じゃがいもと、土の中の世界──言葉のない観察絵本
初めましての方も、
前回の記事を読んでくださった方も、
こんにちは。
数ある記事の中から、
お越しくださりありがとうございます。
前回の記事では
こどもの夢がいっぱい詰まった
遊園地が出てくる絵本を
ご紹介しました。
今回ご紹介するのは、
豊かな想像力をはぐくむ、
文字のない絵本です。
文字がなく、イラストのみで
圧倒的な表現力を感じる絵本が気になる方、
子どもは虫が好きだけど、
自分は苦手なので、
程よい距離感のイラストで
一緒に読める絵本をお探しの親御さん、
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
じゃがいも うえたら・・・

じゃがいも うえたら・・・
作:ユリ・リトケイ
解説・訳:山根玲子
BL出版
地面のうえでも地面のしたでも、
たくさんの生きものたちが、
それぞれの暮らしをしています。
ある日、
そこにじゃがいもがひとつ、植えられました。
じゃがいもはやがて芽をだして・・・
じゃがいもの成長と、
まわりで暮らす生きものたち。
地面のしたと、地面のうえのそれぞれの様子を、
定点観測のように描いていく、
たて開きの文字のない絵本です。
巻末に、登場する生きものたちの解説つき。
公式サイトの説明にあるように、
文字のない絵本です。
パラパラ漫画のように
土の中と地上の世界が描かれます。
美しく繊細なイラストは、
生き物の生態のリアルと虚構が
やさしくミックスされて描かれていて
親しみやすさと写実のバランスが秀逸。
原画には、炭やコーヒー、
ホウレン草、ビーツなど、
天然素材から抽出された顔料が
使われています。
絵本の根幹となる「イラスト」。
その素材からも「本物」が滲みます。
多様性を保ちながら
共生をしている生き物の姿が特に印象的。
個人的に好みなのは、
1匹のアリとユーラシアハタネズミが
交流しているようにみえるところ。
でも、
そのアリが群れに戻ったと思われるページでは、
どの個体が見分けがつかないのが
ちょこっと切なくて妙にリアルです。
お子さんと一緒に読んでいて、
「これはなに?」
「どんなむし?」
と質問されても大丈夫。
巻末には、
登場する生きものたちの詳細な説明が。
大人の疑問や立場もおいていかない、
とっても親切で細やかな作りです。
さらに物語は
動画で見ることができるQRコード付き。
いまの良さと
昔ながらの絵本のよさが融合した
まさに「進化の絵本」です。
BL出版 様の公式noteに
この絵本の紹介記事がありましたので、
ぜひ、併せてご覧くださいませ。
虫が題材の絵本ではこちらもおすすめです。
だんごむし そらを とぶ

だんごむし そらを とぶ
作: 松岡 達英
小学館
(内容紹介)
地面の上をコロコロころがるだんご虫。
ある日空を見上げて考えた。
「ぼくも空を飛びたいなぁ」
そしてだんご虫は空飛ぶマシンを作って、
空を飛ぼうとチャレンジします…。
たくさんの虫たちも登場する創作科学絵本です。
写実的なイラストですが、
どこか愛らしい表情の虫たち。
子どもたちの心をつかむこと、
間違いなしです!
最後までお読みくださり、
ありがとうございました。
今日ご紹介した絵本が、
小さな彩りを添える一冊となれば
嬉しく思います。
次回の更新もお楽しみに。
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