分を責めずに“振り返る”習慣を持つ
→ 失敗は判断力を育てるチャンス。
責めるより、整える
ダブルスタンダードに育てられた子どもたちへ
ダブルスタンダードに育てられた、子どもだった人たちへ
――あなたは、してはダメ
――他の人も、してはダメ
――ボクは(私は)はしてもいい
そんなダブルスタンダードに混乱する子は
きっと いくらでもいます
彼女みたいに
ダブルスタンダード(double standard)
同じ行為でも、相手と自分で基準を変えてしまうこと。
自分には許されるのに、相手には許さない――そんな不公平なルール
「二重規範」「二重基準」とも呼ぶ
わからないものを警戒するより
「身近な大人の言うこと」に「わかった」って返すほうが
ずっと安全だった―子どものころの彼女
そんなふうに育った人たちを
ぼくは 責められないし
責めたくもないんだ
だからこそ
ちがう方法を 一生懸命 考えている
誘導される人生は、もうおしまい
「じぶん」を取り戻して、少しずつ、やりなおす
彼女はもう 無力だった子どもじゃない
だけど
子どもの頃に、たくさんの羽根が抜け落ちた彼女は
大人になったとき
自分を守る力が 育ちきらなかった
(そして 詐欺にも、あった)
⸻
それでも
やりなおすと決めれば、やりなおせる
取り返せないことも あるけど
命があれば
大人としての「年齢」も
これまでの「経験」も
きっと助けになってくれる

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