デザインの方法|ラッピングペーパーの使い方|こんな思いを込めました
贈り物をするとき、どんな言葉を添えるか迷うことがある。
何か伝えたい気持ちがあるのに、言葉がうまく見つからなかったり、
いろんな思いが浮かんで、どれを選べばいいのかわからなくなったりする。
「gift」は、そんな「贈る言葉」をたくさん敷き詰めたラッピングペーパー。
ラッピングをしたとき、どの言葉が目に入るかは、そのときの光や包み方、贈る人と受け取る人の視線によって変わる。
たくさんの言葉の中から、あるひとつの言葉が印象に残る。
それが、その瞬間の記憶や、誰かとの過去の会話と結びついていく。
「gift」は、ただ包むための紙ではなく、
贈る時間そのものを、もう少しだけ特別なものにできたらいいなと思ってデザインしたラッピングペーパーです。
「gift」はどんなデザイン?
このラッピングペーパーは、たくさんの「贈る言葉」を5ptの小さな文字で敷き詰めて作られています。
それぞれの言葉は、贈り物をするときにかける言葉や、贈り物に込められた気持ちを表すもの。
でも、どの言葉が目に入るかは、人によって違うはずです。
・情熱的な言葉が最初に目に入る人。
・静かでやさしい言葉が先に目につく人。
・右上や左下の方から、じっくりと文字を追っていく人。
目に入った言葉が、その人自身の記憶と結びついたり、
昔、誰かにかけられた言葉を思い出したりすることもあるかもしれない。
そうして、贈り物をするその瞬間が、少しずつその人の中で意味を持っていく。
さらに、「gift」にはもうひとつ特徴があります。
敷き詰められた一文字一文字が色を持ち、それが集まることで、
遠くから見るとカーネーション畑のような抽象画が浮かび上がるデザインになっています。
ラッピングペーパー全体としては、春のあたたかい景色をつくり、
近くで見ると、たくさんの小さな言葉たちが敷き詰められている。
どちらの見え方も、そのときの光や、見る人の視線によって変わります。
包むことで、言葉が断片化される。
このラッピングペーパーでプレゼントを包むと、
折り目ができたり、包装の形に合わせて言葉が切り取られたりする。
・包むことで、一面に敷き詰められた言葉が断片化される。
・リボンや折り目で隠れる部分が生まれ、見える言葉が変わる。
・贈る人と受け取る人の目に映る言葉が違うかもしれない。
どんな言葉が見えるかによって、その人の中に浮かぶ記憶や気持ちも変わるはずです。
たとえば、
「昔、大切な人に言われたひとこと」や、
「誰かのために一生懸命考えたメッセージ」。
そういう過去の記憶が、
目の前の贈る瞬間とつながって、新しい意味を持つ。
贈ることは、ただモノを渡すだけじゃなくて、
過去と今が交差する、特別な時間になるのかもしれません。
「gift」の使い方
「gift」は、データのラッピングペーパーなので、好きな紙に印刷して使うことができます。
① どんな紙に印刷する?
紙の種類によって、ラッピングの雰囲気が変わります。
・クラフト紙 → 少しざらっとした質感で、あたたかみのある仕上がりに。
・光沢紙 → くっきりと発色し、モダンな印象に。
・トレーシングペーパー → 透け感があり、文字の重なりを楽しめる。
好きな紙を選ぶことで、同じデザインでも違う雰囲気になります。
その変化も楽しみながら、ラッピングをしてもらえたらと思います。
② どんなふうに包む?
・折りたたんでテープで留めるだけでもOK。
・リボンやマスキングテープを組み合わせると、より特別な印象に。
・紙を何枚か重ねると、奥行きが生まれる。
言葉が敷き詰められたデザインなので、
ラッピングの形によって、見える言葉が変わります。
折る位置やリボンのかけ方を考えながら包むのも、楽しみのひとつかもしれません。

「gift」が生み出す贈る時間
「gift」は、ただの包装紙ではなく、
贈る人と受け取る人の間にある「言葉の記憶」を映し出すラッピングペーパーとしてデザインしました。
・敷き詰められた言葉のなかから、その人にとって特別な言葉が見つかるかもしれない。
・包み方によって、見える言葉が変わる。
・贈る時間そのものが、その人の記憶と結びついていく。
贈り物をする瞬間。
その時間にあった言葉が、たまたま目に入るかもしれない。
それが、過去の記憶や、目の前の光景と結びついて、
何気ないプレゼントの時間が、ふと心に残るものになるかもしれない。
そんなふうに、このラッピングペーパーを使ってもらえたら嬉しいです。

あとがき
このラッピングペーパーのデザインは、ある建築から発想しました。そのお話についてはこちらの記事から↓
