【現場と業界の実情】EMSについて思うこと
最近患者様に「EMSってどうなの?」と聞かれました。
調べるツールが沢山ある(Google、AIなど)ので専門的・具体的なことを質問されることが増えたように感じます。
今回はEMSについて私が思っていることを書きたいと思います。
EMSとは?
Electrical Muscle Stimulation
電気を用いた筋刺激、とでも訳せばいいでしょうか。
電気信号を筋肉に直接与えることで、脳からの指令を介さずに強制的な筋肉の収縮・弛緩を起こす。
これによって筋力トレーニングやリハビリテーションを行う、というものです。
結論から言うと、筋力増強目的で使うのであれば
私個人は『EMS懐疑派』です。
EMSによる筋力増強について
私個人としては
EMSを使って付けた筋肉は
スマホに勝手にインストールされたアプリと同じ
だと思っています。
自分でインストールしたアプリ
自分が「これは便利かも」と思って、あるアプリを入れようと思ったとします。
この時
・どういった内容のアプリなのか
・なぜこのアプリを入れるのか
・どうやって使うのか
・どんなことが期待できるか
といったことを考えてインストールすると思います。
運用も自分で『分かって』やってるのでしっかり使いこなせるハズです。
勝手にインストールされたアプリ
対して、「これは便利だからインストールしたほうが良いよ!」と言われて、ある意味勝手にインストールされたアプリがあったとします。
その場合、先の自分でインストールした時と逆のことが発生します。
インストールしてスマホに入ってはいるけれど、
・アプリの内容が分からず
・なぜ入れたか理由もなく
・どうやって使うか、どういうメリットがあるか分からない
結果、『使えないアプリ』としてスマホに残ります。
EMSと筋肉
EMSを使うと、自分の意志に関係なく、勝手に筋肉がつきます。
この場合
・どの筋肉がついたか分からず
・なぜその筋肉をつけたのか理由もなく
・どうやって使うのか、どういうメリットがあるか分からない
これがまさに勝手にインストールされたアプリと同じなのです。
自分でトレーニングして付いた筋肉なら使い方が分かります。ですが、EMSで勝手にインストールされた筋肉は、もはや使い方すら分かりません。
結果、電気が流れている間だけ使える筋肉となると考えています。
EMSが有効な2つの例
否定的な意見を書きましたが、次の2つのケースでは有効だと考えています。
①EMSと筋力トレーニングを併用する
自分である程度トレーニングをして筋肉をつけつつ、スキマ時間などでさらにその筋肉をEMSで補強する。
アスリートなどがこの使い方をしていますが、非常に有効だと思います。
使い方が分かっている、自分で必要と思っている筋肉をトレーニングして『自分で動かせる状態』にしつつ、更にEMSで鍛えるケースです。
②麻痺や後遺症などで自分で動かすことが出来ない
自分で動かすことが出来ない、使っていない筋肉は必ず弱っていきます。
麻痺などでどうやっても動かすことができない筋肉を、外部のツールを使って動かすことで筋力低下を防ぐ。
これは、気合や根性で出来ないことなので、非常に大切です。
大切なのは『使い方』
安直に、『寝ころんだままで腹筋1000回分の効果』とか『楽して腹筋して痩せられる』というような目的で使うなら、まったく推奨しません。
「とりあえずEMSやっておけば姿勢を維持する筋肉も整えられる」という考え方も私個人は好きではないです。
ただ、どのケースでも大切なのは、『使い方』です。
意図をもって、理由があって使うなら非常に優れた機器だと思っています。
【お詫び】あくまで個人の考え方です
これはあくまでも個人の考えです。
その考え方はオカシイ!という方もいらっしゃると思います。
ぜひ、個人の考え方ということでご了承いただければと思います。
