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伯母の施設入所準備と広がる「心の安全基地」

施設入所を前に揺れ動く伯母の気持ち。介護に関わる者として感じた葛藤と、プロの支援者への感謝。そして「心の安全基地」を目指すSafe Space ほっこりの活動が、少しずつ誰かの心に届き始めている喜び――。

大変なこともたくさんあるけれど、人とのつながりに支えられながら前へ進んでいく。そんな一日を綴ります。


介護の現実と向き合った一日


昨日は伯母の施設入所に向けた家庭訪問の日でした。

施設のサービス責任者の方とケアマネさんが来られるため、朝から伯母の家へ向かいました。

事前に電話でこの日のことを伝えようとしていたのですが、耳の遠い伯母にはなかなか話が伝わりません。何度電話をしても意思疎通が難しく、結局、いつも伯母を気にかけてくださっているご近所の方にお願いして、直接伝えていただくことになりました。

耳が遠いということは、本人にとっても周りにとっても本当に大変なことだなと改めて感じました。

生協でお弁当を買って伯母の家へ行くと、伯母はパジャマ姿のままパンを食べていました。

「おばちゃん、お弁当買ってきたから。食べて、着替えてや。今日施設の人来はるねんから」

そう声をかけると、

「あんな施設になんか入りたくないわ。おばちゃんは入らへん‼」

と、まさかの返答。

ここまでたくさんの人が動いてくださっているのに、思わず怒りの感情が込み上げてきました。


本当は不安だった伯母の気持ち


アクティブリスニングを心がけなければと思いながらも、つい感情的になってしまいました。

「施設の何がそんなに嫌なん?」

そう聞くと、

「私に相談なくみんなが勝手に動いてる。それが気に入らん‼」

とのこと。

認知症の影響もあってか、「電話なんかかかってきてへん」と言います。

こちらとしては何度も電話しているので、

「かかってるってばー!」

と言いたくなってしまいます。

さらに、

「府立医大の先生も、一人暮らしは無理ですよって言ってはったやん」

と言うと、

「あんな部屋の窓にカーテンがないところで寝たくない」

と返ってきました。

そこだったのか。

私は思わず拍子抜けしながらも、

「カーテンあったよ。今日施設の人に確認しよう」

と伝えると、伯母は少し安心した様子でした。

人は理屈ではなく、不安で動けなくなることがあります。

伯母も施設そのものが嫌なのではなく、知らない場所で暮らす不安や、自分で決められないことへの戸惑いがあったのかもしれません。


思わず口にした本音


その後も伯母は、

「こんなにお金あるねんから、まだこの家で暮らせる」

と通帳を見せてきました。

私はつい、

「おばちゃんが施設に入るのを拒否するんやったら、私はもうやってあげられることはできひんわ。何も手伝えへんわ」

と言ってしまいました。

言い過ぎたかなとも思いました。

でも、それは私の本心でもありました。

仕事もある。

自分の生活もある。

Safe Space ほっこりの活動もある。

できることには限界があります。

一人で抱え込むことはできないのです。

そんな私の気持ちも、正直なところだったのだと思います。


介護のプロの力に感動


しぶしぶながらも着替え、お化粧までしてくれた伯母。

そこへ施設の方、紹介業者さん、ケアマネさんが来られ、面談が始まりました。

すると驚いたことに、さっきまで頑なだった伯母が、楽しそうに笑いながらお話を始めたのです。

その姿を見て、

「介護のプロの方って本当にすごいな」

と感心しました。

私は別室で施設のケアマネさんと面談。

伯母の日常生活や既往症、金銭管理の状況などをお伝えし、入所までの流れや準備物、費用についても詳しく教えていただきました。

とても丁寧に話を聞いてくださり、不安だった気持ちが少し軽くなりました。

やることは山ほどあります。

準備する物もたくさんあります。

正直、頭はパンパンです。

でも、一つずつ。

相談しながら、一歩ずつ進めていけばいい。

そう思えました。

決定はゴールではありません。

始まりに過ぎません。

あとは行動するだけです。


この仕事に誇りを持てた


私たちが話している間も、伯母は終始ご機嫌でした。

その姿を見ながら、

「やっぱり施設に入って温かく見守ってもらった方が幸せなんじゃないかな」

と思いました。

私は介護補助として働いています。

介護の現場の一員として関わっています。

利用者さんやご家族を支える仕事。

それが誰かの安心につながっているのだと思うと、自分の仕事に改めて誇りを感じました。


広がっていく「心の安全基地」


帰宅後、やまさこさんと電話で話しました。

すると、

「こんなメールが来てるんよ‼」

と興奮気味の声。

7月に京都へ移住される方からのメールでした。

ウェブでSafe Space ほっこりを知ってくださり、「心の安全基地」というコンセプトに共感してくださったそうです。

新しい土地で、人とのつながりを大切にしたい。

そんな思いを持っていた時に、私たちの活動を見つけてくださったとのことでした。

「広がってるねー」

「うん、広がってるー」

二人で思わず喜び合いました。

私たちの想いは、確実に誰かに届いている。

そう思うと胸が熱くなりました。

さらに運営メンバーの一人のMちゃんからも嬉しい報告がありました。

会社の1分間スピーチでSafe Space ほっこり中村郁さんの講演会について話したところ、上司の方が興味を持ってくださったそうです。

「明日リーフレットを渡してみます」

という言葉に、また胸が熱くなりました。

広がっている。

つながっている。

一人ではできないことも、仲間がいるからできる。

そんなことを改めて感じました。


自由に生きるために


京都の運営チームにも新しい仲間が加わってくれました。

優しくて、温かくて、聡明な仲間たちです。

一人ひとりの良さを活かしながら、私自身もみんなに支えられながら、「心の安全基地づくり」を続けていきたいと思います。

山あり谷あり。

振り返ればジェットコースターのような人生でした。

でも、こうなったら前に進むだけです。

そのために、

読み、学び、歩き、考え、そして書く。

その積み重ねを続けていきたいと思います。

最近読んで感銘を受けた、コ・ミュンファさん『どん底から最高の人生に変わる「古典」の知恵』
https://amzn.asia/d/0dzCza8L

の最後にあった言葉を、今日は皆さんにもご紹介したいと思います。


「世界は、すべての存在が自由であることを望んでいる。あなたが自由であれば、世界も輝く。

なぜなら、あなたはこの世界の一部なのだから。

結局のところ、あなたが必要とするのは、あなた自身である。古典を読んで立派に成長したあなただ‼」

『どん底から最高の人生に変わる「古典」の知恵

もっと人が自由に生きられるように。

もっと私自身も自由に生きられるように。

もっと人と人の心が温かく触れ合えるように。

その願いを胸に刻みながら、今日も一歩ずつ歩んでいきます。

今日は仕事です。

心を込めて顔晴ってきます。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


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